仕事の効率化を図るため、AIを活用する場面は増えている。だが使い方を誤ると、逆効果どころか、時には身の毛もよだつ恐ろしい結果をもたらすこともある。
アメリカの不動産サイトに掲載された、ワシントンD.C.にある物件を紹介する写真がまさにそのひとつの例となってネット界を震撼させた。
この物件を閲覧した購入希望者は、バスルームの写真に写っている「鏡から飛び出している恐ろしい存在」に気づき、恐怖することになったのだ。
鏡の中から身を乗り出す禍々しい異形の存在?
まずは問題の写真を見てもらおう。これは不動産情報サイトの物件紹介ページに掲載されていた、とある物件のバスルームの写真である。
おわかりいただけただろうか。そう、鏡の中から不気味な異形の存在が身体を乗り出しているように見えると思う。
その部分を拡大してみよう。人間のように見えるが、溶け崩れたような不気味な顔。関節が二つあるように見える腕。
ヒビが入っているような胴体から伸ばされた手の先は、洗面台に置かれた花かフルーツかよくわからないモノの中に突っ込まれている。
いったいこれは何なのだ! この写真は2026年2月16日に海外掲示板redditに転載され、大きな議論を巻き起こした。
- 不動産屋も最近は画像編集にAIを使ってるよな。だいたいは画像を整理したり余計な物を消したりする用途だけど、これはプロンプト事故かな?
- 公開前にあの溶けた悪魔が壁から這い出してくるのに気づかないなんてどういうことだよ。
見た瞬間、胃が縮んだわ
- ガチのどっきり! 気づいた瞬間に叫んで、スマホを隣の部屋まで蹴り飛ばしちまったよ
- 正直スマホ標準の写真編集ツールの方がよっぽどマシだぞ。写真の背景の人間を丸ごと消したことがあるけど、ほとんど違和感なかったし
- 空っぽの部屋を撮ってからAIで家具を足してるみたい。ソープディスペンサーや石や植物、オットマン?の配置がめちゃくちゃだし、影も意味不明。鏡から這い出てくる不気味の谷のヒューマノイドが、なぜかバスルームのサラダを狙ってる。
- ほんと意味不明だよ。空室の写真そのまま使えばいいじゃん。もうみんな何でもかんでもAIに依存し始めてる気がする
- 換気口の位置、怪しくない?
- あれシャワーヘッドじゃね?
- あー、言われてみれば。もう何もかもおかしいな。シャワーの栓や高すぎる棚、鏡の中のシャワーの反射が天井含めて全然合ってない
- トイレットペーパーも変な場所に変な角度で付いてるし、中身がベルベットっぽい何かで詰まってる。
- マジかよ、最初は他のところに気づかなくて、不気味なAI人間しか見えてなかった。でも見れば見るほどおかしな点が増えていくな
- あの人形はAIじゃない気がするんだけど。下の端が別の写真から切り抜いたみたいになってるよ
- いや、これは完全にAIでいじられてる。
あの変な人形もAIの幻覚だよ。実在の人形じゃない- でもさ、業者はなんでもう一回生成し直さなかったんだ? 絶対気づいてただろ?
- 言われるまで全然気づかなかったよ。ただ「バスタブのすぐ横に絵なんて変だな」くらいにしか思ってなかった。
- AIで部屋を「再デザイン」しておいて、結果を一切確認しないとか逆にすごいな。異次元の鏡から這い出す変形した悪夢のホムンクルス以前に、投稿内容を確認する義務やインセンティブはないのか?「これ仕事だよな?収入に関わるよな?」って話
- たぶんAIは鏡に反射を入れたかったんだろうけど、鏡が何かも、どう機能するかも理解してないから、「もういいや、リングの女にサラダ食わせとけ」ってなったんだろ
- 面白いのは、実はこういう後処理自体は昔から普通にやられてたってこと。前は3Dアーティストがやってたから、プロの仕事だと見抜きにくかった。家具付きで人が住んでる家なんかでは特にね。今は不動産業者がAI使うか、激安のAIフリーランサーに外注するから、こういうのが表に出てくるようになったんだ
- 興味深いのは、MLS(不動産情報ネットワーク)では、こういう編集写真は重大な規約違反になる可能性がある点だ。この業者、アクセス停止されてもおかしくない
- うちのMLSでは一応OKだけど、「デジタル加工あり」って明記しなきゃいけない。不動産鑑定士としては、比較事例を分析する時に本当に迷惑
- 寝る直前にスクロールしててこいつ見ちゃったの、人生最悪レベル。かつてないくらいの原始的な恐怖を植え付けられた
- わかる。普段はクソみたいなAI画像を見たら笑っちゃうけど、こいつは何か神経を逆なでしてきて、心臓がバクバクしてすごく不安になった
- 鏡から出てきてる時点で、後から足されたのは確実。
いったい何がしたかったんだ?
