
カラパイア満月速報の時間がやってきた。今回の満月は、秋の風物詩「中秋の名月」の翌日にやってくる。
秋の夜空に浮かぶ美しい真ん丸の月は、古くから、世界中の人々が祈りや感謝の気持ちを捧げてきた。
秋は実が結び、収穫の時期でもあることから、満月も特別な力に満ちている。その光を感じることで、あなたにも豊かさを呼び込んでくれるかもしれない。
10月の満月と中秋の名月の関係
2025年の中秋の名月は10月6日(月)。これは旧暦の8月15日にあたり、日本では「芋名月」とも呼ばれる。
日本では中秋の名月を観賞する行事「十五夜」は平安時代の貴族から始まったとされている。月見団子や里芋、ススキを供え、秋の実りに感謝しながら月を眺める風習はやがて日本全土に広まっていった。
しかし、中秋の名月が必ずしも満月とは限らない。天文学的な満月(月が太陽と地球の正反対に並ぶ瞬間)は翌日の10月7日だ。
このようなずれが起こるのは、旧暦が「新月から15日目の夜」を基準にしているのに対し、天文学では満月の“瞬間”を厳密に定義するからだ。
こうした1日前後のずれは珍しくなく、直近で中秋と満月が一致したのは2023年。次に重なるのは2030年の予定である。
とはいえ、今回の満月の最大はお昼ごろの12時47分となるため、実質10月6日の夜に合わせてお月見を楽しむのもいいだろう。
10月のハーベストムーンは5年ぶり
一方、北アメリカでは秋分に最も近い満月を「ハーベストムーン」と呼ぶ。月の光は、かつて夜間の農作業を助ける“灯り”として利用され、収穫の目安ともされていた。
2025年の秋分は9月23日で、この前後にある満月は9月18日と10月7日だが、秋分に近いのは10月7日。つまり、今年は10月の満月がハーベストムーンにあたるのだ。10月の満月がハーベストムーンになるのは、2020年以来5年ぶりとなる。
いつもより少し大きい、スーパームーンの序章
10月の満月は、2025年最大のスーパームーンのちょうどひと月前にあたる。
「スーパームーン」とは、月が地球に最も近づく満月のこと。厳密には学術的な定義ではなく、一般に使われている俗称だが、地球との距離が近くなることで、肉眼でもいつもよりやや大きく・明るく見える。
2025年の最大スーパームーンは、11月5日(水)。その序章となる10月の満月も、すでに地球との距離がやや縮まりつつあるため、「ほんの少しだけ大きく見える月」となるわけだ。
10月の満月の見方、楽しみ方
満月の瞬間は、昼間にあたるため太陽の光が邪魔をしてみることができないが、前後の夜もほぼ満月と変わらぬ姿を楽しむことができる。
満月の最大:2025年10月7日(火)12時47分頃
観測に適した時間:10月6日(月)の日没後から10月8日(水)明け方まで
6日夜から7日明け方、そして7日夜から8日明け方にかけて、東の空からまんまるの月が昇り、南を通って西へ沈んでいく。その光の道筋をたどるように、夜空を見上げてみよう。
この時期の空気は乾いて澄んでおり、月の輪郭も一段とくっきりと映える。
すべては天気次第だが、6日の夜となる中秋の名月に平安時代の人々に思いを馳せながら、月を楽しめると最高だね。
その他、10月の天体情報は国立天文台のYoutubeで確認できる。
10月の満月、開運ポイント
今回の満月は「おひつじ座」で起こる。おひつじ座の満月は、「自分らしさを取り戻す」「新たな一歩を踏み出す」ためのエネルギーに満ちている。
ここまでの数か月は、どこか落ち着かず、変化の波に飲まれていた人も多いかもしれない。今回の満月は、そうした強い流れがひと区切りつくタイミングとなる。
少し深呼吸して、自分の足元を見つめ直す。そして、本当にやりたかったこと、大切にしたい思いに気づいたなら、それに向かってもう一度歩き出してみよう。
ちょうど秋分を過ぎて最初の満月となる今回は、春分のころから始めたことや続けてきたことが、「実を結ぶ」節目となる可能性もある。努力してきたことに手応えを感じる出来事があるかもしれない。
また、収穫時期の満月は「見極め」のときでもある。
この満月の光が照らすのは、自分の心の奥にある本音。それを見つめることで、次のステージへ進む準備が整っていくだろう。
勇気を持って、自分自身に正直になって心の声に耳を傾け、行動に移してみよう。 その一歩が、あなたの世界を広げてくれるはずだ。