子ども一人でもAIとお話ししながら楽しく移動。先日トヨタがお披露目したコンセプトカー、キッズ用Aiパーソナルモビリティーが海外で話題だ。
その名も「キッズ モビ(Kids Mobi)」はキャノピーつきのポッド型。丸みボディにパチパチとまばたきするLEDの”目”がチャームポイント。
大きく開くキャノピーから乗り込むと、柔らかで快適なシートとAIコンパニオンが迎えてくれる。
未来のクルマ文化を想像させるキュートな乗り物、キッズ モビを海外の反応とともにみていこう。
子ども用 Aiパーソナルモビリティー「キッズ モビ」
先日東京ビッグサイトで開催されたジャパンモビリティショー2025(10月29日-11月9日)に、ひときわ目を引く小さなコンセプトカーが登場。
この可愛らしい小さなクルマ「キッズ モビ(Kids Mobi)」は、トヨタが掲げる「Mobility for All」のビジョンの先にある”Kids専用の安心/安全 Aiパーソナルモビリティー”。
今のところクルマといえば大人のもの。いわば”相棒”めいた存在だが、もし子どもにもそんなクルマがあったとしたら。
キッズ モビ は子どもたちのための移動手段の解決策のコンセプトから、子どもの成長を促す「ともだち」のような新しいモビリティの形として紹介された。
完全自動運転で制御AIが相棒にも守護者にも
レトロな宇宙船を彷彿させる未来の小型EVカー、ポッド型のキッズ モビは完全自動運転車で、AIが走行を制御する。
大きく開くキャノピーから乗り込むと、体をやさしく包みこむ心地良いシートと、相棒であり守護者のようなAIがさっそく応じ、音声で告げた目的地まで安全に運んでくれる。
また車内では「UX フレンド」という名の”デジタルコンパニオン”が子どもと会話し、安心感も与えてくれる。
現代のIoT家電のように、親にとっても安心できる見守り機能や追跡機能、危険を検知し、知らせる機能も当然あるはず。
LEDの目や電光掲示板つき。3つのカラー展開
トヨタのinstagram[https://www.instagram.com/reel/DQd4_o4j2yh/]やfacebook[https://www.facebook.com/ToyotaMotorCorporation/videos/1368346478329640/]アカウントでは子どもが乗り込む様子のほか、丸くてかわいいボディについたキャノピーの外で、まばたきするLEDの”目”もうかがえる。
また後部には電光掲示板もあるもよう。
かなりリアルな設計が盛り込まれてて、まさに「ともだち」といるような楽しい移動を提供してくれそう。
ショーでは、レッド、グリーン・ブルーという3モデルが紹介されていたもよう。
内部もそれぞれおしゃれに配色されている。色が1つじゃないところも子どもの個性を反映するのに重要な要素だ。
子どもが保護者なしで移動する未来
海外メディアもこの小さなポッドに強い関心を寄せている。
海外では子ども一人の外出を禁じる国も多く、登下校もスクールバスか、親が車で送迎するケースが多いからだ。
ニュージーランドのDriven Car Guide[https://www.drivencarguide.co.nz/news/tiny-toyota-takes-the-wheel-meet-the-kids-mobi/]は「親の同乗なしで乗れる通学用の乗り物」とし、親の送迎が不要な未来を想像。
イタリア・ミラノを本拠するDesignboom[https://www.designboom.com/technology/electric-bubble-car-kids-drives-autonomous-toyota-mobi-japan-mobility-show-2025-10-30-2025/]は「大人の監視なしにどこへでも自動で行く子供用の電動バブルカー」と紹介し、遊び心あるデザインと子どもの自立性を強調していた。
「車道なら事故が心配」「日本は安全だから!」の声
キッズ モビの登場は海外でも話題となり、SNSにはこんな声が寄せられた。
- トヨタ史上最高に頑丈な車なのだろう
- ただし日本国内に限る
- 実際の車道では大きな車もあるし巻き込まれる事故が心配
- そもそもアメリカ市場向けではないでしょう。日本では4歳になると、子供たちは親の用事を手伝い、責任を持つようになります。学校にも一人でバスで通います。
社会構造やコミュニティの構造がアメリカとは違います- 悪意あるハッキングが心配
- むしろ自分に欲しい
- 車道で!?ほかの大型車と一緒に走るの?それとも自転車レーンで乗るの?よくわかんない…
- やだかわいい!これいいね
- 日本はアメリカと違って安全だから!
- 私も職場まで送ってくれる?
子どもでも一人で乗れる乗り物を具現化
キッズ モビはあくまでもコンセプトカーだが、確かにこの先、完全自動運転車の技術が確立し、安全性が十分なレベルになれば、子どもでも一人で乗れる乗り物もできそう。
もちろん、未成年が単独でこうしたモビリティを利用する法制度や保険制度の整備も不可欠だろうが、そうした夢の乗り物をここまで具現化する試みは、世界でも初のことかもしれない。
どうしても現実的になりがちなモビリティショーの中でも夢があり、かといってありえなくもないクルマの可能性を形にして、純粋にワクワクさせる面白さも提供してくれたトヨタ。
この前の家事ロボットのサブスク化にも驚かされたばかりだが、SFの設定では普通にあった”遠い未来のモビリティ”も、想像を超えるスピードで実現に近づいている気がするよ。
References: Thebrighterside[https://www.thebrighterside.news/post/toyotas-self-driving-ev-bubble-car-for-kids-turns-heads-in-japan/] / Drivencarguide.co.nz[https://www.drivencarguide.co.nz/news/tiny-toyota-takes-the-wheel-meet-the-kids-mobi/]











