結婚したい人・興味のない人、それぞれの人生設計はあると思うが、「結婚したいのに相手が見つからない」という悩みは古今東西、普遍的なもののようだ。
アメリカ・カリフォルニア州のベイエリアに住む42歳の女性が、結婚相手を探すために「私と結婚して!」というデジタル広告を出して話題になっている。
彼女は自身のウェブサイトで、お相手として望む男性への「条件」を詳しく提示しているが、現在までになんと3,800件を超える「申し込み」があったそうだ。
理想の結婚相手の条件はけっこう厳しめ?
この女性はリサ・カタラーノさんといい、2025年6月頃から、自分と結婚したいと思う男性がエントリーできる婚活サイトを用意してきたという。
というわけで、まずはそのサイトを見てみよう。そこには彼女が求める結婚相手の条件が明確に書かれている。
譲れない条件
- 一夫一婦制の関係を希望する方
- 結婚を前提とした交際を希望する方
- 今後2~3年以内に結婚し、家庭を持つというスケジュールに問題がない方
- 大学教育を受けており、少なくとも学士号を取得していること
- 健康的なライフスタイルを送っていること
- マリファナ・タバコ・幻覚剤・娯楽目的の薬物を使用しないこと
- 清潔感があること
- 政治的には民主党支持、またはリベラル寄りでの人
- 特に宗教的でないこと。スピリチュアル系や無宗教は可
- 犯罪歴がなく、暴力的でない正確であること
希望条件(ある程度の柔軟性あり)
- 35~45歳の方。前後1~2年程度の範囲なら考慮可能
- 未婚で子供ががいない方を優先
- サンフランシスコ・ベイエリアまたはシリコンバレー在住の方
リサは清潔感のある、スリム~中肉中背の方に惹かれます。タトゥーやピアスはないか、最小限の方。身長の条件は特にありません
どうだろう、なかなか厳しい条件だと思うだろうか、それともこのくらいなら行ける!と思うだろうか。年収がないのがポイントかもしれない。
リサさん本人のプロフィールはこんな感じである。非常に多趣味な女性で、ヴィンテージ系のアパレルショップを経営しているんだそうだ。
- 年齢:42歳
- 身長:166cm
- 体重:59kg
- バストサイズ:36C(日本サイズで75Dくらい)
- カリフォルニア州サンマテオ在住
- サンタクララ大学卒業
- 現在は自営業
- 政治的立場:民主党支持、リベラル
- 信仰:カトリックだが熱心な信者ではない
- ワインやカクテルをときどき楽しむ
- タバコ・マリファナ・薬物は一切やらない
- ユーモアのセンス抜群
- アクティブに出かけるのが大好き!
- サンフランシスコ・ジャイアンツのファン!
- オープンカーを所有!
- 猫が大好き!
- 芸術的でクリエイティブ
- 美容整形などの施術歴なし
- エネルギッシュで健康的なアクティブライフを送っている
- 未婚・子供なし
- 「運命の相手」と出会えたら、今後2~3年以内に結婚し、子供を持つことを望んでいる
マッチングアプリへの不満から、自分で広告を!という発想に
当初、彼女は出会いを求めてマッチングアプリを使っていたのだが、なかなか交際が発展しない状況にうんざりしていたんだとか。
そこでお相手を募集するためのウェブサイトを立ち上げるとともに、通勤途中のハイウェイ沿いにある看板や、街中を走るタクシーに広告を出すことにした。
まず考えたの。自分でウェブサイトを作ろうって。アプリへのいら立ちをぶつけた感じですね。次に「このサイトをどうやって宣伝しようか」って思ったの。
101号線を車で走っていると、デジタル広告がたくさん目に入るんですよ。そこで思いついたんです。これはすごく地元密着の広告手段で、ターゲットも絞れる。
それに(走行中は強制的に目に入るので)みんな「逃げられない観客」になるんじゃないかって
もちろん、彼女も最初からこんな目立つ広告を考えていたわけではない。最初に家族や友人にこのアイデアを話したとき、最初は驚かれたそうだ。
だが彼女はウェブサイトのデザインや広告を表示する時間まで、徹底的に細かく「最適化」することに心血を注いだ。
デジタル広告を流すのは、朝と夕方の通勤ラッシュにタイミングを合わせ、表示時間は8秒間に設定した。これは走行中の車から、広告の内容を視認して理解するのにピッタリの長さんだとか。
そのうちに周囲も応援してくれるようになり、さらに多くの見知らぬ人からも、温かいメッセージが寄せられるようになったという。
批判的なコメントが来るのは覚悟していました。そういうものは必ずありますから。でも、予想以上に多くの温かいコメントが届いたんです。それには本当に驚きましたね
婚約者を亡くした悲しみを乗り越え、新しい出会いを求める
実はリサさんが今になって婚活を始めたのには理由がある。彼女には婚約者がいたのだが、2023年に闘病の末亡くなったのだそう。
