地中海の島国キプロスで、筋トレ中のヒゲメンが野良猫にロックオンされた。猫を飼った経験がない男性に対し、猫は強引にアピール。
抗えないかわいさに屈した男性は、猫を家族に迎える決断を下す。ヒゲメンは特に猫に狙われやすいし、陥落してしまいがちだが、結果的にはどちらもハッピーなので結果オーライだ。
しかるべきタイミングで最適な人物に猫を導く暗躍組織、CDS(猫配送システム)は、ヒゲメンを重点的にターゲットにしているのかもしれない。
筋トレ中のヒゲメンにスリスリが止まらない猫
キプロスに住むニクラス・ヴィルヘルムさんは、日課のトレーニングを公園で行っていた。
ヴィルヘルムさんはヒゲメンで、たくましい体格の持ち主だが、そんな彼を遠くから見つめる視線があった。1匹の茶トラの野良猫である。
すこし長毛の茶トラと白柄の猫は迷うことなくヴィルヘルムさんに歩み寄ると、鼻先や体をこすりつけ始めた。
キプロスもまた、トルコ同様に猫が多く、猫にやさしい国として知られているが、この猫の積極性は際立っていた。
ヴィルヘルムさんが脱ぎ捨てたシャツを当然のように自分のベッドにし、そこから動こうとしない。
ヴィルヘルムさんは、猫のあまりにもかまってモードを発動してくるため、トレーニングを中断せざるを得なかった。
猫を飼ったことがない男性が家族になることを決意
ヴィルヘルムさんはこれまで猫を飼った経験が一度もなかった。しかし、この猫は彼を完全に飼い主候補としてロックオンしていたようだ。
2日後に再び公園を訪れると、猫は待っていたと言わんばかりに駆け寄り、トレーニング中もずっとそばを離れなかったのである。
一部の猫愛好家の間で囁かれる暗躍組織、CDS(猫配送システム)、日本でいうところのNNN(ねこねこネットワーク)が関与が疑われるところだ。
この2度目の再会で、ヴィルヘルムさんの心は決まったようだ。
彼はまず、飼い主がいるかどうかを確認するため、近所への聞き込みを行ったところ、飼い主はいないという。
念のため、動物病院でのマイクロチップ確認を行ったところ、チップは入っておらず、誰の飼い猫でもないことが明確になった。
そしてこの抗えない運命を受け入れ、猫を家族に迎える決断を下したのである。
猫が支配する幸せな日常
ムーシ(Mousi)と名付けられたその猫は、家に着いてからわずか20分で新しい環境に馴染んでしまった。
今ではすっかりヴィルヘルムさんの家を支配している。ヴィルヘルムさんは仕事中もムーシを隣に座らせ、猫が決めたスケジュールに合わせて生活を送るようになったという。
とにかくムーシは彼のそばを離れようとしないのだからしょうがない。
ヴィルヘルムさんは、自分がルールを作るのではなく、ムーシが決めたルールに従うだけの生活が何よりも幸せだと語っている。
猫を飼ったことがなかったヒゲメンは、こうして1匹の猫に選ばれたことで、人生が良い方向へと劇的に変化した。
あの日、公園で猫が彼を追いかけてきたのは、偶然ではなく必然だったのかもしれない。











