アメリカ、ニュージャージー州で、ゴミ捨て場のゴミの上にじっと座り込むアカオノスリが発見された。
翼を負傷して飛び立つことができなくなっていた誇り高き猛禽類は、地域住民からの通報を受けた動物保護センターの職員によって無事に保護された。
現在は専門施設で、再び空へ帰るための治療とリハビリが続けられている。
ゴミ山の上にいた誇り高き猛禽類
2026年1月上旬、ニュージャージー州パセーイクの歩道を歩いていた通行人が、一羽の大きな鳥がゴミ集積所のゴミの上にいるのを見つけて足を止めた。
その鳥はアカオノスリというタカの仲間で、通行人が慎重に近づいても飛び去ろうとしなかった。明らかに異変を感じた通行人は、すぐにパセーイク市動物保護センターへ連絡を入れた。
あいにく受付時間を過ぎていたため、センターの職員は、鳥の様子を注意深く観察し、翌朝一番に再度連絡するよう通行人にアドバイスした。
その夜、負傷したタカは凍えるような路上で、ゴミの山の上に止まったまま一晩中じっと耐え忍んでいた。
翌朝、再び連絡を受けて駆けつけたスミス職員は、ゴミにまみれて動けないその痛々しい姿を目にし、胸が張り裂けるような思いだったという。
スミス職員から報告を受けた同センターの監督官、ディアンドレ・ボートライト氏は当時の状況をこう振り返っている。
「あのように力強く誇り高き猛禽類が、ゴミ捨て場という不遇な場所にいる姿を目にするのは、心が痛む瞬間でした」
北米を象徴する猛禽類「アカオノスリ」とは
今回保護されたアカオノスリは、北米全域に広く生息するタカ科の鳥だ。成鳥になると全長は45cmから65cm、翼を広げると1mを超えることもある大型の猛禽類である。
食性は肉食で、主にネズミなどの小型哺乳類や他の鳥類、爬虫類などを捕食する。
非常に適応力が高く、大自然だけでなく都市部の公園や街路樹などでもその姿を見ることができる。
の名の通り、成長すると尾羽が美しい赤茶色になるのが特徴で、北米では非常に一般的な猛禽類として知られている。
負傷した翼と救助の瞬間
保護された際、タカの意識ははっきりしており、周囲を警戒する様子を見せていた。
目立った外傷もなかったが、スミス職員は、野生のタカが何の問題もなく一晩中公共の場に留まることはあり得ないと言う。
スミス職員は厚手の革手袋を着用し、慎重にタカを捕獲してキャリーケースへと収容した。
その後、一時的なケアを行う「オール・ヒューメイン・アニマル・レスキュー」を経て、鳥類のリハビリ専門施設である「ザ・ラプター・トラスト」へと移送された。
専門の獣医が診察した結果、このタカは翼が折れている可能性が高いことが判明した。
翼の骨折によって飛び立つことができず、ゴミ山の上で立ち往生していたのだ。
回復後、再び大空へ
パセーイク市動物保護センターは公式SNSで、「一晩中異変を見守り、報告してくれた地域コミュニティに心から感謝します。地元の人々の協力で救われる命があるのです」とコメントした。
現在は、専門家や他の保護された鳥たちと一緒に安全な場所で過ごしながら、回復のための時間を送っている。
翼が治り、十分なリハビリを経た後、最終的には野生の空へと放される予定だ。
ボートライト氏は、この美しい鳥が路上から救われ、必要なケアを受けられていることを喜んでいる。
「私たちは毎日、感情的に辛いものも含め、幅広い通報に対応しています。このような野生動物を助け、再び空へ戻るチャンスがあることを知ることができた時、この仕事をして報われたと感じます」
街の片隅で翼を傷つけられながらも、野生の鋭い眼光を失っていなかったアカオノスリ。再び彼が自由に空を舞う日は、着実に近づいている。











