
ブラジルで通信会社の技術者が電柱に登り、電線工事を行っていた時のこと、思いがけない訪問者が空から現れた。
それは、南米原産のカラフルなインコ「ルリコンゴウインコ」である。
男性が話しかけるとうれしくなっちゃったのか、くるりと電線で一回転する。かわいらしい仕草を見せられた男性は、インコを軽くなでた。
するとうれしくなっちゃったのか、今度は男性の肩に止まり、甘えるような仕草を見せ始めたのだ。
作業員の元に舞い降りた一羽のルリコンゴウインコ
2025年7月末、ブラジルの通信会社MSOL(エムソル)で働く技術者、アンドレ・ソウザ・サンタナさんが、電柱にはしごを立てかけて高所での作業をしていた時のことだ。
突然、どこからともなくカラフルな鳥が現れた。青と黄色の羽を持つルリコンゴウインコである。
好奇心旺盛なインコは、サンタナさんのすぐそばの電線にとまり、じっと彼の作業を見つめ始めた。
間近にインコがやってきたことに驚くとともにうれしくなったサンタナさんは、インコに話しかけた。するとその声に反応したインコは、電線の上でくるりと回転するなど、愛嬌たっぷりの動きを見せた。
サンタナさんは手を伸ばしてインコの爪を触り、挨拶をした。インコはまんざらでもなさそうだ。
どうやらサンタナさんの仕事着が、インコの羽の色にどこか似ていたことで、親近感を覚えたのかもしれない。
その様子は同僚がスマートフォンで撮影しTikTokに公開した。
更に距離を縮め、肩に乗ってきたインコ
それから少しすると、インコはサンタナさんの肩の上に飛び乗ってきた。そしてサンタナさんの耳を噛んだり、ヘルメットに興味を示したりと、肩の上でいろんなアクションを見せた。
サンタナさんは少しばかり気が散って作業に集中できないこともあったが、インコとの触れ合いを心から楽しんだという。
カラフルで賢い大型のルリコンゴウインコ
このインコは、ルリコンゴウインコ(学名:Ara ararauna)と呼ばれる南米原産の大型オウムだ。
ブラジルをはじめ、コロンビアやベネズエラ、ペルーなど、アマゾン川流域の熱帯地域に広く生息している。
体長は80~90cm、翼を広げると最大で110cmに達し、体重はおよそ1kg。寿命は野生で30年ほどだが、飼育下では50年を超えることもある長寿の鳥だ。
青と黄色の鮮やかな羽毛で知られ、その美しさからペットとしても人気がある一方、野生下では森林破壊や密猟の影響を受け、保護が求められている。
ルリコンゴウインコは非常に知能が高く、社交的で好奇心も強い。つがいで一生を共にする習性があり、人との絆も深めやすい。
特に若い個体は新しいものに対する興味が強く、人間のそばに近寄ってくることも少なくない。
今回のように、電線工事中の技術者のそばに飛んできて、甘えるようなそぶりを見せるのも、そうした性質ゆえかもしれない。
忘れられない、仕事中の癒やし体験
このルリコンゴウインコが野生の個体なのか、人に飼われていた経験があるのかはわかっていない。
しかし、サンタナさんにとってこの出会いは、ただの業務の一日を特別な思い出に変えてくれた。
「こんな経験は初めてでした。たぶん一生忘れません」
電柱の上で生まれた、思いがけない癒やしのひととき。高所作業もたまには良いことあるのかもしれないね。