ディズニーのテーマランド「ディノランドUSA」が閉鎖、28年の歴史に幕
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 あのチープさにそんな経緯があったとは。2026年2月、28年の歴史に幕を下ろした「ディノランドUSA」。

その裏事情がSNSで話題を呼んでいる。

 ディズニー・アニマルキングダムで人気を博したディノランドUSAは、恐竜と典型的な“アメリカの田舎町”の組み合わせが、独特の空気を醸し出していた。

 とりわけ評判だったのが、見るからに安っぽい遊園地など、“作り物感”まるだしのデザイン。そのチープさや急ごしらえな雰囲気が、愛される理由の1つだったのだ。

 お金や時間をたっぷりかけて凝りに凝った”完璧さ”とは正反対のスタンスで多くのゲスト(お客)を魅了。その終幕を機に、開発者が明かした“誕生秘話”に迫っていこう。

28年間親しまれた「ディノランドUSA」が閉鎖

 このたび惜しまれながらの閉鎖となった「ディノランドUSA」は、アメリカ・フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドのテーマパークのひとつ、「ディズニー・アニマルキングダム」内に存在したテーマランドだ。

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 その前身である「絶滅へのカウントダウン(Countdown to Extinction)」が、1998年のパーク開園と同時にオープン。その後、「ディノランドUSA」に名称変更した後も、たくさんのゲストを楽しませてきた。

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 その特徴は、あえて“作り物感”を残したデザイン。

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 恐竜研究所や化石の発掘現場のほか、スリルライド 「ダイナソー」 、ロードサイドの安っぽい遊園地を模したエリアなど、どれもディズニーらしからぬ独自のムードが漂っていた。

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 とはいえ中身はやっぱりディズニー。恐竜時代へのタイムトラベル体験アトラクションや、発掘キャンプ風の遊び場など、子どもから大人まで、幅広い年齢層を楽しませる構成で、28年間にわたり“異色の存在”として親しまれてきた。

閉鎖を機に明かされた開発秘話が話題に

 そのディノランドUSAが2026年2月1日閉鎖となり、残念がるファンの声がSNSに集まった。

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 ところがそこに「今こそ言える」と意外な人物から、ファンの認識をガラリと変える思いがけない投稿が。

 その人物とはジョー・ロード氏。かつてディズニーのクリエイター集団、イマジニア(「イマジン(想像する)+エンジニア(技術者)」の造語)として、長年パークの開発を率いてきた彼が、ディノランドUSAの開発秘話を告白。

 このエリアが誕生した経緯を次のように明かしたのだ。

「急ごしらえのエリア」だったディノランド

 元イマジニアで、ディズニー史上最重要クラスの存在とされるロード氏によると、実は恐竜エリアは、アニマルキングダムの開発当初、“後で追加する”予定だった。

 状況が変わったのは、ユニバーサルがフロリダ州オーランドに「ジュラシック・パーク」ライドを作ると知った瞬間だ。

 するとディズニーが、先を越されてなるものか!とばかりに、恐竜エリアの早期オープンを即決。

 当時アニマルキングダム全体の総合クリエイティブ責任者だったロード氏は、急きょ前倒しの命を受け、ただちに以下の3つの条件をクリアする羽目になった。

  • 早く作る(開園日に間に合わせること)
  • 安く作る(つまり低予算で)
  • インディ・ジョーンズ・アドベンチャー[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC]で開発した高価な乗り物技術(Enhanced Motion Vehicle)を再利用(コスト削減と工期短縮のため、ライドシステムをそっくりそのまま流用せよ)

 まさに”言うは易く行うは難し”の無茶ぶりだが、その結果、「絶滅へのカウントダウン(Countdown to Extinction)」(後の ダイナソー)がインディ・ジョーンズと同じスリリングなレイアウトで誕生。

 どうにか条件をクリアし開園当日にこぎつけた。

「隠せない?ならば物語に」という発想の転換

 とはいえ厳しい条件ゆえに、今でこそファンの間に定着した恐竜研究所、「ディノ・インスティテュート(The Dino Institute)」の設定にも、そうせざるを得ない事情があった。

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 本来なら岩山やテーマ性のある外観で建物を隠すのがディズニー流。でもその時は予算ゼロ。おまけに時間もない。

