四つの耳とくるんとした尻尾。ユニークな見た目の黒猫がSNSで人気に

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 アメリカで耳が四つある珍しい猫が発見された。黒い毛並みに、ちょこんと重なった二重の耳。

 アラバマ州で暮らす生後7か月のドビーは、そのちょっと不思議な見た目と、人なつっこい性格が、SNSで静かな人気を呼んでいる。

 この猫には、少しだけ猫生を遠回りしてきた道のりがあった。そして今、黒猫は未来の「ずっとのおうち」へたどり着くための準備を進めているところだ。

四つの耳を持つ黒猫「ドビー」

 アラバマ州ペルハムで暮らす黒猫のドビーは、生後7か月のオスの猫だ。耳が二重に重なったように見える外見から、「四つ耳の猫」として紹介されている。

 ドビーにはほかにも、短くくるりと巻いたしっぽや「下顎前突」、つまり受け口といった遺伝によるユニークな特徴がある。

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 ドビーはもともと一般の家庭で飼われていたが、同居していた高齢の猫とうまく行かなかったんだそう。

 元の飼い主は高齢猫とドビーが仲良くなるよう、あれこれ手を尽くしたものの、結局ドビーのために新しい飼い主を探すことになった。

 ステファニー・ブラウンさんがドビーを知ったのは、ちょうどそのタイミングだった。飼い主のFacebookの投稿を見て、ドビーを引き取りたいと思ったのだ。

(元飼い主は)何か月も試行錯誤をしましたが、ドビーと高齢の猫は相性が合わなかったのです。だからこそ、彼を預かるチャンスが来たとき、すぐに引き受けました

 実は彼女は、アラバマ州フーバーを拠点とする保護団体「Kitty Kat Haven & Rescue[https://kittykathavenrescue.org/]」でボランティアをしており、これまでにも特別なケアを必要とする猫を預かってきた経験がある。

 そこでステファニーさんはドビーの里親に立候補し、彼の「ずっとのおうち」が見つかるまでサポートすることにしたのだ。

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AIに見える?子供好きな優しい猫

 ドビーが彼女のもとにやって来たのは、2026年2月8日のことだった。家に来ると、彼はすぐにステファニーさんやその家族に馴染んだという。

健康チェックも終わり、去勢手術も済ませ、歯科の専門医にも診てもらいました。本当に忙しい1か月でした。

ドビーは見た目の違いだけでなく、明らかに特別な存在です。これまで私たちが預かってきた猫の中で、私よりも4才の娘と一緒にいることを好むのは、彼が初めてです。

私が撫でても受け入れてくれますが、娘が部屋に入ってくると、ぱっと表情が明るくなります。今のところ、それが彼のいちばん素晴らしいところです

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 SNSでドビーを目にした人たちの中には、四つ耳が「AIが作った」と疑う人もいたという。それに対し、たくさんの温かいコメントも寄せられている。

  • 最近どの投稿を見ても、AIだのChatGPTだの言う人がいるよね。彼らの世界では、珍しいことは何も起こらないんだろうな
    • AIを見抜くこと自体は大切だと思う。でも、その前に、どう見分けるのかをちゃんと理解してほしい。ドビーに関する投稿には、警戒すべき点なんて何もなかった
    • 生物学の話を聞いたことがないみたいだよね。
      珍しいのは確かだけど、唯一無二というわけじゃない
  • これはAIじゃないよ。猫では前から知られているし、時々起こることなんだ
    • 数年前に同じ症状の保護子猫を預かったことがある。うちの子は片耳だけだったけど、残念ながら先天的な腎臓の問題も抱えていた
  • 耳が多い分、よく聞こえるんだね。本当に優しそうな子だ
    • いやいや、耳が多いから、そっぽを向いて無視しやすいだけだよ、尊いでしょ?
  • なんて個性的で、愛らしい男の子なんだろう。それに脚がとても長いよね。将来はアスリートかな
  • ドビーには専用のYouTubeチャンネルが必要だよ
  • 可愛すぎる。ずっと四つ耳の猫に憧れてきたから、正直うらやましい。しかも黒猫で四つ耳? 完全に当たりだよ
  • ドビーの可愛さを見た瞬間、思わず声が出ちゃったよ。しかも黒猫だなんて、うらやましすぎる!
  • 耳が二重の猫を何匹か見たことがあるけど、幸いみんな健康だったよ
  • 耳がマイタケみたいに見える。昨日ちょうどマイタケを料理してたから(笑)
  • ドルビーにすればよかったのに。ドルビー・サラウンド的な意味で
  • 名前をドビーからドルビーに変える嘆願書を出そう
    • ドビーは、ハリー・ポッターの屋敷しもべの妖精から来ている名前だよ
      • うん、それはわかってる。でもドルビーのほうが合ってる気がしてさ
  • フェレットみたいにも見えるけど、猫なんだよね
  • この小さな余分な耳……尊すぎる。
    おとぎ話のキャラクターみたい

