最近はホテルのような民泊施設も増えてきたが、マンションの一室や一軒家を借りて、家族や友人同士でリーズナブルに滞在できるのは魅力である。
そんな民泊施設サービス「Airbnb」に登録している家に、家族や愛犬と宿泊したある女性が、身の毛もよだつような怪現象に遭遇した。
最初に異変を察知したのは愛犬だった。次々と襲い掛かる怪奇現象。果たしてこの家は、いわくつきの幽霊屋敷だったのか、あるいはフェイクなのか…その判断はみんなに委ねたい。
ゴージャスな民泊施設で奇妙な行動を見せる愛犬
結婚式で花嫁の介添人を務めることになったシドニーさんは、浮き浮きとブーケやドレスの支度をしていた。
なんと花嫁の両親は、招待された家族全員が1週間滞在できるよう、Airbnb[https://www.airbnb.jp/]でステキな一戸建ての家を借りてくれたのだ。
その家はとても広くて雰囲気の良い、歴史を感じさせる建物で、若い彼女は「10点満点中10点よ!」と大喜びだった。
しかし喜びは、長くは続かなかった。到着した瞬間から、シドニーさんの愛犬が、この家の階段で奇妙な行動を取り始めたのだ。
愛犬は階段の下から数段登ったところで動きを止め、ピクリとも動かなくなってしまった。
そして床の一点を見つめて、怯えたような表情を見せる。まるでそこに何かが恐ろしいものがいるかのように。
ポルターガイスト現象も起こり始めた?
怪異はこれだけでは終わらなかった。2025年11月17日に投稿された映像では、またしても階段で立ちつくす犬の向こうで、踊り場にあるビーズカーテンが揺れていた。
そして2階にあった風船も、ゆらゆらとうごめいていた。
さらに、見えない「何か」の手が突然犬のリードを上に引っ張り、それからまた下に落ちて、犬の首に巻きついたのだ。
これだけでも十分に意味不明だが、耳を澄ますとリードが引っ張られる直前に、何者かの吐息や、階段を駆け上がる足音が聞こえたという。
下がこの一連の怪異を収めた動画である。ぜひイヤホンで確認してみてほしい。
また、視聴者の中には、風船の向こうに白い影が見えたと主張する人もいた。
階段の向こうには謎のドアが
シドニーさんは、犬のリードがなぜあんな風に飛び上がったのか、まったく見当もつかないと話している。
また、さすがに気味が悪かったので、ビーズカーテンもオーナーに言って撤去してもらったそうっだ。
この状況を家族の誰もが理解できないでいたが、シドニーさんはあるパターンに気づき始めていた。
犬はどうやら、階段の下をひどく気にしているようなのだ。もしかすると、この下に何かあるのでは?
そう思ったシドニーさんは、階段の裏側に回ってみた。この民泊用の家はとても広かったため、まだ隅々まで探検し尽くしていなかったのだ。
すると階段のちょうど反対側に、ドアがあるのを発見。
ドアをノックしてみると、向こう側から、ドアノブを誰かがガチャリと動かしたような気がした。
そこでシドニーさんたちは、ドアの下にある隙間からスマホを差し込んで、ノックをしながら動画を撮影してみた。
だが、彼女がスマホを引き出した瞬間、誰かが内側からドアノブを回し、ガチャリと音を立てて引いた。
シドニーさんたちは恐怖に震えた。もしかしたら今、この家には、自分たち以外にも誰かがいるのでは?
ドアの向こう側から何者かにスマホを引っ張られる
そこでもう一度ドアの向こうの様子を撮影してみることに。ノックをしてスマホを隙間から中に入れる…を何度か繰り返す。
だが、ここで事態は恐ろしい方向へ転がりはじめる。突然、何者かがドアの向こうで、彼女のスマホを思い切り引っ張ったのだ!
