トルコといえば動物にやさしい国として知られているが、それは猫や犬に限ったことではなかったようだ。
イスタンブールの学校で、体育の授業中、ボールがカフェテリアの屋根の上に乗ってしまった。
この学校は海岸からそれほど遠くないところにあり、生徒たちは残りの給食を分け与えることもあった。
その恩返しのつもりなのか、カモメはクチバシでつついて、見事ボールを落としてくれたのだ。生徒たちは大喜びし、その場が幸せに包まれたという。
体育の授業中に起きたハプニング
イスタンブールにある学校で体育の授業を行っていた生徒たちは、うっかりボールをカフェテリア(食事用の建物)の屋根の上に乗せてしまった。
ボールは屋根の斜面を転がり、運悪く屋根のふちにある雨樋(あまどい)のところで止まってしまった。
場所が高いうえに、雨樋がストッパーになっていては自然に落ちてくることも期待できない。
どうやってボールを取り戻そう…。頭を抱えていた生徒たちだったが、そこに颯爽と1羽のカモメが現れた。
カモメが屋根のボールを落としてくれる
カモメは状況を察したのか、ボールをつつき始め、少しずつ、慎重に屋根の端の方へと移動させていった。
「もしかして、カモメがボールをとってくれるかも!」生徒たちはその様子を固唾をのんで見守っていた。
すかさず教師のセダ・ユルマムさんは動画を撮り始めた。
するとついにカモメはボールを地面へと落としてくれたのだ。
カモメの大活躍に歓声を上げる生徒たち。
こうして、生徒たちは無事にボールを取り戻すことができ、再び授業を再開することができたようだ。
カモメの恩返し?時折給食の残りを分け与えていた
実はこのカモメの行動には、理由があったのかもしれない。
ユルマムさんによると、海岸からそれほど遠くないこの学校には、頻繁にカモメが訪れるそうだ。
生徒たちは時折、給食の残りなどをカモメに分け与えることがあるという。
そんな生徒たちのやさしさが愛らしい形となって報われたようだ。 もしかしたらカモメの恩返しなのかもしれない。
ユルマムさんはこう語る。
「私たちの生徒たちは、普段から動物たちに敬意をもち、やさしく接していますが、ボールの一件のあと、カモメのことがもっと大好きになったようです。カモメもハッピー、子供たちもハッピー、そしてもちろん私もハッピーです」
カモメは人間の食べ物を奪い去ることもあり、警戒されている鳥ではあるが、動物に優しい街、トルコのイスタンブールでは、そんなカモメとも小さな交流が生まれているようだ。
References: Kids Lose Their Ball On A Roof — Then A Surprising Hero Swoops In To Help[https://www.thedodo.com/daily-dodo/kids-lose-their-ball-on-a-roof-then-a-surprising-hero-swoops-in-to-help]











