またしてもアメリカで、アライグマによる事案が発生した。感謝祭の翌日に、酒屋のトイレで行き倒れになっているところを、出勤してきた従業員によって発見された。
店が閉まっている深夜の時間帯に、天井から侵入したアライグマは、売り物の酒を片っ端からがぶ飲みしていたようで、店の床には大量の酒瓶が転がっていた。
泥酔して力尽きてしまったようで、トイレでうつ伏せの状態で倒れていたのだ。お酒を飲みすぎた経験のある人なら、なんとなく親近感を覚えるかもしれない。
なお、この容疑者A(アライグマ)は、地元の動物保護局によって身柄を引き取られ、シラフにもどったあと自然に返された。
営業時間外に何者かが酒屋に侵入
2025年11月29日(土)の朝、バージニア州の酒販売店「ABCストア」のスタッフが出勤し店のドアを開けると、強烈な酒の臭いが充満していた。
店内を見渡すと、床には割れたボトルが散乱していた。夜中に誰かが侵入したようだ。
「泥棒に入られたかもしれない…」従業員は恐る恐る奥へと進んでいき、店内をくまなく調べた。
犯人はアライグマ!トイレで倒れているのを発見
すると、そこで驚くべき光景を目にする。
確かに店に泥棒が入ったのだが、それは人間ではなくアライグマだった!
便器とゴミ箱の間に、お酒を飲みすぎて意識を失ったアライグマがうつぶせの状態で倒れていたのだ。
天井から落下し、お酒を飲みすぎてトイレで潰れる
その後の調査で、アライグマ(容疑者A)の犯行プロセスが明らかになった。
容疑者Aは営業時間外に天井裏から店内に侵入を試みた。その際、天井のタイル1枚が重みに耐えきれずに抜け落ち、床へと落下したようだ。
突然の落下で驚いて逃げ出すかと思いきや、容疑者Aは大胆な行動に出た。
迷うことなく、スコッチやウイスキーが並ぶ一番下の棚へと直行し、ボトルをなぎ倒し、割れたボトルから溢れ出る酒を文字通り浴びるように飲み干したのだ。
酩酊状態となったアライグマは、ふらふらとした足取りでトイレに向かうと、ここで気絶したようだ。
トイレに向かった理由は、人間のように、飲みすぎて気分が悪くなったから吐こうとしていたのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。
動物保護局が身柄を引き取り、酔いをさまして自然に返す
酒屋のスタッフから通報を受けた、ハノーバー郡動物保護局のサマンサ・マーティン担当官はただちに現場に駆けつけた。
彼女はメディアに対し、個人的にアライグマという動物が大好きであると前置きしたうえで、「今回のアライグマは特に気合の入った酒飲みでした」と説明している。 「完全に暴走し、手当たり次第にお酒を飲んでいたのです」
彼女はこの容疑者Aの身柄を引き取り、施設に搬送したが、その道中、いけないとは思いつつも、笑いがこみ上げて止まらなかったそうだ。
保護局に到着したアライグマを数時間ほど眠らせてから診察を行ったところ、怪我などの異常は一切見られなかった。
強いて問題を挙げるとすれば、「二日酔い」と「人生の選択を誤った」ことくらいだ。
アライグマは酔いが覚めた後、無事に野生へ返された。
ABCストアは、アライグマをしらふに戻して家(自然)までの送迎をしてくれたハノーバー郡動物保護局に感謝を述べている。
今回のような大胆な行動は、近年研究が進んでいる「アライグマの都市化」の典型的な例と言えるだろう。
最近の研究によると、都会に住むアライグマは、人間社会でうまくやっていくために急速に家畜化が進行しているという。
このアライグマも飲みすぎは良くない、二日酔いは最悪だということに気が付いてくれればいいが、味をしめてまた店に来ないことを祈る。
野生動物は発酵した果実を口にする機会が多いので、アルコールにも慣れてはいるはずなのだが、人間の作ったお酒は度数も高いので気を付けないとね。
References: Facebook[https://www.facebook.com/hcvaanimalprotection/posts/pfbid0S9dbDG74ptAYz2UpX5xHgs9aoF8Zqn7JjpyqUZ4tcwVwXAYxQZ7HrHDBnJBgRT6Wl]











