2026年3月5日の夜、マカオの市街地の路上で、人型ロボットに驚いた70代の女性が体調不良を訴え、病院で診察を受ける騒ぎが起きた。
現地報道によると、女性は街中でスマートフォンを見ていた際、背後にロボットがいることに気づいて驚いたとみられている。
ロボットとの身体接触はなかったが、女性は強く驚いたことで体調を崩し、病院に搬送されたという。
ヒューマノイド型ロボットが初めて警察に「逮捕」される?
この事件は、その場に居合わせた人が撮影した動画がSNSに投稿され、一気に世界中の注目を集めることとなった。
投稿の説明欄には、次のように書かれている。
警察に逮捕された初のヒューマノイド型ロボット
そう、もしかするとこれはロボットの歴史上、非常に重要な出来事として、後世の教科書に掲載されるかもしれない事案かもしれない。
スマホから目を離したら人型ロボットが背後にいてびっくり
事件が起きたのはこの日の午後8時ごろ、場所は沙梨頭南街のある建物の前の歩道だった。
マカオ治安警察によると、問題のロボットは地元の教育センターが所有する人型ロボットで、当時は街頭での技術PR活動の一環として運用されていた。
事件当時は50代のマカオ人男性がテスト操作しており、狭い歩道を歩いて次の目的地へと進んでいた。
すると前方にいた高齢女性が突然立ち止まり、スマートフォンを見始めた。
歩道は狭く、ロボットは左右に回り込むことができなかったため、その場で停止して女性が歩き出すのを待っていたという。
そして女性がスマートフォンから目を離して振り向いた際、このロボットがすぐ後ろに立っていたためビックリ仰天。
両者の間に身体的な接触はなかったものの、女性は驚いてロボットに向かって罵倒し始めた。
驚かせて! 心臓がドキドキしちゃったじゃないか! やることは他にいくらでもあるのに、どうしてわざわざこんなことをするんだ!
一方のロボットは状況を理解できず、まるでお手上げといった様子で両手を挙げて上下に振り、敵意のないことを示そうとしているかのようだ。
驚いた女性は病院へ、ロボットは厳重注意
その後、女性は体調不良を訴えて病院へ搬送された。教育センターの責任者、麥健才氏が女性に同行し、検査を見届けた後で自宅まで送り届けたそうだ。
麥氏によると、この時ロボットはイベントを終えて活動地点を離れ、別の方向へ移動している途中だった。
このロボットには障害物回避機能が搭載されており、当時はプログラムと遠隔操作を組み合わせた状態で運用されていたという。
通報を受けて駆けつけた警察官は、状況を確認すると、ロボットは警察から注意を受けた。正確にはロボットを操作していた男性に対しだが、周囲に危険や驚きを与えないようにする必要があると指導した。
麥氏は女性が驚いたことについてこのように謝意を示している
今回の活動は科学技術を広めることが目的でした。これまでも観光地で何度も実施しており、反応は良好でした。今回女性が驚いたことについては大変申し訳なく、残念に思っています
また女性側は、このことでロボットを訴えるつもりはないそうだ。
二足歩行ロボットが街を歩き回る時代が到来
報道によると、このロボットは中国のロボットメーカー「宇樹科技(Unitree Robotics)」が開発した小型ヒューマノイド型ロボット「G1」とされている。
身長は約132cm、重さは約35kgで、歩行や腕の動作が可能。教育や研究、展示、実演などを想定したモデルとして販売されているそうだ。
この出来事の一部始終を収めた動画はインターネット上で拡散され、世界中からたくさんのコメントが寄せられていた。
- 「間違った場所に存在していた罪」でロボット逮捕か。人間にはそんな扱いしたことないよな……ないよな?
- 今日、近くで誰かが一度咳をしたんだけど、風邪を移されるかもしれないって不安にさせられたって理由で、その人を訴えられる? もし病院で問題ないって言われたら、無駄に病院へ行かされたってことで訴えられる?
