アメリカ・オレゴン州で、横断歩道を使わずに道路を何度も横切り、交通違反で現行犯逮捕されたニワトリが注目を集めている。
納得がいかない様子のニワトリは「不当逮捕だ!」とばかりに、パトカーの後部座席から警察官を鋭い眼光で睨みつけ、終始不機嫌な面構えを見せていた。
だが、警察官の行動はあくまでニワトリの安全を守るためのもの。
最終的に、ニワトリは無事飼い主の元へ「保釈」されたが、その不敵な態度を見る限り再犯の可能性もありそうだ。
交通量の多い交差点を我が物顔で横断するニワトリ
アメリカ、オレゴン州のポートランド警察局に、一風変わった活動報告が記録されることになった。
事の発端は、警察官のダニエル・トラマー氏が、街の中心部近くにある交通量の激しい交差点付近で、一羽の不審なニワトリを発見したことだった。
このニワトリは、あろうことか横断歩道のない場所で何度も道路を横切る交通違反を繰り返していた。
車が激しく行き交う場所だけに、このままではニワトリ自身も危ないし、事故を誘発しかねない。
このオンドリがどこからやってきたのかわからず、トラマー氏は、身柄の確保に踏み切った。
なんとかパトカーに乗せるも、納得いかない様子
ところが、このニワトリは自由奔放な性格だったようで、大人しく捕まるつもりはさらさらなかった。
警察の報告によれば、トラマー氏は一人でこの鳥を追い込むのに苦戦し、最終的には通りがかった地域住民が協力し、二人がかりでようやくニワトリを囲い込み、パトカーに乗せることができたという。
後部座席に乗せられたニワトリに反省の色は一切みられなかった。それどころか、鋭い眼光を飛ばし、険しい表情でトラマー氏を睨みつけていたのだ。
その態度は、「道路は人間がつくったもんかもしれんけど、自然はみんなのもんや。おまえらの法律など知らん、不当逮捕や」とでも言いたげだ。
トラマー氏は、この羽毛に包まれた容疑者を厳重注意だけで釈放しようと考えていた。
しかし、現場周辺に飼い主が見当たらなかったため、放っておくわけにもいかず、一時的に近くの動物保護施設へと保護することにした。
家族が見つかり無事保釈
だが保護施設に収容された後、物語は急展開を迎える。
当初は野良ニワトリかと思われていたが、しばらくするとこのニワトリの家族が名乗りを上げ、施設に迎えにやってきたのだ。
どうやら脱走して迷子になっていたようで、無事に保釈される形で家族のもとへ帰ることができた。
不機嫌な顔でパトカーに乗っていたニワトリも、今頃は家で家族に甘えているのかもしれない。
トラマー氏のこの献身的な対応には、インターネット上でも多くの称賛が寄せられた。
「警察官が通常の職務を超えて動物の安全にまで尽くしている素晴らしい例だ」と、多くの人がその優しさに心を打たれている。
ポートランドの街で起きたこの珍騒動は、家族が迎えに来るというハッピーエンドで幕を閉じた。
しかし、パトカーで見せたあの不遜な態度と自由奔放な性格から、このニワトリがまた脱走し、再犯する可能性はなきにしもあらずだ。











