巨大白蛇の如く、うねりながら空を舞う竜巻
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 アメリカ・サウスダコタ州の小さな町で、まるで空を舞う巨大な白蛇のような竜巻が目撃された。

 しなやかにうねる白い雲の柱が、空から地面へと降りていくその姿は、まさに自然の驚異であり、見る者に畏怖の念を抱かせる。

 直撃すれば甚大な被害をもたらす竜巻は本来、恐ろしい存在だ。しかし、現地でこの瞬間を撮影した目撃者は、「これまでに見た中で最も荘厳な竜巻だった」と語っている。

雲の中から伸びる、白い大蛇のような竜巻

 アメリカ・サウスダコタ州クリアレイク付近で、ストームチェイサー(嵐の追跡者)の@eye.of.tyによって撮影されたのは、まるで白い大蛇のような竜巻だ。

 空に浮かぶ巨大な雲の漏斗(ろうと)状の上部から、うねりながら竜巻が地上へと降りている。

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 回転しながら緩やかに揺らめくその姿は、まるで天から舞い降りた神話の白蛇を思わせる。

 大地に触れた竜巻の“尾”は、まるで獲物を探るヘビの如く、地表をはうように動き、空と地を結ぶ神秘的な存在感を放っていた。

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美しさの裏に潜む脅威、抱くべき自然の力

 今回の竜巻は、確かに一見すれば“美しい”と形容したくなる。しかし、それは安全な距離から見た場合の話にすぎない。

 優雅に見えるその姿も、ひとたび地上に降り立てば、すべてをなぎ倒す災厄と化す。

 こうした地上に細く伸びた竜巻は、専門的には「ロープトルネード」と呼ばれるが、今回撮影されたものは、単なる気象現象というより、自然が意志を持って作り上げたかのような造形美を持っていた。

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 竜巻の恐ろしさは、決して遠い国の話ではない。2025年9月、台風15号の接近に伴って国内最大級とされる竜巻が静岡県牧之原市と吉田町を襲った。

 牧之原市では浸水を含め1100棟以上の住宅が損壊。

多くの家の屋根にはブルーシートがかけられ、今も復旧の途上にある。9月13日には被害認定調査が始まり、市や他自治体の職員が一軒一軒を回って被害の程度を確認しているが、すべての調査を終えるまでには1か月ほどかかる見通しだ。

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 天から舞い降りた白蛇のように見える竜巻。その美しさに心を奪われる一方で、私たちは自然の力に対する畏敬と、備えの必要性を忘れてはならない。

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