アメリカ・アリゾナ州で、自分の住む家の敷地内に侵入した野生のボブキャットを、一歩も引かずに冷静に追い払う勇敢な家猫の姿が注目を集めている。
体格差を恐れるどころか、ボブキャットの背後をぴたりとマークして睨みを利かせ、ゆっくりと追い詰め、ひるむことなく視線で説得しているかのような、家猫の不屈の闘志が映し出されている。
民家の敷地内に現れた野生の捕食者
アメリカ、アリゾナ州に住む男性は、隣家の敷地内に侵入したボブキャットを目撃した。
しかし、男性が驚いたのは、ボブキャットのすぐ後ろを歩く「小さな影」の存在だった。
そこには、首輪をつけた隣家の飼い猫と思われる猫が、ボブキャットの歩調に合わせるようにぴたりと背後をつけて歩いていたのだ。
アリゾナ州に広く生息するボブキャット
ボブキャットは北米に広く生息するオオヤマネコ属の野生動物で、短い尻尾と耳の先の飾り毛が特徴だ。
アリゾナ州狩猟漁民局によると、この地域では砂漠から岩山、さらには住宅街に至るまで、いたるところに生息しているという。
ボブキャットは非常に高い適応力を持ち、民家の庭を通り道にしたり、時にはプールサイドでくつろいだりする姿もしばしば目撃される。
サイズは家猫よりも一回りから二回りほど大きく、成獣の体長は65cmから100cm、体重は大きい個体で15kgを超えることもある。
さらに、自分の体高の数倍、約3mもの高さを垂直に跳躍する並外れた身体能力を誇る。本来はウサギやネズミを主食とするが、自分より大きなシカを仕留めることもある強力な捕食者だ。
投稿コメントには「オンリー・アリゾナ」とキャプションが添えられているが、アリゾナ州ならどこで出くわしても珍しくない光景なのだろう。
圧倒的な体格差を無視した不屈の闘志
2026年2月11日に投稿された映像には、飼い猫がボブキャットとの距離を一定に保ちながら、ゆっくりと追い詰めていく姿が収められている。
ボブキャットは時折振り返るものの、飼い猫は全くひるむ様子を見せない。
それどころか、侵入者が自分の縄張りから出ていくまで見届けるという強い意志を感じさせる。
野生の猛獣を物ともしない猫の態度は、多くの視聴者を驚かせた。
ボブキャットと距離を詰めた猫は耳を後ろに伏せ、興奮で尻尾を大きく膨らませたが、不屈の精神でにらみを利かせた。
にらみ合いの最中、ボブキャットは撮影者の男性に視線を向けた。
その表情は、まるで「この小さな毛玉は、なぜこれほど強気なんだ?」と助けを求めているかのようだったという。
ボブキャットは単独で狩りをする待ち伏せ型のハンターであり、無用な争いを避ける傾向がある。
しかし、追い詰められれば非常に凶暴になり、鋭い爪と牙で反撃する。そんな百戦錬磨のハンターが、自分よりも小さな飼い猫が放つ圧倒的な威圧感に、困惑の表情を見せたのだ。
猫は、ボブキャットが出ていくまで追跡をやめず、結局ボブキャットは、敷地から出ていったという。
野生動物からペットを守るための教訓
今回の猫は無傷で済んだが、アリゾナ州では家猫や小型犬がボブキャットに襲われる被害も報告されている。
州当局は、約1.8mのフェンスさえ軽々と飛び越えて庭に侵入するボブキャットに、十分な注意を呼びかけている。
専門家は、ペットの安全を守るために、早朝や夕方などボブキャットの活動が活発になる時間帯は外出を控えるよう推奨している。
また、庭に鳥の餌や水を置かないことも重要だ。これらは野生の小動物を呼び寄せ、結果としてボブキャットのような捕食者を誘き寄せる原因になる。
幸運にもこの勇敢な猫はボブキャットを追い払うことに成功したが、野生動物との遭遇は常に危険と隣り合わせであることを忘れてはならない。











