ボートの上がサメの駐車場に!デッキに乗り込んでリラックスするコモリザメ
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 カリブ海に浮かぶバハマ諸島の海で、ヨット船長のコナー・ケリー氏は驚いた。 ボートの昇降デッキに、コモリザメたちが次々と乗り込んできたのだ。

 サメたちは非常に穏やかで、ケリー氏が体をなでても逃げることなく、リラックスした様子でデッキに居座り続けている。

 ケリー氏はこの状況を「サメの駐車場」と呼び、映像を公開して大きな話題となった。野生のサメと人間が驚くほど近い距離で触れ合う、不思議な交流を見ていこう。

ちょっと停まりますよ?ヨットのデッキに集まるコモリザメ

 バハマ諸島のエグズーマ諸島にあるコンパス・ケイの海域で、驚きの光景が目撃された。コナー・ケリー氏のヨットの船尾にあるデッキ(水面に近い高さにある、人が海に出入りするための低い床)にコモリザメたちが集まってきたのだ。

 この島の周辺は、野生のコモリザメたちが日常的に集まってくる場所として知られている。

 ケリー氏は、サメたちが次々とこの床に乗り上げ、くつろいでいるかのようなな状況を、サメ(Shark)と駐車場(Parking lot)を掛け合わせて「シャーキング・ロット」と呼び、ユーモアを交えて報告した。

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 映像には、サメたちがケリー氏に優しくなでられながら、波に揺られてリラックスする姿が映し出されている。

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懐っこいサメと触れ合える聖地

 コンパス・ケイの港湾施設周辺は、野生のコモリザメたちが日常的に集まってくる「聖地」として世界的に知られている。

 ここのサメたちは人間に非常に慣れており、浅瀬や桟橋で一緒に泳いだり、直接触れたりすることができる。

 SNSには、観光客がサメたちに囲まれながら優しくなでている様子を捉えた動画が投稿されており、その人懐っこさに驚きの声が上がっている。

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コモリザメは泳ぎ続けなくても窒息しない

 サメといえば、一生泳ぎ続けなければエラに水が送れず、窒息して死んでしまうというイメージを持つ人が多いかもしれない。

 しかし、実はこの説が当てはまるのは、世界に500種以上存在するサメのうち、ホホジロザメやアオザメなど、わずか5%(約20種)程度に過ぎない。

 これらはラム換気法(Ram ventilation)という、泳ぐ勢いでエラに水を取り込む呼吸法を行っている。

 一方で、今回登場したコモリザメを含む約95%のサメは、口腔ポンプ法(Buccal pumping)という呼吸法が可能だ。

 これは口の筋肉を使って自らエラに水を送り込む仕組みであるため、彼らは動画のように船のデッキの上でじっとしていても問題なく呼吸ができるのである。

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穏やかな性格でお昼寝が大好きな習性

 コモリザメはテンジクザメ目に属するサメで、全長は通常2.5mから3mほどに成長する。

 その名前は、砂を吸い込む音が赤ちゃんの授乳音に似ていることや、夜行性で昼間は岩陰で静かに過ごす様子が子守をしているように見えたことなどに由来する。

 性格は極めて温厚で、人間から手を出さない限り襲ってくることはまずない。

 夜に活発に活動し、小魚や甲殻類を掃除機のように吸い込んで食べる。

 昼間は仲間と重なり合ってお昼寝をする習性があるため、今回のボートのデッキも、彼らにとっては安心して体を休められる絶好の集会場に見えたのかもしれない。

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