アメリカ北東部のコネチカット州ロッキーヒルでは、冬になると厳しい寒さと共に大量の雪が降り積もる。
多くの住民にとって自宅の雪かきは重労働で気が重い作業だが、マザレムさんにとっては、愛犬と過ごす最高に楽しい時間へと変わる。
5歳のボーダー・コリー、アローが、かいた雪かきの最中にアクロバットを披露するからだ。自
楽しそうに曲芸を披露する姿は、見る人を圧倒し、冬の寒さを忘れさせてくれるほどの躍動感に満ちている。
雪かきを最高の遊びに変える驚異のハイジャンプ
マザレムさんがシャベルを手に取り、私道の雪を勢いよく放り投げると、ボーダーコリーのアローはすぐさま反応して走り出す。
アローは投げられた雪を空中でキャッチするのが大好きだが、その方法は単に口で受け止めるだけにとどまらない。
空中に舞い上がった雪の塊を目がけて驚くほど高く跳び上がり、アクロバティックな体勢で雪を捉えて見事に着地を決めるのだ。
この映像は玄関に設置されたドアベル、Ringを通じて記録された。
マザレムさんは、デッキや私道の雪かきをするときはいつも愛犬と一緒に遊んでおり、今では雪が降るたびにそれが欠かせない日課になっていると語っている。
つらい雪かきも、愛犬と一緒なら楽しいレクリエーションに変わるのだ。
ボーダーコリーの知能と身体能力の高さ
アローが見せるこの素晴らしい動きは、ボーダー・コリーという犬種が持つ類まれな能力の表れといえる。
ボーダー・コリーは一般的に最も知能が高い犬種の一つと考えられている。学術誌『Scientific Reports[https://www.nature.com/articles/s41598-022-26991-5#Sec28]』に掲載された研究では、1000頭以上の犬を対象に13の異なる犬種の能力を評価するテストが行われた。
このテストは、探索行動、衝動性、社会的認知、空間的な問題解決能力、論理的推論、短期記憶といった分野における各犬種の適性を評価するために開発されたものだ。
この実験において、ボーダー・コリーは多くのテスト項目で非常に優れたパフォーマンスを発揮し、総合でも4位という高い成績を収めている。
ちなみに、1位は警察犬や軍用犬としても名高いベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%8E%E3%82%A2]、2位はオーストラリアン・ケルピー、3位はホヴァヴァルトという結果だった。
ボーダー・コリーはこれらの知能が高い犬種と肩を並べるだけでなく、持ち前の身体能力の高さを活かして、複雑な動きを瞬時にこなす能力に長けているのだ。
格闘技から着想を得たトレーニングのきっかけ
アローがこの特別な動きを習得した背景には、3年前の出来事があった。
マザレムさんはアフロ・ブラジル発祥の格闘技であるカポエイラをたしなんでおり、その動きには宙返りなどのアクロバティックな要素が含まれている。
ある日、インターネットで別のボーダー・コリーが飼い主の投げたボールを空中でアクロバティックに追いかける動画を見たマザレムさんは、敏捷なアローなら同じようなことができるのではないかと考えた。
雪のシーズンにこの練習を始めたのは、たとえ着地に失敗しても雪が厚いクッションの代わりになり、アローが怪我をする心配が少ないと判断したためだ。
マザレムさんの予想通り、アローは雪の上で実に見事な跳躍を見せるようになった。
冬の寒さを全力で楽しむ飼い主と愛犬の絆
今では雪が降るたびに、このアクロバティックな雪キャッチが二人の大切なコミュニケーションになっている。
アローは雪を見ると次に何が起こるかを察知しており、期待に胸を膨らませて外へ飛び出していく。
何度雪を投げてもアローが飽きることはなく、その熱意と生命力あふれる姿[https://www.instagram.com/reels/DR0KCsqghrP/]はマザレムさんに大きな感動を与え続けている。
暖かい部屋の中で夏を待ちわびる人が多い一方で、アローは厳しい冬の寒さを最大限に楽しみ、雪の中で元気いっぱいに過ごしている。
つらいはずの雪かきという作業は、賢い愛犬との絆を深め、笑顔をもたらす特別なステージへと進化したのだ。