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 そこでロード氏は発想を転換。隠せない?なら見たまんま、乗り物の仕掛けもほぼ覆わず見せて違和感ない設定にすればいい。

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 かくしてゲストを惹きつける物語が誕生。そこから全体の世界観が一気に固まった。

“チープな遊園地”は手抜きではなく「設定」

 ディノランドのもう一つの象徴が、架空の夫婦、チェスター&ヘスターが経営するディノ-ラマ(Chester & Hester’s Dino-Rama)というミニエリア。

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 なぜか「車」と「遊園地」のテーマが同居するレトロ感あふれるエリアで、「なんだろう?この独特なチープ感」と言われがちな場所だった。

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 ロード氏の説明はシンプルだ。

研究所に観光客たちがやってくる。そこの向かいでガソリンスタンドを経営する夫婦が人気に便乗して、手作り遊園地を作った、という設定にした

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 「売ってるやつを買ってきてちょっといじった感じ」の乗り物、「どう見ても手書きな」看板、「全体に素人っぽさが漂ういまいちな」装飾も、その設定のおかげでリアルになる。

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 はたして評判はというと…実はこれもゲストの間でウケていた。

 つっこまれがちなチープさは、ディズニーにしては異例だが、それがかえって差別化となり、愛着を引き出したのだ。

開園以来愛されたスリルライド

 ダイナソー は、アニマルキングダム開園時から続くスリルライドのアトラクションだった。

 そこでゲストに課されるミッションは、「“タイムローバー(Time Rover)”に乗り込み、小惑星衝突直前の恐竜時代へタイムトラベルし、3.5トンのイグアノドンを現在に連れ帰る」というもの。

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 暗闇の中を猛スピードで駆け抜け、ヴェロキラプトルに追われる演出は、エリアの“目玉”として長く愛された。

「イメージが一変、認識が変わった」の声

 またロード氏は、自ら描いた恐竜の画像もポスト。

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 「小道具を買う予算がなかったから、自分で描いた」という一言からも、現場のリアルと情熱がうかがえる。

 さらに、アトラクションの主役・カルノタウルスについても、長年疑問を抱いてたファンの腑にストンと落ちるトリビアを明かしている。

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本来のカルノタウルスはもっと細身だが、中に機械を収めるために“太らせ”たんだ

 制作サイドの裏事情を包み隠さず披露。ロード氏が明かした開発秘話は大反響を巻き起こし、ファンの間で「イメージが一変、認識が変わった」というポストが相次いだ。

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跡地に新エリア「トロピカル アメリカ」がオープン

 なおディノランド跡地には、約11エーカーの新エリア「トロピカル アメリカ(Tropical Americas)」が誕生する。

 テーマは、生物多様性に富んだ地域の“生活感のある街”で、パーク最大級のクイックサービス・レストランが登場。

 またインディ・ジョーンズの完全新作アトラクションにより、”マヤの神殿体験”が楽しめる。アニメ映画「ミラベルと魔法だらけの家」(2021年公開)のマドリガル家を再現したエリアもあるそう。

 今のところ詳しいオープン期日は未発表だが、2027年に開業予定だ。

 ディズニーの中では異質な存在だったディノランド。

 その裏には、制約を創造に変える力があった。イマジニアスタッフにすれば、極限まで追い込まれた焦りと苦悩の末に生まれた思い入れのある場所だったはず。

ディズニーの“もうひとつの美学”を象徴する存在

 無茶ぶりの3点セットもなんのその。

急ごしらえでも物語として成立させ、ファンに28年間愛されたディノランドは、ディズニーの“もうひとつの美学”を象徴する存在だったといえそうだ。

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 個人的には、今どきの「完全再現」「没入感がウリ」といった凝りに凝った趣向にも惹かれるし、「親しみやすいゆるさ」とか「チープさがウリ」の趣向も好きなほう。

 何ならどっちも体験したいけど、東京ディズニーランドにもそんなエリアあるのかな?

References: Boingboing[https://boingboing.net/2026/02/12/dinoland-u-s-a-r-i-p.html] / Wdwmagic[https://www.wdwmagic.com/attractions/dinosaur/news/01feb2026-disney-legend-joe-rohde-reflects-on-dinoland-u.s.a.-closing,-praises-tropical-americas-team.htm]

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