まるで満月の夜に変身を遂げたかのような姿をした、一匹の黒い子猫が注目を集めている。
大型猫種として知られるメインクーンの子猫なのだが、その風貌は猫というよりも、伝説に登場するオオカミの赤ちゃんそのものなのだ。
つんと尖った耳と猫らしからぬ顔つき、ふわもふの黒いワイルドな被毛。成長したらいったいどうなるのか?楽しみが止まらない。
ネットを騒がせる小さなオオカミの子の正体
アメリカ・オハイオ州中部で育ったメインクーンの子猫たちを紹介しているTikTokユーザー投稿した動画が注目を集めている。
そこに映っているのは、飼い主の両手で高く掲げられた、まだ幼い黒いメインクーンの子猫だ。しかし、一目見ただけではそれが猫だとは信じられないかもしれない。
子猫の全身を覆うふわふわとした黒い毛は、まるでオオカミに変身の途中で時間が止まってしまったかのような不思議な質感を醸し出している。
戸惑ったような、それでいてどこか悟ったような落ち着いた表情は、今にも月に向かって吠え出しそうな野生味に溢れているのだ。
猫らしからぬ貫禄と風貌
この子猫がオオカミに見える理由は、その独特なパーツの数々にある。まだ体が小さいにもかかわらず、肉球はすでに大人の猫のように大きくがっしりとしており、将来の成長を感じさせる。
さらに、真っ直ぐ上へと伸びた尖った耳の先からは、長い毛がツンと突き出し、顔周りは長い被毛に覆われている。
その顔つきも猫というよりもイヌ科のようにマズルがちょっと突き出している。
特にユーザーたちの目を引いたのは、あごの下にある特徴的な白い毛だ。
立派なひげが生えているかのようなその姿は、まだ小さい子猫に貫禄と威厳さを与えている。
動画のBGMには、ウォーレン・ジヴォン氏の1978年のヒット曲『ロンドンの狼男(Werewolves of London)』が使われており、そのミステリアスでクールな世界観に拍車をかけている。
やさしい巨人、メインクーン
アメリカ北東部のメイン州を原産地とするメインクーンは、北米で最も古い猫種の一つであり、農場などでネズミを捕る役割を担ってきた歴史の中で、寒さに強い個体が生き残り、この種の特徴として定着していったのだ。
耳の先端から飛び出した「房毛(ふさげ)」と呼ばれる長い毛の束は、決して飾りではない。
被毛は「シャギーコート」と呼ばれ、場所によって毛の長さがバラバラな、不ぞろいで野性味あふれる質感が特徴だ。
下毛が少ないシングルコートに近い構造だが、防水性に優れたシルキーな上毛がしっかり体を包み込むことで、雪山の寒さや湿気から身を守る。
耳の先端の房毛は、周囲の音を効率よく拾うアンテナのような役割を果たし、指の間から伸びる長い足裏毛は、冷たい雪の上でも滑らないための「スノーブーツ」のような役割を担っている。
猫の中でも最大級のサイズを誇る彼らは、その巨体とは裏腹に穏やかな性格から「ジェントル・ジャイアント(やさしい巨人)」と称えられる。
ギネス世界記録には、「歴代で最も長い飼い猫」として、鼻先から尻尾まで123cmに達したステューイー氏が登録されており、まさにオオカミに匹敵する体格を持つ猫なのだ。
世界を魅了するオオカミ風メインクーン
動画を見た人々からは、多くの熱狂的なコメントが寄せられた。これまで見た中で一番タフそうな猫だという声や、その白いあごひげに心を奪われたという声が相次いでいる。
中には、あまりの堂々とした佇まいに、この子はいつか世界を支配するに違いないと予言するファンまで現れた。
オオカミのような凛々しさと、子猫ならではの愛くるしさを併せ持つ黒いメインクーン。
メインクーンの成長はゆっくりで、完全に成猫(成熟)になるまでには約3~5年かかると言われている。将来が楽しみでしかたない。