- ロボットはおばあさんを驚かせたんだから、万死に値する!ってことか
- あのロボット、マカオのあちこちをよく歩き回ってるよね。
最初は面白かったけど、人ごみに突っ込んでいきそうになったり、倒れそうだったりするのをよく見かける。このままだといつか交通事故でも起こしそう- 1984年に映画館で初めて『ターミネーター』を見てから、もう40年以上たってる。続編も何本も出てるし、今さら未知の存在が突然現れたわけでもない。ロボットが人類を滅ぼすとか本気で怖がってるの?
- 人が未知のものを怖がるのは普通のことだよ。年配の人はテクノロジーに詳しくないし、ニュースもあまり見ない人も多い。100年前には、写真を撮ると魂を抜かれるって言って怖がる人だっていたんだから
- 人をびっくりさせてるのはあんただよ。頼むからもう外に出ないでくれ
- 年配の人との間にはけっこうな情報格差があるんだよ。高齢者の反応をおかしいと言う人のほうが問題だ。自分が知っていることが当たり前だと思わないほうがいい
- このおばさん、時代についていけてないね。中国本土じゃロボットが街を歩くのはもう日常なのに
- ロボットがかわいそうだ。あの攻撃的な女性にあれだけ罵られて、両手を上げて降参してるみたいじゃないか
- とんでもなく狂った未来になりそうだ。神に感謝するよ、その頃には自分はもう生きていないだろうから
- 映画『アイ・ロボット』を思い出せ。
あれは2014年に放送されていたし、それより前からこういう未来を現実にしようとしていた。未来に何が起きるか、既に準備されているんだ。これは偶然じゃないよ- そのうち警察が、問題を起こしたロボットを子供みたいに持ち主のところへ連れてきて、「これ、あなたのですか?」って聞くようになるんだろうな
- そしてこれが、いずれ『ロボットの権利』が人間の権利を上回るようになる長いプロセスの始まりなんだろう
- 当に奇妙な時代に生きてるよな。これを10年前の自分に見せたら、たぶん映画のワンシーンだと思うだろうな
- 「逮捕」なんて言葉使うなよ。ただ没収されただけだろ
- 守るべきルールは3つしかないのに、それすら守れないとは。情けないな
20世紀のSF作家アイザック・アシモフは、ロボットが人間社会で安全に存在するための原則として、いわゆる「ロボット三原則」を提示した。
第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、人間が危害を受けるのを見過ごしてはならない
第二条
ロボットは人間の命令に従わなければならない。ただし第一条に反する場合はこの限りではない
第三条
ロボットは、自身の存在を守らなければならない。ただし第一条および第二条に反する場合はこの限りではない
もちろん、これはあくまでSF作品の中で提示された概念であり、実際のロボットにこうした倫理規則が組み込まれているわけではない。
だが、ロボットがこうして街を闊歩する時代になった今、もはや人間と機械が共存するためのルールの必要性は、物語の中だけの話ではなくなりつつある。
専門家の中には、たとえ最先端の人工知能(AI)モデルであっても、突発的な状況では予測できない事態が起こりうると危惧する声もある。
公共の場でロボットを運用する場合には、さまざまな人々の反応を考慮し、緊急停止などの対策を事前に整えておく必要があるようだ。
References: 長者疑遭機器人驚嚇[https://www.macaodaily.com/html/2026-03/11/content_1894062.htm] / 澳門街頭機械人嚇煞老婦操控者遭警方提醒 網民笑言如《智能叛變》|有片 來源網址 : 澳門街頭機械人嚇煞老婦操控者遭警方提醒-網民笑言如智能叛變有片 | 星島頭條[https://www.stheadline.com/breaking-news/3551846/%E6%BE%B3%E9%96%80%E8%A1%97%E9%A0%AD%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E4%BA%BA%E5%9A%87%E7%85%9E%E8%80%81%E5%A9%A6%E6%93%8D%E6%8E%A7%E8%80%85%E9%81%AD%E8%AD%A6%E6%96%B9%E6%8F%90%E9%86%92-%E7%B6%B2%E6%B0%91%E7%AC%91%E8%A8%80%E5%A6%82%E6%99%BA%E8%83%BD%E5%8F%9B%E8%AE%8A%E6%9C%89%E7%89%87]











