密航しちゃいました。アメリカから船で東欧に渡ったアライグマ
Image credit:Belarusian Customs Authorities

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 アメリカの貨物船のコンテナの中に積まれた車の中で、ひっそりと身を潜めていたのはなんとアライグマ!

 パスポートなしで、まんまとアメリカを出国することに成功したものの、目的地のベラルーシの税関で見つかっちゃった。

 大西洋を越える長旅をしてまで、手に入れたい自由があったのだろうか?

 税関職員が発見した時には、中古車のダッシュボードでスヤスヤと眠っていたという。

 だが少なくとも国外脱出には成功したようだ。このアライグマは現在、現地の職員たちのアイドルになっており、その後の幸せなアライグマ生も約束されているという。

船のコンテナの中にいた驚きの密航者

 東欧のベラルーシの税関当局は、アメリカから貨物船で輸送されたコンテナの中から、密航者を発見したと発表した。

 その正体は、なんとアライグマ!

 ベラルーシとリトアニアの間に位置するカメンヌイ・ログ国境検問所で、税関職員が貨物の点検を行っていたところ、コンテナの中に積まれた1台の車のダッシュボードの上で気持ちよさそうに昼寝をしているアライグマを見つけ、目を疑ったという。

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 アライグマはすぐに保護され、オシュミャニ地区の公的な動物検疫所へと運ばれた。

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密入国者なのに歓待を受けるアライグマ

 アメリカから大西洋を渡る長旅を終えたアライグマは、密入国者であるにもかかわらず、現地で快く受け入れられた。

 その適応力の高さで、ベラルーシに到着してから一週間も経たないうちに、現地の生活にすっかりなじんだという。

 当初は長旅の疲れからか、半分眠っているようなおとなしい状態だったが、すぐに非常に活発な姿を見せるようになった。

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 税関職員たちはセーニャと名付けたこのアライグマをとてもかわいがっており、快くもてなしている。

 好きなものをたくさん食べさせてもらっているようで、最初は鶏卵をよく食べていたが、現在は新鮮なブドウのほか、日本でおなじみのカニカマがお気に入りのメニューに加わったそうだ。

 ベラルーシ税関委員会によると、このアライグマはとても人懐っこく、お行儀もいいそうだ。

 現在は動物検疫所の専用スペースで過ごしているが、元気があり余っているため、外に出て運動トレーニングに励むこともあるという。

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検疫後は動物園か広大な森へ 

 セーニャは現在、狂犬病などの病気を持っていないかを確認するため、2月3日まで検疫期間として隔離されている。

 この期間中に必要なすべての健康診断を受ける予定だが、税関職員たちは、このアライグマがかわいくてしかなないらしく、代わる代わる様子を見に検疫所にやってきているという。

 検疫期間が終了した後、当局はセーニャの新しい住みかを正式に決定する。

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 現在候補に挙がっているのは、多くの人々に見守られるグロドノ動物園か、あるいは豊かな自然が広がるナリボキの森だ。

 ひょんなことから海を越えた大冒険を繰り広げ、ベラルーシの人々の心を掴んだセーニャ。

 ただ単に、コンテナに紛れ込んじゃっただけかもしれないが、自由を求めて自らの意志で船に乗り込んだ可能性も0.1%くらいはあるかもしれない。

 そしてその選択は正解だったようだ。

 ベラルーシで温かく迎え入れられ、今後も穏やかで幸せな日々が続くことは間違いないだろう。まさにアライグマ・タスカルだ。

References: Belarus[https://www.belarus.by/en/press-center/press-release/stowaway-raccoon-from-usa-adjusts-well-to-life-in-belarus_i_0000206299.html]

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