
多産型の猫は、1回の出産で平均して3~5匹程度の子猫を産むが、毛柄がバラバラになることが多い。
その理由は後で説明するが、今回の動画にまとめられた母と子は、毛柄がそっくり!しかも、その行動まで似ているのだから、人間のセロトニンを爆上げしてくれる。
動画が切り替わるために、「きゃ~、かわ~」の連発となるので、顔の筋肉がゆるゆるになっていること、間違いなしなのだ。
この親にしてこの子あり、シンクロ率高めな猫の親子
冒頭で言ったように、同じ母親から生まれても、子猫の毛柄はバラバラになることが多いのが奥深きイエネコの世界だ。
だが今回の動画に出演する母と子は母親と同じ毛柄。ブチ柄の位置まで一緒なのだから珍しい。
さらにはその行動や仕草までもそっくりなんだからもう、尊すぎて脳内の神経伝達物質であるセロトニンがドクドクと分泌される音が聞こえちゃうくらいだ。
同じ母親から生まれた子猫の毛柄のひみつ
同じ母親から同じ時に生まれた子猫なのに、毛柄が違ってくる理由は大きく分けて2つの要因が考えられる。
1つ目は「多父性(たふせい)」である。
猫は1回の繁殖期に何度も交尾をすることがあり、そのたびに母猫は複数の卵を排卵する。それぞれの卵に違うオスの精子が入ることがあるのだ。
つまり、同じお腹から生まれても父親が違うことがあり、その場合、受け継ぐ遺伝子も異なるので、毛柄はばらばらになりやすい。
2つ目は「遺伝子のシャッフル」による多様性である。たとえ父親が同じでも、毛柄は複数の遺伝子のしくみが重なり合って決まる。
- メラニンの種類によって「黒」「茶」「オレンジ」が決まる
- 模様(シマやブチ)は模様を制御する遺伝子で決まる
- 白い部分(白斑)が入るかどうかもまた別の遺伝子で決まる
こうして「色・模様・白抜き」が組み合わさることで、同じ両親から生まれても毛柄は一匹ごとに違ってくるのだ。
黒猫やトラ柄はそっくりな子が生まれてくることが多いけど、ブチ柄なんかはレアケースだよね。
まるでミニチュア版ともいえる母猫そっくりの子猫が全く同じポーズや仕草をとっていると、逆に錯覚を見ているような気分にもなるね。
ニヤニヤしながらそのシンクロ率に癒されていこうじゃないか。