大切な家族であるペットを失った悲しみは、すぐには癒えないものだ。アメリカに住む一家は、愛猫を亡くした喪失感の中にいた。
だが、家族が愛猫の墓参りに訪れた際、思わぬ運命の出会いが待っていた。
ハロウィンが近かったため、愛猫のお墓を装飾していた家族の元に、1匹の猫が駆け寄ってきた。とても人懐っこく、家族に体を近づけると、そばを離れようとしなかった。
もしかしたら愛猫が、寂しがっている家族のために、空の上からこの猫を届けたのかもしれない。あるいはCDS(日本でいうNNN)の手によるものかもしれないが、家族の心の隙間を埋めるには十分な存在だった。
亡き愛猫の墓前に現れたひとなつこい訪問者
フィフィ・ファーハさんと夫のカリーム・ハリルさんは、ハロウィンが間近に迫る中、幼い息子を連れてカリフォルニア州ロサンゼルスにあるペット霊園を訪れていた。
家族の飼っていた愛猫のスカイ(メス)は2025年8月にこの世を去り、この霊園にお墓を立てたのだ。
スカイを失った悲しみはまだ癒えていないが、毎年スカイが楽しみにしていたハロウィン気分を味わってもらおうと、お墓に、光るカボチャなどを飾り付けていた。
するとどこからともなく、白と茶トラの模様の猫が駆け寄ってきた。
その猫はとてもフレンドリーで、ファーハさんがなでると、足元にスリスリと自分の体をこすりつけてきた。
猫はずっと家族のそばに寄り添い続け、幼い息子にも興味を示し、近づいて行った。
この猫の訪問は一家に安らぎを与え、触れ合っている間は悲しみを忘れることができたという。
猫が見知らぬ人に自ら近づくのは珍しいことだが、猫はファーハさんの膝の上にまで飛び乗ってきた。
あまりにもフレンドリーだったため、ファーハさんとハリルさんは誰かの飼い猫に違いないと思ったという。
明かされた猫の切ない過去
帰宅した後も、一家はあの愛らしい訪問者のことが頭から離れなかった。 何か運命的なものを感じたという。
ハリルさんは霊園に電話して猫について問い合わせたが、職員の話では霊園で飼っている猫ではなく、家があるかも分からないとのことだった。
家族は、飼い主の有無を確認するために、個体識別用のマイクロチップを読み取るマイクロチップリーダーを購入した。
誰かの飼い猫じゃなければ、家族に迎え入れたいと真剣に考えていたからだ。
しかし、結局それを使う必要はなくなった。
数日後、ハリルさんのもとに、ロングビーチの救助保護施設「Long Beach Spay & Neuter Foundation[https://lbsn.org/]」の女性スタッフから電話が入った。
そのスタッフは、墓地の職員から家族の電話番号を教えてもらったという。
スタッフが霊園の管理人に事実関係を確認したところ、管理人が、前の飼い主によって猫が捨てられる現場を目撃していたことが判明したという。
そして電話をくれたスタッフも、自身の猫を火葬するために霊園を訪れた際、同じ猫に出会い、つらい一日を過ごしていた時に、猫の存在に救われたそうだ。
ハリルさんたちが猫を家族に迎え入れたいと伝えると、喜んで協力してくれることを伝えられた。
運命に導かれた新しい家族の絆
電話でこの話を聞いた家族は、すぐに猫を迎えに行った。
保護された当時の猫は、ノミや耳ダニに悩まされ、栄養失調と脱水症状も起こしていた。
施設スタッフの助けを借りて必要な治療を終えた後、一家はその猫を家族として迎え入れる準備を整えた。
2025年11月初旬、猫は新しい家族に加わり、すでに家での生活に馴染んでいる。
夫婦は、かつての愛猫スカイのことを今でも忘れることはない。それでも、スカイのお墓に現れた新たな猫の存在に大きな喜びを感じている。
ファーハさんは、この出会いを天国からの贈り物だったと考えている。
猫には家が必要で、一家には心の区切りが必要だった。お互いが出会うべくして出会い、家族になる運命だったのだ。
2025年12月、家族はこの猫や他の飼っている猫と共に、再びスカイのお墓を訪れた。スカイの誕生日だったのだ。
こうした不思議な縁は、日本でいうNNN(ねこねこネットワーク)、あるいはCDS(猫配分システム)が、愛猫の墓前という特別な場所で作動した結果なのかもしれない。
亡き愛猫の遺志をくみ取ってCDSが動いたのかもしれないが、猫も人もハッピーになれて本当によかった。