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正式な飼い主探しは下あごの手術が終わってから

 ドビーの四つ耳や巻いたしっぽは、いずれも先天的に彼が持つユニークな特徴であり、ドビーの可愛らしさを増しているだけで、特に健康上の問題はない。

 だが、受け口の方は治療が必要だ。ドビーは下あごが細いため、噛み合わせが上手くいっておらず、下の犬歯が上あごの粘膜にあたる状態になっている。

 これは多くの場合、先天的な骨格の形成異常によって起こり、成長の過程で自然に治ることは少ない。軽度であれば、日常生活に大きな支障は出ないこともある。

 その一方で、下あごが細かったり前方に出すぎていたりする場合、下の犬歯が上あごの粘膜や口蓋に当たっている状態になり、痛みや炎症、傷、感染の原因になることがある。

 ステファニーさんがドビーを歯科医師に診せたところ、彼のケースは軽度とは言えず、外科的な治療をする必要があることが判明した。

ドビーは下あごがとても細く、そのため下の犬歯が上あごに突き刺さる形になっています。

なので犬歯は少し短くする必要があります。歯科的切断という方法になるそうで、そんな治療があるとは知りませんでした。

手術は生後9~10か月になるまで待つ必要がありますが、その間も一緒に過ごせるので問題ありません。

その期間を使って、手術費用のための資金集めも行う予定です。必要な金額はおよそ3000ドル(約46万8000円)だそうです

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 ドビーの手術は、4月20日に予定されているとのこと。

処置は日帰りで行われる見込みだが、その後は回復期間が必要になる。

 ステファニーさんはクラファンやイベントなど、資金集めの方法を模索しているそうだ。今のところ、ドビーのグッズの販売や、いっしょに絵を描いたりビスケットを作ったりするイベントの開催などを考えているという。

 そして手術が成功し、ドビーが完全に回復してから、彼が安心して第二の猫生を過ごせる新しい飼い主を探すことになるそうだ。

 ステファニーさんとKitty Kat Haven & Rescueは、それぞれのSNSで、ドビーの譲渡について次のように話している。

今はまだ、ドビーを譲渡することはできません。まずは手術を受けさせます。手術は今のところ4月20日に予定されています。その後、回復期間が必要になると思いますが、それが終わってから譲渡可能になるはずです

ドビーにたくさんの関心を寄せていただいていることには感謝していますが、現在はまだ譲渡可能な状態ではありません。

4月末に歯科治療を受け、医学的に問題なしと判断されたら、あらためてお知らせします。

なお、現在すぐに譲渡可能な素晴らしい猫たちも多数いますので、ぜひ私たちのウェブサイトをご覧ください

他にもいる四つ耳の猫たち

 四つ耳の猫たちは、実際には耳が二組あるわけではなく、耳の付け根の後ろ側にもう一対の耳介のような組織が形成されている状態である。

 このような特徴は遺伝的な変異によって起こる、先天的な形成異常の一種とされている。

稀ではあるが、ネットを見ているとたまに出会うこともある。

 こちらはトルコの四つ耳の猫「ミダス」だ。他の四つ耳の猫たちの多くとは違い、ミダスの耳介はいずれもちゃんと外耳道につながっているのだそうだ。

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 下はアメリカのテネシー州ナッシュビルで見つかった「オーディオ」。

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 そしてオーストラリアからは、四つ耳で隻眼の猫「フランク」を紹介しよう。

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 ステファニーさんは、ドビーのように特別な個性を持つ動物たちも、他のペットと同じように愛されるべきだいう。

人間と同様に、すべての生き物や動物には、独自の個性や特徴、状態、そして見た目があります。私はその違いを受け入れることが大切だと思うのです

 また、ステファニーさんはドビーの新しい家族として、子供のいる家庭が良いのではないかと語っている。

彼は本当に子供が大好きで、私の幼い娘ともとても仲が良いんです。ぜひ子供のいる家族に迎えてほしいと思っています

 現在、ドビーはブラウン一家のもとで、手術に向けた準備を進めている。近い将来、その天真爛漫な性格とユニークな魅力を大切にしてくれるステキな家族を見つけることになりそうだ。

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