
またしても中国に、高所恐怖症の人にはきつい観光名所が登場した。中国・貴州省の「花江大峡谷橋」が9月28日に正式に開通し、観光客らが押し寄せている。
眼下に見える川までの距離はなんと625m。エッフェル塔2つ分という途方もない高さの端から下を覗くと、眼下…いや、足の下を雲が流れていく。
そんな世界一高い橋のさらに最上部の塔頂部、地上から約800mの高さには、なんとカフェがオープンするそうだ。
絶景を眺めながら楽しむティータイムは、ちょっと羨ましいかもしれないし、ご遠慮したいかもしれない。
「世界一高い吊り橋」の頭頂部にカフェがオープン
花江大峡谷橋は、貴州省の山岳地帯に、3年の年月をかけて建設された鋼製サスペンショントラス構造の吊り橋で、全長2,890m、主径間は1,420mで、山岳地帯にかけられた吊り橋としては、世界で一番長いんだそうだ。
眼下を流れる川の水面までの高さは625mと、こちらも現在のところ世界一の高さを誇っている。
このただでさえ高い吊り橋の塔頂部、地上から約800mの高さには、なんとカフェが併設されている。
カフェの正式名前は「花江喬治星際珈琲店」らしいのだが、「雲端咖啡庁」つまり「雲の上のカフェ」とも呼ばれているようだ。
このカフェに行くには、橋のたもとに設けられたサービスエリアから、高さ207mのエレベーターに乗って約1分。
窓からは周囲の山々は眼下を流れる川の絶景と共に、橋自体の全景も眺められるというビューポイントとして人気が出そうだ。
カフェのオープンは2025年11月を予定しており、「地球の裂け目」とも呼ばれる絶景を眺めながら、飲み物と共にゆったりとしたひと時が過ごせる。
橋は夜間ライトアップもされるようなので、夜には幻想的な光景が楽しめそうだ天候がイマイチでも、雲海の中のカフェというのも乙なものかもしれない。
その他「高さ」を満喫できるアトラクションも満載
さて、この橋が開通したことで、これまで谷を渡るのに2時間かかっていたのが、たったの2分に短縮されたんだそうだ。
だが「世界で一番高い橋」のウリは、利便性や絶景だけではない。
例えばスカイダイビング。橋から宙にダイブするという、高所恐怖症の人は映像を見るだけでも目を閉じたくなるような公営が繰り広げられている。
開通翌日の9月28日には、「2025国際ハイブリッジ・エクストリームスポーツ招待試合」という協議会が開かれて、日本人が2位になったんだそうだよ。
ここまで命を張らなくても、高いところを楽しみたいという人にはこんな体験はどうだろうか。
命綱を頼りに、ゆらゆら揺れる吊り橋を渡ってみるとか……。
流れる雲を足…いやお尻の下に眺めながら一休みするとか……。
世界各地から「中国すげぇ!」の反応が
この「世界で一番高い橋」開通のニュースに、世界各国からさまざまな反応が寄せられている。
- 中国はあらゆる分野で毎日のように新記録を打ち立てている。大国がお金を使うと、ここまでできるのかと驚かされるね
- 風景も橋も美しい。これほど巨大で複雑な構造が4年足らずで造られたなんて信じがたい
- 彼らが未来に生きているのか、私たちが過去に取り残されているのかわからなくなった
- 世界の残りは1980年代で止まっているんだよ
- 中国は公共の橋を、交通だけでなく観光でも美しい地形と景観を生かせるよう配慮している
- この橋は地域の暮らしを良くするためにも活用されている。「世界一高い橋」という名声が宣伝になって、周辺施設の整備も進む。
観光客が呼び込まれ、宿や飲食店なんかができて、収入と雇用が生まれているんだ- 残念ながら、中国製は早く壊れるものが多いけどね
- 残念だが、おまえの国の業者がその程度の品質でいいと考えているんだよ。中国製品は輸入側の仕様通りに作られる。中国のメーカーに文句を言う前に、自分たちの購入力を見直したほうがいい。iPhoneだって中国で作られているのに、なぜその品質には文句を言わないんだよ
- 中国の万里の長城はいまだに建っているだろ
- それは良い中国製品を買うお金がないってことを示しているだけだよ
- 中国4千年の歴史。諸子百家とか諸葛孔明とか、すごい賢者を生み出してるし、そのDNAは受け継がれているんだな
- すごい橋だ。うちの国(オーストラリア)では50年あっても造れないよ
- ドイツでも無理!計画だけで20年はかかるし、どうせ予算もない。こんな構造物の構造計算を作るだけでも信じられないほど大変だ
- 単なる道路ではなく、この橋自体がエンターテインメントだということが伝わってくる。来訪者が橋と関われる工夫がたくさんあるのは見事だよね
- 空中に浮かぶ巨大な宇宙船に乗っているような感覚だね
- この橋は、好奇心旺盛でスリルを求める多くの観光客を引きつけるだろう
- 中国がガラス床の橋を作り続ける理由は、ガラス床ではない場所でもガラスだと人に錯覚させるため?
- この記録をまた破るのも、きっと中国に違いない
と、ここで「国慶節の連休に合わせてカフェがオープンした!」といううわさが流れて来た。でもそれらしい動画とかほぼなくて、「えっ、いつ?」「マジ?」みたいな反応ばかりなので、真偽は現在のところ不明である。
下はオープン準備中のカフェ内部の様子。内装はほとんど完成しているように見える。開店日について何か情報を持っている人がいたら、ぜひ共有してほしい。
References: 世界第一高桥顶端建云端咖啡厅 俯瞰壮阔美景[https://news.china.com/socialgd/10000169/20250928/48866276.html]