一体何が目的だったのだろうか?一緒に遊びたかったのか?それとも敵対心からなのだろうか?
エクアドルのガラパゴス諸島でに生息する小柄なガラパゴスペンギンが、人間のダイバーに執拗に絡んでいく様子がとらえられた。
映像には、魚雷のような速さで突進し、ダイバーの足ひれに噛みつくなどして10分間も「うざがらみ」を続けるガラパゴスペンギンの姿が収められている。
ガラパゴスペンギンが人間ダイバーに執拗に絡む
ガラパゴスペンギンはガラパゴス諸島の固有種であり、ペンギンの中で唯一赤道を越えて暮らす極めて珍しい存在だ。
アウトドア体験をYouTubeチャンネル「FoundOutdoors[https://www.youtube.com/@FoundOutdoors]」で公開しているペイジ・ディースリーさんとアンドリューさんは、エコツーリズム(管理された観光)に参加し、ガラパゴス諸島の海をシュノーケリングしていた。
すると、突如一羽のガラパゴスペンギンが突進してきた。
完全にロックオンされたディースリーさん。ペンギンは足ひれに飛びついたり、体に乗りかかったりしはじめた。
通常、野生動物は人間を警戒するものだが、このペンギンは10分近くもその場に留まり、執拗にディースリーさんに絡んでいたのだ。
なぜペンギンは絡んできたのか?
いったいなぜ、ペンギンは人間にうざがらみしてきたのだろう?
動物行動学の観点からみると、まず好奇心が挙げられる。
特に若い個体は未知の物体に対して強い興味を示すことがあり、ダイバーの足ひれを、未知の獲物や遊び相手と認識した可能性がある。
また、ガラパゴスペンギンは非常に縄張り意識が強いことでも知られている。
繁殖期には巣の近くに現れた侵入者を追い払おうとする習性があるため、今回の行動も自分のエリアから出て行けという警告だったのかもしれない。
彼らは水中での機動力に絶対的な自信を持っている。ガラパゴス保護基金(Galapagos Conservation Trust / GCT)[https://galapagosconservation.org.uk/]によれば、彼らは狩りの際に時速35kmに達することもあるという。
体長50cmほど、体重は約2.5kgほどの小さなペンギンながら、自分より大きな相手であっても、そのスピードを武器に翻弄させるのだ。
絶滅危惧種であるガラパゴスペンギン
ガラパゴスペンギンは、熱帯の強い日差しの中で暮らすために、彼らは独自の適応能力を身につけている。
日中の暑い時間帯は冷たい海中で過ごし、陸上にいるときは犬のように口を開けてハァハァと呼吸するパンティングという動作で体温を下げる。
食事は主にカタクチイワシ、イワシ、ボラなどの冷水性の群れを作る魚で構成されている。
とてもユニークでかわいらしいペンギンだが、現在絶滅の危機にある。
野生の個体数は約1200羽程度と推定されており、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に指定されている。
その原因は、人間が持ち込んだ犬や猫、さらには野生のネズミによる捕食、船の事故による海洋汚染、漁業による混獲、生態環境の乱れが挙げられている。
さらに、エルニーニョ現象という自然の異変も生息数に追い打ちをかけている。
今回ディースリーさんたちがガラパゴスペンギンと接触できたのは、このツアーが、エクアドル当局やガラパゴス国立公園から厳格な認定を受けた特別なエコツアーであり、野生動物の生態を乱さないよう専門のガイドによる徹底した管理のもとで行われていたからだ
ガラパゴスでは、野生動物から最低2mの距離を保つことが法律で義務づけられているが、好奇心旺盛な動物側が自ら近づいてくることまでは完全に防げない。
執拗に絡まれたのはある意味ご褒美だったのかもしれない。
References: Galapagosconservation.org.uk[https://galapagosconservation.org.uk/]