それから2年、時間が彼女の悲しみを癒してくれた。そして今、リサさんは新しいパートナーと出会い子供を持ちたいという、将来についての希望を持てるようになったのだ。
だが42歳という年齢もあり、恋愛の失敗は避けたかった。若い頃のように、出会いと別れを繰り返して成長する…というシチュエーションは必要ない。
私は42歳で、これから家族を持ちたいと思っています。だから、誰かと交際を始めた後で問題が発生しないようにしたいんです。
交際開始から半年や1年経ってから、「この人とは無理!」という致命的なことが起きる事態は絶対に避けたいんです
この大胆な婚活の様子は、ニュースメディアやSNSなどで大きな話題となり、たくさんのコメントが寄せられている。
- 正直、42歳であんなに魅力的なのに相手がいないなんて信じられない。ベイエリアの女性は要求が高過ぎる。彼女も基準が高すぎるのかも
- 本当に誠実で優しそうだし、可愛い人。ダメ男に時間を使いすぎないよう祈ってます
- 彼女が成功することを願ってるけど、残念ながら「良い職・前科なし」でも中身が残念な男は多い。理想を下げすぎないようにね
- 応募者は多いと思うけど、彼女の基準を満たす人が見つかるかどうかだよね
- 記事では「前科なし・喫煙やドラッグ使用なし」とか、ごく常識的な条件ばかり書かれていたよ
- 彼女を応援するけど、年齢制限が35~45歳というのが気になる。41歳なら上限を50歳にしてもいいんじゃ? ジョージ・クルーニーを見てみなよ
- 子供を希望しているからじゃないかな。父親の年齢が上がるほど、母体や子供へのリスクも増えると聞くし。ギリギリのラインだと思う
- 彼女は子供を望んでいる。でも今42歳で、相手を見つけて結婚するまでに1~2年かかったら44歳。その頃にはかなり難しくなってしまうよ
- 今は時代が違うよ。妻の家族には40代で出産した人が3人いる。
最年長は44歳で、自然妊娠だった。可能性は十分あるよ- ドラッグ禁止という条件はちょっと驚いた。うちの家族には、全く薬物に触れたことがない人なんていないよ。まあいろんな価値観があるし、彼女に合う相手が見つかるといいね
- 確かに「ドラッグ禁止」はベイエリアではかなり保守的に聞こえる。最近では医療やセラピー目的でマリファナとかを使う人も増えてるし。正直、酒びたりの人よりマリファナ派のほうがいいかも
- 40代でまた恋愛市場に戻るのは大変だと思う。良い相手はもう少ない年齢だし。それでも彼女の条件はそこまで無茶じゃない。「ちゃんと自立していて、誠実な関係を望む人」ってだけ
- 反対の立場から言えば、ちょっと同情できないな。待ち過ぎた結果、出会いの場はかなり限られてきてる
- 彼女の場合は婚約者が亡くなったという事情なので、「待ち過ぎた」わけじゃないと思う
- 自分は40代後半で若い女性と再婚したけど、正直この人はあれこれ手がかかそうで、同年代の男性が求める条件とは合わないと思う
- 彼女のサイトを見たけど、とても素敵な女性だと思う。独身男性はみんな連絡してみたらいいよ
- 学士号がないとか宗教観が合わない人は対象外らしいね。それはちょっと狭めすぎかも。
学歴がなくても立派な人はたくさんいるし。でも今のところ注目されてるから、条件を絞っても問題ないんだろうね- ベイエリアは男性が6割だから、彼女にとってはイージーモードだね
- でも彼女のほうが経済的に上の可能性が高い。同レベルかそれ以上の男性を探すなら、むしろ難しいと思う
- この女性、テレビのニュースで見たよ。「AIじゃない」って言ってた
- それ、AIが言いそうなセリフだね
- 応募すべきかな。金欠の独身男だけど
- もしお前が彼女とデートできたら、俺がレストラン予約して奢る!
- 彼女はビルボードを出せるくらいだから、たぶん経済的にはかなり安定してるんじゃない?
- 彼女が望む男性たちは、彼女を望んでいない。こんなビルボードでは解決しないよ
9月24日から10月15日までの間に、リサさんの元へは3,800件以上の「申し込み」があったそうだ。
彼女は全ての申し出を自分で確認し、条件の合いそうな男性と連絡を取って、直接会う段取りをつけているところだという。
近い将来、彼女がステキなお相手を見つけてゴールインしたという報告を、ここで紹介できる日が来るよう祈っている。
References: California woman launches billboard campaign to find a husband[https://www.foxla.com/news/california-woman-launches-billboard-campaign-find-husband]











