どんなに体が大きく、鋭い爪を持つ野生のハンターであっても、やはりその本質はネコなのだ。
アメリカの保護施設で暮らすボブキャットが、Amazonのダンボール箱に夢中になる姿が公開され、そのあまりの「イエネコらしさ」に世界中がメロメロになっている。
腹を見せてリラックスしている様子は、まさに確信犯的かわいさだ。
ハンターどこいった?ダンボールの前では野生も台無し
アメリカのロードアイランド州チェパチェットにある野生ネコ科の保護施設、ラスティック・エイカーズ・ワイルドキャット・レスキュー[https://www.rawrsanctuary.org/](Rustic Acres Wildcat Rescue、通称:RAWR Sanctuary)で、猫を飼っている人なら良く知っている光景がダイナミックに展開されていた。
主役は、ここで暮らすボブキャットのマンカだ。
マンカが入り浸っているのは、角が潰れてクタクタになったAmazonのダンボール箱だ。
マンカはこの箱がよほどお気に入りのようで、喉をゴロゴロと鳴らしながら、迷うことなくその中へと飛び込んだ。
箱の縁をガジガジと噛んだり、体を丸めて仰向けに転がったりする姿は、まさにお気に入りの箱を壊れるまで遊び倒す飼い猫そのものだ。
野生の威厳はどこへやらだ。
短い尻尾が特徴の北米のハンター「ボブキャット」
ボブキャットはアメリカ、カナダ南部からメキシコ北東部にかけての森林・草原・半砂漠地帯に広く生息するネコ科オオヤマネコ属の中型獣で、体長は約65cmから105cm、体重は個体差があるが、大きなものでは15kgを超える。筋肉質でがっしりとした体格の有能なハンターだ。
最大の特徴は、名前の由来にもなっている短い尻尾(ボブテイル)と、耳の先にピンと立った「房毛(ふさげ)」である。
非常に適応力が高く、森林や湿地だけでなく、人間の居住区に近い場所でもこっそりと暮らしている。
イエネコと同様、基本的には明け方や夕暮れ時に活発になる「薄明薄暮性」の習性を持ち、単独で行動することを好む生き物だ。
本来、ボブキャットは非常に警戒心が強く、人間の前に姿を現すことは滅多にない。しかし、その見た目の美しさから、幼い個体がペットとして不当に売買されるケースがある。
マンカが暮らすこの施設も、そうした不適切な環境から救出された個体や、怪我で野生に戻れなくなった動物たちの「終の棲家(サンクチュアリ)」となっている。
遊びの中に宿るネコ科の共通本能
なぜ、野生のボブキャットまでもがダンボール箱にこれほど執着するのだろうか?
専門家によれば、ネコ科の動物にとって箱のような狭い空間は、外敵から身を隠し、獲物を待ち伏せするための「安全な拠点」として本能的に好まれるという。
また、ダンボールを引き裂く行為は、狩りの予行演習やストレス解消に役立っていると考えられている。
マンカが暮らすラスティック・エイカーズは、アメリカ連邦法の基準を満たした公的な非営利の保護団体によって運営されている。
ここでは「ノーコンタクト(非接触)」のポリシーを掲げ、野生の尊厳を尊重しながら、動物たちがその天寿を全うできるよう、静かで安全な環境を提供することに専念している。
マンカの無邪気な姿は、野生動物を守ることの大切さと、ネコという生き物が持つ普遍的な抗えない魅力を、私たちに教えてくれている。
ラスティック・エイカーズのInstagram[https://www.instagram.com/rawr_sanctuary/]やYoutube[https://www.youtube.com/@rawrsanctuary]では、ここで暮らす野生のネコ科たちの姿をみることができる。











