氷が張られたばかりのスケートリンクに一番乗りしたのは、地元でなじみのクマだった!

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 アメリカ、タホ湖の南にあるショッピングモールでは、毎年冬のあいだ、観光客向けに季節限定のスケートリンクを設置している。

 今年も氷が張られ、スタッフが最後の仕上げを終えたその夜、予想もしない“お客さん”がリンクにやって来た。

 最初に氷の上に現れたのは、なんと人間ではなく地元で顔なじみのアメリカグマ「チャーリー」だった。

 リンクの入り口には「スケート靴なしでのスケート禁止」という標識が掲げられていたが、チャーリーにはそんなルールは通じなかったようだ。

スケートリンクに一番乗りしたのはなんとクマ!

 アメリカ西部、カリフォルニア州とネバダ州の州境にある、サウスレイクタホ市のショッピングモール「ヘブンリー・ビレッジ」では、毎年冬になるとスケートリンクを設置し、観光客や地元の人たちの人気のスポットとなっている。

 今年の冬も、スタッフが氷を張り、ロープで囲って準備を整えた。

 しかし、営業前夜の2025年11月6日、現地時間午後10時過ぎ、一番乗りでリンクに現れたのはなんとクマ!

 地元でよく目撃され「チャーリー」と呼ばれているアメリカグマ(ブラックベア)だ。

 チャーリーはロープの下をくぐり抜け、堂々とリンクの中央へ進んだ。

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 入り口には「スケート靴なしでのスケート禁止」と書かれた標識があったが、チャーリーはもちろん読めない。ツメをカシャカシャと鳴らしながら、氷の上をゆっくり歩いていった。

 スタッフのダニーさんはチャーリーの姿を見つけて、すぐに写真を撮影した。

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 ヘブンリービレッジの広報担当、ドリュー・ミューリンさんは「オープンに向けて整備したばかりのまっさらな氷に、チャーリーが誰よりも早く足跡をつけました」と話している。

 この写真は、ユーモラスなコメントが添えられヘブンリー・ビレッジの公式Facebookに投稿された。 

「スケート靴なしで滑るの禁止」のサインを読めなかった“誰かさん”がいたみたい。地元のアメリカグマがリンクをひとりじめ。

タホ湖のウインタースポーツシーズンがついに到来だね!

 チャーリーは氷上での「初滑り」を終えると自らリンクを離れたという。

 だがムリンさんによれば、チャーリーはその翌日にも再びヘブンリー・ビレッジに戻ってきたという。

 ただしスケートはあまりお気に召さなかったようで、今度はリンクには入らなかった。

 ムリンさんは「“スケートするクマのチャーリー”のTシャツを作ろうと思っている。チャーリーはこのビレッジの新しいマスコットになるかもしれません」と語っている。

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アメリカグマがよく出没する都市

 サウスレイクタホ市では、秋から冬にかけてアメリカグマの出没が増加し、人とクマが思わぬ事故やトラブルに巻き込まれる危険性が増している。

 幸いここ数年は人的被害は報告されていないが、昨年、ヘブンリーマウンテン・リゾートの斜面を滑っていたスノーボーダーが、雪の上を駆け抜けるアメリカグマの子どもに衝突したことがあった。幸い、スノーボーダーもクマも怪我はなかった。

 今回のチャーリーも、夜遅くに氷の上を歩いたあと、自らの意思でリンクから離れていった。

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当局はゴミや食べ物の管理を呼び掛け

 カリフォルニア州のクマ専門家で野生動物作家のスティーブ・サールズさんは、「アメリカグマは人間が出すゴミや食べ物のにおいに強く引き寄せられる」と語る。

 まだ冬は始まったばかりなので、雪が降るまではクマの出没例は増えるとみている。

 ネバダ州野生動物局は、タホ湖地域の住民に対し、秋から冬にかけてクマが食べ物を求めて家や店舗に侵入しないよう、ゴミの管理を徹底するよう繰り返し警告している。

 クマが人間の食べ物に頼るようになると、年間を通じて餌が手に入り、冬眠をしなくなる個体も現れるため、状況はますます深刻化する。

 こうした問題を受け、カリフォルニア州野生動物局は2025年、タホ湖地域のアメリカグマを捕獲し、タグを付けて行動を追跡したり、騒音発生装置やペイントボール、ビーンズバッグ弾などを使って、クマを人里から遠ざける対策を始めている。

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