本来は水上を優雅に走るはずのボートが、あろうことか高速道路を猛スピードで爆走するという前代未聞の光景が目撃された。
アメリカのフリーウェイで走行中の車から牽引されていたボートが突如として離脱。
高速道路をボートが暴走?
2026年3月1日の午後5時30分ごろ、南カリフォルニアにある主要な幹線道路、フリーウェイ91号線で、平和なドライブを楽しんでいたドライバーたちの前に、あり得ない光景が飛び込んできた。
ボートを載せたトレーラーの連結が突然外れ、巨大な船体がコントロールを失ったまま道路を滑走し始めたのだ。
ボートはそのまま勢いよく中央分離帯を乗り越え、あろうことか対向車線へとダイブした。
この「陸を走るボート」を間近で目撃し、九死に一生を得たのがカサンドラ・ソレルさんだ。
ソレルさんが運転するテスラの車載カメラには、映画のワンシーンのような衝撃的な映像が残されていた。
衝突までわずか数秒の恐怖
西に向かって走行していたソレルさんの目の前に、対向車線から中央分離帯を突き破って巨大なボートが姿を現した。
「運転中にふと前を見ると、そこにボートが飛んできたんです!」とソレルさんは当時を振り返る。
反応できる時間はわずか数秒しかなかった。「本当に現実離れした光景でした。衝突を覚悟して、全身を思い切り強張らせました。絶対にぶつかると思ったんです」
幸いなことに、ボートはソレルさんのテスラをわずかにかすめるだけで済んだ。
テスラには数箇所の擦り傷がつき、ソレルさんも急ブレーキの衝撃でむち打ち症を負ったが、命に別条はなかった。
ボートという巨大な塊が高速で飛び込んできたことを考えれば、まさに奇跡的な回避だった。
ボートの持ち主が分からず怪事件に突入
別の車のドライブレコーダーには、ボートが牽引車から外れ、東向きの3車線を横切って中央分離帯に突っ込む数秒前の様子も記録されていた。
この前代未聞の事故により、カリフォルニア州高速道路警察隊(CHP)は現場の道路を数時間にわたって封鎖した。
地域安全アプリ「シチズン(Citizen)」に投稿された動画には、目撃者が「高速道路にボートがある! これが渋滞の原因だよ」と困惑しながら語る様子も収められている。
しかし、事件は思わぬ方向へ展開する。警察がボートの書類上の持ち主である「登録上の所有者」を突き止めて連絡したところ、不可解な回答が返ってきたのだ。
その人物は「ボートはすでに売却済みだ」と主張。さらに「誰に売ったのかはわからない」と答えたというのだ。
ソレルさんはこの言い分に対し、「あまりにも怪しすぎる」と憤りを隠せない。
現在、カリフォルニア州高速道路警察隊は、ボートを牽引していた責任ある運転手の特定を急いでいる。
もしこの件に関する映像や情報を持っている人がいれば、すぐに当局へ連絡するよう呼びかけている。
水上の主役が陸上で暴れ回った代償は、まだ誰にも支払われていない。











