動かない大王、野生のハシビロコウが突然ボートに舞い降りた奇跡の瞬間!
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 現生の恐竜を思わせるルックスと、博物館の標本のように動かないことで知られる人気の鳥「ハシビロコウ」は、絶滅が危惧されつつもアフリカの湿地でひっそりと生きている。

 野生のハシビロコウに出会える機会はほとんどないが、その生息地の一つ、ウガンダのマバンバ湾湿地で奇跡の瞬間が目撃された。

 なんと、ハシビロコウがツアー客の乗るボートに舞い降りたのだ。 

野生のハシビロコウが間近にやってきた!

  ウガンダの首都カンパラの西側、広大なマバンバ湾湿地では、朝もやの中で鳥たちの声が響き渡っていた。

  この地帯は国際的に重要な鳥類保護区となっている。

 ボートが湿地の水面を進んでいたところ、上空から灰色の大きな影が現れ、観光客を乗せたボートの端に静かに舞い降りた。

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 なんと野生のハシビロコウである。 

 現地のツアー会社「マバンバ・トリップ(Mabamba Trips)」はが撮影した動画には驚いた様子でカメラを向ける観光客の姿が映っており、ハシビロコウ先輩は人々を見下ろすように堂々と立っていた。

 距離はわずか数mで、普段は遠くからしか見られないハシビロコウの迫力がよく伝わるシーンとなっている。

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 ハシビロコウは「動かない鳥」と呼ばれている。普段は湿地でじっと動かずに獲物を待ち続け、長いときは数時間も静止し続ける。

 そのハシビロコウが自ら近づいてきてくれるとは、ファンサービスの一種かな?

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ハシビロコウの生態と希少性

 ハシビロコウはペリカン目ハシビロコウ科に属する大型の鳥で、全長は約120cm、翼を広げると2mを超える。

 主にアフリカ東部から中部の湿地に分布し、ウガンダやコンゴ民主共和国、タンザニア西部などで見られ、今回撮影されたマバンバ湾湿地は数少ない生息地の1つだ。

 魚食性で、ハイギョやナマズをはじめとする水生動物を捕食する。

 世界の推定個体数は3,300~5,300羽で、IUCN(国際自然保護連合)では「危急種(Vulnerable)」に分類されている。

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観光で得た収益が自然保全に充てられる

 マバンバ・トリップは、マバンバ湾湿地でのボート釣り、赤道での日没体験、バードウォッチングなどのツアーを行っており、ハシビロコウ観察も人気のツアーの1つだ。

 こういった観光による収益の一部が野生動物の保全に使われている。

 地元住民はガイドとして活動し、地域ぐるみでハシビロコウの環境を守る努力が続いている。

 今回の映像は、そんな取り組みの中で生まれた貴重な記録となった。動かない鳥が自らボートにやってくるという、めったにない出来事は多くの人の注目を集めている。

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