警戒心の強い子猫がニワトリたちに心を許し、家族に迎え入れられるまでの物語
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 家の近くの林の中でか細い鳴き声が聞こえた。そこにいたのは1匹の小さな子猫だ。

母親やきょうだいたちの姿はない。

 警戒心の強い子猫は、何度呼び掛けても人間のそばに近づかなかったが、外の鶏小屋で飼っているニワトリたちに興味を示したようだ。

 ニワトリたちの存在が、子猫にとって心の安らぎになっていたのかもしれない。やがて猫は、人間に対しても少しずつ心を開いていった。

 そしてついに、その距離を縮め、撫でられるようにまでなり、家族の一員として迎え入れられたのだ。

 これはニワトリたちがつないだ、1匹の猫と家族の物語である。

林の中から突如現れた小さな子猫

 アメリカで暮らす、ジョアンナ[https://www.tiktok.com/@jo.jo.honey/]さんの母親が、自宅の近くにある林の中から子猫のかすかな鳴き声を耳にした。

 何度か鳴き声を耳にし、気になって様子をうかがうと、確かに草木の間から小さな子猫の顔が見えた。

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 だが子猫は、人間の姿を見るとすぐに隠れてしまい、簡単には近づかせてくれなかった。

 そこで家族は、猫用の柔らかい餌を庭に置き、まずは警戒心を解いてもらおうと試みる。餌は食べに来るが、距離は縮まらない日々が続いた。

ニワトリたちに興味を示した子猫

 そんな中で家族が気づいたのが、子猫がいつも決まっている場所にいることだ。

 そこは、庭に設置された鶏小屋の前だ。ニワトリたちの姿は、金網越しからよく見える。

子猫は金網のそばに座り、じっと彼らの様子を見つめて過ごしていた。

 鶏たちも子猫に興味を示しているようで、、猫と金網越しの交流が始まった。

 ひとりぼっちだった子猫は、近づいても拒絶せず、受け入れてくれるニワトリたちを見ると安心するようで、何時間でも彼らの近くに座っていた。

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 ジョアンナさん家族は、自分たちにも心を開いてほしいと願っていたが、無理強いはせず、その様子を見守り、徐々に距離を縮めていくことにした。

 猫が警戒しない場所に餌を置くことにした。

  家族は「この子猫にとって、ニワトリの存在が心のよりどころになっているのかもしれない」と思ったという。

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少しずつ心を開いていったチャーリー

 そんな日々が2週間ほど続いた。餌を食べにくる回数は増え、姿を見せる時間も少しずつ長くなってきたものの、子猫は依然として距離を保っていた。

 転機が訪れたのは、ジョアンナさんの母親がニワトリ小屋のガイドツアーをしていたときのこと。

 なんと、見学中に子猫が近づいてきて、自ら体をすり寄せてきたのだ。

 驚きながらもやさしく触れてみると、子猫は逃げずに受け入れてくれた。その日を境に、子猫は徐々に人間のそばにいる時間を増やしていった。

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 子猫には「チャーリー」という名前がつけられた。

ジョアンナさんは、チャーリーが初めて肩に乗って眠った日のことを今でもはっきり覚えているという。

 「肩の上で寝てくれたときに、もう完全に心を奪われました」と語るジョアンナさん。

 すぐに動物病院で健康状態を確認し、問題がないと分かった時点で、本格的に家族の一員に迎え入れ、家の中での暮らしをスタートさせた。

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家の中での新生活、そして家族としての現在

 新しい生活が始まると、チャーリーは驚くほど自然に家の中に馴染んでいった。

 初めての室内でも落ち着いており、トイレの使い方も一度で覚えた。餌もよく食べ、家族の手を煩わせることもなかった。

 「まるで最初から家の猫だったようでした」とジョアンナさんは話す。

 今ではすっかり家族の一員となり、室内で安心して眠り、遊び、甘えるようになったチャーリー。

 林で出会った当初の、人の気配におびえていた姿からは想像もできないほどだ。

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 ニワトリたちが金網越しから、チャーリーにエールを送っていたのかもしれない。子猫にとってその存在が、外の世界と向き合うための心の支えになっていたのだろう。

 勇気を出して歩み寄れば、受け入れてくれるやさしい人間の家族がいるということを、ニワトリたちはチャーリーに教えてくれたようだ。

 こうしてチャーリーは、大好きなニワトリたちといつでも一緒に過ごすことができるずっとのお家を手に入れた。

 家には犬もいて、すぐに仲良くなった。

 ひとりぼっちのチャーリーは大家族の一員となり、今日も楽しく暮らしている。

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