犯罪を起こすと、アメリカではマグショットといわれる顔写真が全米に向けて公開されるが、今やネットを通じてほぼ世界中で見ることが可能だ。
中にはマグショットを見るのが趣味の人もいて、罪状と顔を照らし合わせながら、様々なストーリーを思い描いたりするもんだが、見た目からしてヤバそうな人もいれば、中にはとんでもなくイケメンや美女が混じっていることもある。
2025年11月、アメリカで飲酒運転で捕まった男のマグショットが公開されたのだが、「これはイケメン過ぎる!」としてちょっとした話題になっているようだ。
飲酒運転で逮捕された男がイケメン過ぎると話題に
2025年11月2日未明、ケンタッキー州のルイビルで、マックス・O・ウェランという35歳の男が警察に逮捕された。
彼はパブで酒を飲んだ後、酔っぱらった状態で車を運転し、よりによって赤信号で止まっていた警察車両に突っ込んで御用となったのだ。
彼の血中アルコール濃度は0.141%で、州の法定基準のほぼ2倍。飲酒運転と器物損壊罪で起訴され、その後保釈金を払って釈放された。
ここまでは世界中で起きている特に珍しくない事件である。
だがウェランが注目を集めたのは、その容姿だった。公表された彼のマグショットがイケメン過ぎるとして世界中でワーキャー騒がれてしまった。
180cmの長身に、魅惑的なグリーンの瞳。影のある表情。いい感じで筋肉もついている。ネットの情報ではまだ独身だと伝えられた。
釈放されるとすぐにSNSに投稿を開始
もともとウェランは、自分のルックスに多少なりとも自信があったようだ。
自分のマグショットが人気を呼んだことをポジティブにとらえ、釈放されるとすぐにX[https://x.com/Mugshot_Max]のアカウントを開設し、Instagram[https://www.instagram.com/notmaxwhelan]の更新も開始した。
さらに裁判費用の支援を求めて、クラウドファンディング[https://www.gofundme.com/f/support-max-whelans-legal-battle]まで始めてしまった。こちらは既に停止されているが、811ドル(125,000円)ほど集まっていたようだ。
反省の色がまるでないと、批判の声が高まる
さらにOnlyFansも立ち上げて、自身の体や、ここではさすがに紹介できないような際どい動画なんかの投稿を始めてしまった。
だが、投稿がほとんどないにもかかわらず、サブスク料金は相場の5~7倍と高額で、現在ネット上では批判の声の方が多くなっているのが現状だ。
- 彼の家族がFacebookで「ニュースが彼の記事を出した」って文句を言ってたけど…
- そもそも飲酒運転して車に突っ込まなければ記事なんて出ないでしょ
- (Instagramの)プロフィール写真がマグショットだったから、全然反省してないように見えたよ(その後削除した模様)
- こいつは自分のXのアカウントに「mugshot max」という名前を付けやがった。とんでもないクソ野郎だよ
- 飲酒運転はカッコいいことじゃないし、面白がるなんて最低。私の親友は妹を飲酒運転で殺されたの。あんな痛み、誰にも味わってほしくない
- 彼は償うどころか笑いながら金を集めてる。まじで最低だわ
- 飲酒運転のためにクラファンで金を集めることで償ってるつもりか?
- SNSに自分のマグショット載せて、飲酒運転するのを笑い話にしてる。どうやってこんなヤツを擁護できるんだよ
- 前からなんか嫌な感じの奴だった。別に嫌なことされたわけじゃないけど、雰囲気がもう「うわ…」って感じ
- こいつのインスタを見ればどんな奴か一目瞭然だよ
- 可哀想なお金持ちの特権階級
- 自分で罰金を払えるだけの余裕があるのに、「自分の飲酒運転のために寄付して」ってクラファン立ててる。マジで特権意識丸出し
- こんなイケてない奴がイケメンに生まれるなんて最悪!
- 世の中って不公平だよね
マグショットがきっかけで人生を変えた犯罪者も
これまでにもマグショットの顔写真がきっかけで、犯罪者がバイラルになってしまう事案は繰り返し発生している。
例えば2024年に殺人罪で起訴されたルイジ・マンジョーネ[https://x.com/PopBase/status/1866590598867882108]や、女性ではアンジェラ・コーツ[https://x.com/vivaonline/status/515145741799403521?s=20]もマグショットが「ホットだ」と話題になった犯罪者たちである。
そしてその最たるものが、カラパイアでも紹介したジェレミー・ミークス氏の例だろう。彼は、武器の不法所持で2014年に逮捕されたのだが…。
逮捕時に警察が発表したマグショット(上:逮捕時の顔写真)があまりにもイケメン過ぎたために、刑務所にいる彼宛てにファンレターが殺到する事態に。
そしてその後、元ギャングだった経歴が一変。服役中にモデル事務所と契約し、出所後はファッションモデルとして、華々しく活躍することになったのだ。
(マグショットに撮られるようなことをしていた時期は)私にとって本当に暗い時代でした。
でも神様は私のために別の計画を用意してくださっていました。本当に感謝しています。私の人生がどれほど変わったか信じられないくらいです
ジェレミーさんの場合、マグショットを撮影したカメラマンの腕とセンスが良過ぎた結果なのか、その1枚の顔写真が彼の人生を変えたと言っても過言ではない。
ジェレミーさんは今もモデルや俳優として活躍する一方で、銃規制や貧困地域の子供たちへの支援を続けている。
私は若くして命を落とした人をたくさん知っています。その中には友人たちも多くいました。
彼らの人生には、ロールモデルも父親のような存在がいない。ギャングや麻薬の売人に憧れる…それが彼らの世界の全てなんです。
だからこそ、彼らに別の世界を見せられれば、変化は必ず訪れるでしょう
さて、今回話題になっているウェランにとっても、マグショットの写真は人生を良い方へ変えるチャンスになるのだろうか。それともさらに転がり落ちていくきっかけとなってしまうのだろうか。
すべては今後の彼の考え方と行動にかかっている。ぜひ反省して、人生をやり直してもらいたいものである。
References: Man driving with BAC nearly twice the legal limit crashes into LMPD cruiser[https://www.wlky.com/article/louisville-drunk-driving-arrest-max-whelan/69251892]