- 生活感出すためにAIであれこれ追加したのはいいけど、結果を確認しなかったんだろ。
- たぶんスマホで撮った低画質の写真を「AI画像補正」みたいなサイトに投げたんだと思う。インテリアデザイナーに金払わずに、写真上で家具を足すためのやつ。あの忌まわしいモノは生成過程で勝手に混入したんだ
- 自分は不動産専門の写真家だけど、これには笑った。たぶんAIによるステージングや編集をやる業者に丸投げして、画像を一切チェックしてないんだね。ゾッとする話だわ
- 同業者だけど、笑いが止まらないよ
- スクロールしてるだけでも十分不気味だったのに、コメント読んで「なんだ、ただのAIのバグか」って安心して拡大したら、マジで怖かった。拡大なんかしなきゃよかった
- 自分も何が起きてるのか理解するために拡大した。あの仮面みたいな顔、完全に悪夢の燃料を投下された! まだ拡大してない人はやめといたほうがいい。拡大するとさらにヤバくなるから
- 水曜(2/18)に内見に行ってみる予定。幸運を祈ってくれ(投稿主)
- いや……それはやめた方がいい
- 写真撮るの忘れるなよ
- あと聖水もな
- 生きて帰ってこいよ
- 結果報告頼む(※その後報告はない模様)
さらに議論の参加者からは、「自分も見つけた!」という同様の写真もいくつか投稿されていた。
こちらは籠の中で犬が寛いでいる…? 首だけとか怖い想像はしないでおこう。
これも何やら恐ろしくも禍々しい写真である。
バーチャルステージングでは便利に使える生成AI
ネット上の広告におけるAI加工は、すでに珍しいものではない。不動産サイトでも壁や床の色を変えたり不要な物を消したりと、生成AIが活用されている。
さらに簡易的なバーチャル・ステージングを行うといった用途で、生成AIが使われる例も増えているそうだ。
バーチャル・ステージングとは、空室物件の室内写真にCGやVR技術を使ってて家具・インテリアを配置し、生活感のあるイメージを視覚化するサービスのことだ。
新居を選ぶ際に、実際に生活した場合のイメージが掴みやすいことから、最近広く利用されるようになっている。
ショート動画などでもよく見かけるけど、確かに家具を置いたときに部屋がどんな感じになるか、わかりやすくて便利だとは思う。
その一方で、家や部屋の構造自体を変える編集や、現実と異なる印象を与える加工は、多くの不動産業界のガイドラインで問題視されている。
今回の写真には、AI加工であることを示す注記は確認されなかったという。どこまで加工されているのかを判断できない状態に置かれていたことになる。
今回話題になった画像は、ワシントンD.C.北部のフォート・トッテン周辺にある物件の紹介に使われていた写真だそうだ。家賃は1,800ドル(約28万円)とのこと。
もともと掲載されていたAppartments.comのサイトからは、該当の物件は既に削除されてしまっているが、魚拓には残っている[https://web.archive.org/web/20260217014508/https://images1.apartments.com/i2/0Q0mdEwD6_wg5pIsqEldSzk1Z8JEG88oZzGwH7HOKkE/116/400-riggs-rd-ne-washington-dc-primary-photo.jpg]。
日本でも同様の物件を紹介する写真や動画に「霊が写っていた!」といった事案は、たびたび話題になるので見たことがある人もいるかもしれない。
ガチの心霊写真や動画はともかく、生成AIが創り出すこういった写真も別の意味で不気味である。
これがそのままネット上で公開されてしまうケースは、それだけでホラーと言えそうだ。もしかすると、新しい心霊ジャンルとして人気になるかもしれないな。
References: Realtor Uses AI, Accidentally Posts Listing for Rental Property With Demonic Figure Emerging From Mirror[https://futurism.com/artificial-intelligence/realtor-ai-photo-mirror]