シドニーさんは、恐怖から思わず手を放してしまう。すると、スマホはドアの向こうに吸い込まれ、ゆっくりと地下室へと続く階段を滑り落ち始める。
そして階段の下に着くと、スマホはまるで起き上がるかのような動きでドアの方を見上げ、再びパタリと倒れて天井を写した。
下の動画で、この怪現象の一部始終を見ることができる。ぜひ、心の準備をしてから見てみてほしい。
オーナーに連絡を取って地下室を確認
シドニーさんたちは、彼女たちに黙ってオーナーが別の誰かを滞在させているのではないかと疑った。
そこでオーナーに一連の動画を送って問いただしたが、オーナーは特に訝しんだり心配したりする様子もなかったという。
オーナーには、何が起こったのか説明しました。彼は「今ここに滞在しているのはあなたがただけで、今週の予約は埋まっています」と答えました。
でも彼の態度は少し奇妙でした。まるで以前にも同じことがあったような反応だったんです…
その後シドニーさんたちは、オーナーにスマホの回収を頼むとともに、地下室の中を見せてもらった。中は倉庫になっていて、特におかしな点はなかったという。
下がその地下室の様子である。犬が動こうとしなかったあたりの天井を見ても、変わったところは見つからなかった。
ただ、ドアの向こうには、奇妙な引っかき傷のようなものがあった。床と、ドアの裏側に。まるで何者かが外へ出ようとして残した爪痕のようだった。
シドニーさんたちは説明のつかない恐怖に震えた。
一連の怪現象には不可解な点も
とは言え、一連の動画への疑念は残る。シドニーさんたちがこの家に到着した時の投稿では、件の階段にはラグが敷かれていないように見えるのだ。
向かって左が到着時に家の中を写して回った時のもの。右はその後の一連の映像に出て来る階段の様子だ。
視聴者たちも、この民泊施設で起こった現象について、無条件に信じる派と懐疑派に分かれており、コメント欄にはさまざまな憶測や感想が寄せられていた。
- 多分この動画は逆再生されているんだと思う(犬のリードが投げられたように見える映像について)
- なんで最初の映像では、階段に敷物が敷かれていないの?
- あの敷物の下にオヤツか何かを置いたんだと思うよ。だから犬がそこで立ち止まっているんだよ
- そもそも、ちゃんと固定されていない敷物は犬にとって危険だよ
- ぜひこの家の歴史を調べてみてほしい。築100年は経っていると思うの
- 誰かこの民泊施設を借りて滞在してくれないかな
- あなたがどうぞ
- 近くだったらぜひ泊ってみたいんだけどね
- 動画の中で、男の人の呼吸音が聞こえるのは私だけ?
- 私も聞こえた気がする。何かしゃべってる声も…
- 最後の方で、小さな女の子の声が聞こえる気がする
- 誰か犬を飼っている人を見つけて、ここへ連れて行って、その犬が同じ行動をとるか見てみてほしいな
- 犬の耳と尻尾を見ればわかる。ひどいストレスを感じているよ。犬がかわいそう
- フェイクだと思うけど、犬の様子を見ると信じたくなっちゃう
- 少なくとも、犬が何かを感じているのは間違いないよね
- きっとこの家の以前の持ち主が犬を飼っていて、地下室に閉じ込めていたんだと思う
- 私は獣医だけど、この犬の様子は明らかにおかしい。超常現象だと決めつけないで、早めに病院に連れて行ってください
- 家の中にいるのに、なんでリードをつけているの?
- 散歩から帰って来たところだって言ってなかった?
- 文字やスタンプで隠していない、完全版の映像をアップロードしてくれないと判断できないよ
- うちも民泊施設で似たようなことがあった。
風もないのにカーテンが揺れたり、音がしたり。あとで調べたら、そこは先住民の土地だったらしい- パラノーマル・アクティビティを見ているみたいで楽しかったよ
- スマホアプリで調査するやり方、ロレイン・ウォーレンになれるね(映画「死霊館」シリーズに登場する実在のゴーストバスター)
- 履歴書に「ゴーストバスター」って追加できるじゃん
- フェイクの心霊動画を作るのなんて、実は簡単なんだよ
- わかってるけど、見てて面白いから別にいいや
真相は今のところ謎のまま
11月25日、シドニーさんたちはこの民泊施設での一週間の滞在を終えた。だがその最後の日にも、犬は40分もの間、階段のあの場所に立ち続けていたという。
そしてさらにその時、階段の上では風もないのにまた風船が揺れていて、彼女たちのいる方へ近づいて来ようとしているかに見えたそうだ。
自宅に戻ったシドニーさんは、この1週間の怪異を思い起こして、最後に次のように語っていた。
ずっと気になっていたのは、彼女が階段に座り込んで、本当に上にも下にも行こうとしなかったことです。
私たちは、何かが起きているのは地下だと思い込んでいました。実際におかしかったし…。でも、今になって思うんです。もしかしたら彼女は、上にも行きたくなかったんじゃないかって
確かに、ビーズカーテンが揺れていたり、風船が動いていたりしたのは、階段を上った先だった。
既に自宅に戻っているシドニーさんたちにはもう確かめようがないし、確かめるつもりもないようだ。
だが、この民泊施設自体ははかなり話題になってしまったので、今後場所を特定して、滞在しようとする人が出るかもしれない。
いつかどこかで、ここで起こった怪現象の続報が届いたら、また紹介したいと思っている。











