究極のアップサイクル?20世紀の医療用模型を使用した胎児出産テーブル
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 その部屋に招かれた人なら思わずぎょっとするだろう。ガラス製テーブルの下から、胎児が顔を覗かせているのだから。

 これは1950年代に作られた本物の医療用医学模型を土台に使用した、極めて独創的なコーヒーテーブルだ。

 タイの家具店が手がけたこの一品は、かつてアメリカの大手メーカーが教材用に製作した貴重な人体模型を、当時流行したミッドセンチュリー様式のデザインで現代に蘇らせた作品であり、実際に販売されている。

ガラス越しに胎児が今まさに誕生!

 このコーヒーテーブルの最大の見どころは、ガラス天板の真下に配置された、母体と産道に挟まっている胎児だ。

 もともとは医学的な学習のために作られた出産シミュレーション用の胴体模型が、そのままテーブルの土台として使われている。

 透明なガラス越しに覗き込めば、今まさにこの世界に誕生しようとする胎児の頭部や表情を、真上からのアングルで観察することができる。

 コーヒーカップを置く場所のすぐ下で、生命誕生の劇的なシーンが繰り広げられているという、非常にシュールな視覚体験をもたらすインテリアとなっている。

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実際に医療教育現場で使用されていた人体模型を使用

 土台に使用されている模型は、かつてアメリカのニューヨークに拠点を置いていたクレイ・アダムス社(Clay Adams)によるものだ。

 同社は20世紀半ば、人体模型や骨格標本の製造において世界的なトップメーカーであった。

 今回テーブルに組み込まれた模型も、看護師や医師が分娩の仕組みを正確に学ぶために作られたものであり、その造形は驚くほど精緻だ。

 1950年代前後に製造されたこの歴史的な教材は、現在ではメディカル・アンティークとして高い価値を持っており、コレクターも多い。

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ミッドセンチュリー様式との融合

 この生々しい医学模型をスタイリッシュな家具へと昇華させているのが、1940年代から60年代にかけて流行したミッドセンチュリー様式を取り入れたデザインだ。

 タイのバンコクにある、パパヤ・デザイン・アンド・ファニチャー・スタジオ[https://papaya-studio.com/home/]は、この貴重な模型に、当時の家具の象徴である先細りの木製脚(テーパードレッグ)とシャープなガラス天板を組み合わせた。

 無機質なデザインの脚部が模型を支えることで、医学模型という異質な存在が、洗練されたヴィンテージ家具としての顔を持つようになっている。

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実際に販売されている

 自分の部屋にぜひこのテーブルを招き入れたいと考えている人もいるだろう。

 安心してほしい、人体の不思議、赤ちゃん誕生の瞬間に毎日立ち会えるこのテーブルは実際にバンコクのパパヤ・スタジオにおいて18000タイバーツ(約75000円)で販売されている。

 パパヤ・スタジオはタイ国内最大級の規模を誇るアンティークショップ兼家具スタジオであり、広大な倉庫には世界中から集められたヴィンテージ品や珍品が所狭しと並んでいる。

 そのカオスな品揃えは世界中の映画関係者やインテリアデザイナーを魅了しており、撮影用の小道具探しやインスピレーションの源として欠かせない場所となっている。

 このテーブルのみならず、他にも珍しい家具に出会えるので、1度は行きたい場所にリストアップするのもいいかもしれない。私もその予定だ。

References: Papaya Studio[https://papaya-studio.com/home/]

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