迷子になった82歳の飼い主を一晩中温め続け、救助隊を導いた愛犬の物語
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 アメリカ・オレゴン州の深い森で、愛犬と散歩に出かけた82歳の女性が消息を絶った。厳しい冬の夜、氷点下近い寒さの中で行われた捜索は困難を極め、誰もが最悪の事態を覚悟した。

 しかし、絶望的な状況下で救助隊を導いたのは、飼い主である女性に寄り添い続けた一匹の愛犬だった。

 普段はめったに吠えない愛犬が上げた鳴き声と、飼い主の体に寄り添い、冷えないように温め続けたことが、その命を繋ぎ止めたのだ。

冬の森で高齢女性と愛犬が消息を絶つ

 2025年12月29日の午後、オレゴン州レーン郡エルマイラに住むカレン・ジョイス・デイビスさん(82歳)は、愛犬を連れて自宅付近の森へと散歩に出かけた。

 ところが、いつまで待っても戻ってこなかったため、家族は警察に通報し、連絡を受けたレーン郡保安官事務所(LCSO)は直ちに捜索を開始した。

 LCSOは、地域住民にも広く協力を求めた。

 行方不明になったデイビスさんは、身長157cmほどで、紫色の防寒着にネルシャツという服装だった。

 彼女に付き添っていた愛犬のキャミは、オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種だ。

氷点下の闇の中で行われた捜索

 捜索現場は森林道路の行き止まりの先に広がる険しい地形で、夜が深まるにつれて気温は氷点下近くまで急降下した。

 捜索ボランティアのケイティ・シオットさんは、厳しい状況を覚悟していた。

 デイビスさんは認知症を患っており、さらに愛犬のキャミは普段から非常に静かで、めったに鳴かない犬だという情報を家族から得ていた。

 名前を呼んでも、二人から反応が得られる可能性は極めて低いと考えられていた。

 密集する木々に阻まれ、視界も悪い中で数時間にわたる困難な捜索が続いた。辺りが静まり返り、焦りだけが募る中で、シオットさんはわずかな望みをかけて犬の名前を叫び続けた。

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犬の鳴き声が救助隊を導く

 シオットさんがキャミの名前を叫んだその時、約274m先からかすかに犬の吠え声が聞こえてきた。

 普段はめったに吠えないキャミが、救助の呼びかけに応えて声を上げた瞬間だった。

 シオットさんと二人の捜索隊員は、暗闇の中で何度もつまずきながらも、その鳴き声を頼りに森の最奥部へと突き進んだ。

 再び名前を呼ぶと、それに応えるように鋭い鳴き声が返ってくる。

 そしてついに、救助隊は地面で倒れていたデイビスさんを発見。その体の上には、自らの体を重ねて横たわるキャミの姿があった。

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飼い主に体を重ね、温め続けていた

 キャミは凍てつく寒さからデイビスさんを守るため、自分の体温で温め続けていたのだ。

 救助隊の姿を確認したキャミは、喜びを爆発させて隊員たちの指を舐めた。

 その後、応援の隊員が集まり、無線機やヘッドランプが辺りを照らし出すと不安そうな様子も見せたが、それでもデイビスさんのそばを離れようとはしなかった。

 現場で低体温症の処置を受けたデイビスさんは、その後無事に救急車で病院へと搬送された。

 過酷な寒さに耐え抜き、献身的な行動で飼い主を救ったキャミには、ご褒美として救助隊員の緊急用食料から切り分けられたチーズが贈られた。

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犬の献身が飼い主の命を救う

 シオットさんは、キャミがいなければデイビスさんを発見することは不可能だっただろうと語る。

 もし発見が遅れていれば、氷点下の気温の中でデイビスさんが朝を迎えることは難しかったかもしれない。

 オーストラリアン・キャトル・ドッグは、広大な牧場で牛を誘導するために改良された歴史を持ち、並外れた知能とスタミナを兼ね備えている。

 飼い主に常に影のように付き添う忠誠心の強さから、海外ではシャドウ・ドッグという愛称で親しまれることもある。

 キャミは飼い主のそばを離れないというオーストラリアン・キャトル・ドッグ特有の習性を全うしたにとどまらず、本来なら出さないはずの声を上げて救助を求めたことで、デイビスさんを救うことができたのだ。

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References: Facebook[https://www.facebook.com/LaneCountySheriffsOffice/posts/pfbid0P4m7GzWxDqempB6QsWytHmR3ACt2EQyu3AFKp9gPQLNBj2MDCoAfJA4TXGgXKP8Nl]

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