
夜に外出していた飼い主が帰宅中、自分たちの住むマンションの近くまで歩いていくと何者かに見られているような気配を感じた。
スマホで拡大しながらマンションを映してみると、その視線の正体が明らかとなる。
なんと愛猫が、自分が住む5階の窓からじーっと、視線のレーザービームを送っていたのだ。
その姿は、まるで暗視ゴーグルをつけ、常に飼い主たちを監視している凄腕のスナイパーのようにも見える。
飼い主たちに視線のレーザービームを送る猫
アメリカに住むエミリーさんは、ほんの少しの外出後、ボーイフレンドとともに帰路についた。自宅マンションに近づくと、なにやらそこから視線を感じる。
そこでスマホのカメラを拡大モードにしながら撮影したところ、その視線の持ち主が判明する。
さあ、どこにいるかわかるかな?
エミリーさんが住んでいる明かりがついた5階の窓に点のような光が見える。
しかもその光は2つで緑色に光っている!
なんとその緑色の2つの光の持ち主は、愛猫のキャッピーである。「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いている」という言葉のごとく、「猫を覗くとき、猫もまたこちらを覗いていた」ってわけだ。
光の反射によるものだろうけれど、強烈な緑色の目の光は、視線のレーザービームのようだ(by 郷ひろみ)
この動画がTikTokに投稿されると、「常にあなたには監視の目が向けられている」、「暗視ゴーグルの最高の機能だ」、「レーザービームで焦点を合わせている」といったユニークなコメントが寄せられた。
この猫の名はチャッピーで黒白ハチワレ柄のメスである。
普段から好奇心旺盛で、おしゃべり好き。またエミリーさん近くにいるときは、エミリーさんでなく、彼女がプレイするゲーム内の映像をじっと監視しているようだ。
暗闇でも見える猫の目の秘密
「高性能の暗視ゴーグルを装着している」という表現は、あながち間違ってはいない。
猫の瞳孔は、明るい場所では細くなり、暗い場所では大きく開くことで知られているが、それは、ものを見るのに必要な光の量と関係している。
暗いところでは、瞳孔が拡大させることで、より多くの光が取り込めるよになっている。
さらに、猫の目の奥には「タペタム(輝板)」と呼ばれる光を反射する層があり、光をもう一度網膜に送り返して増幅させることで、わずかな光でも見えるようになっているのだ。
このタペタムで反射した光の一部は外にも漏れ出すため、猫の目は夜にキラリと光って見えるというわけだ。
とはいえ、完全に光のない場所では、猫といえども何も見えない。暗視能力を発揮するには、月明かりや街灯のような、ほんのわずかな光が必要になる。
「少ない光を最大限に活かして見ている」というのが猫の目のすごさで、人間の目の7分の1程度の光の量で十分見えるという。