アメリカの動物病院で飼われている猫が、閉院時間になると必ず姿を消すという怪事件が発生しており、ついにプロの「名探偵」に捜索を依頼することになった。
その正体は、厳しい専門の訓練を受けた探知犬である。
病院スタッフのクリスタさんは、建物内に潜む猫のターボを特定するため、自身の愛犬であり警察や軍で活躍している犬種、ハッスルを投入した。
ハッスルは優れた嗅覚を駆使し、どこに隠れていてもターボを即座に突き止める。今ではターボを探すのがハッスルの日課となっている。
瀕死の重傷で運ばれた野良猫が病院の一員になるまで
猫のターボは、10年近く前からこの動物病院で暮らしている。
かつて野良猫だったターボ(メス)は車に撥ねられ、瀕死の状態でこの病院へと運び込まれた。
一時は命も危ぶまれたが、後ろ足一本と尻尾を失う「切断手術」を受け、病院スタッフの懸命な治療により一命を取り留めた。
術後、スタッフたちはターボのために新しい飼い主を探したが、良い縁を得ることはできなかった。
その間も献身的に世話を続けたスタッフたちは、「ターボにとっての本当の家は、この病院そのものなのではないか」と考えるようになったのである。
ターボ自身もスタッフを深く信頼し、この病院を自分の居場所として選んだ。こうして彼女は、病院の看板猫としてスタッフの一員となったのである。
閉院時の猫の失踪が病院の安全管理に大きな支障をきたす
こうして病院の中でスタッフに愛されながら自由に過ごすターボだったが、ちょっと「困った習慣」があった。
毎晩の閉院作業が始まると、跡形もなく姿を消してしまうのだ。
病院が完全に無人になる夜間、足が不自由なターボが思わぬ事故に遭うのを防ぐため、スタッフは必ず彼女を見つけ出し、安全な寝床へ移さなければならない。
しかし、ターボが隠れる場所は毎日異なり、その場所は棚の中や部屋の隅など、非常に多岐にわたる。
スタッフは帰宅前に広い施設内をくまなく探し回らなければならず、この毎晩の捜索活動は業務時間を大幅に引き延ばす大きな負担となっていた。
この問題を解決するため、スタッフのクリスタさんは、自身の愛犬でありプロの探知犬であるハッスルを、自身の出勤に合わせて毎日病院へ同伴させることにした。
高度な嗅覚を駆使してターボを即座に発見!
警察や軍で活躍している犬種のベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアである5歳のハッスル(オス)は、特定の匂いを嗅いでその主を突き止める「臭気探知」の訓練を数年にわたり受けてきた捜索のプロフェッショナルである。
捜索が始まると、ハッスルは期待通りの仕事を見せた。
クリスタさんがターボの匂いを確認させると、ハッスルは鋭い集中力で病院内のを隅々まで調べ始める。
この日ターボは、棚の中に潜んでいた。
ハッスルは迷うことなく特定の棚の前で足を止め、鼻先で指し示すことで、ターボがそこに潜んでいることをスタッフに教えたのである。
隠れるターボ、探すハッスル。病院に新たな日課が加わる
現在、ハッスルにとってターボ探しは、名前を聞いただけで捜索モードに入るほど大好きな「仕事」となっている。
かつては数十分かかっていた毎晩の捜索は、ハッスルの登場によって、わずか数分で解決するようになった。
とはいえ、見つけ出される側のターボはこの状況を快く思っていない。
ハッスルに居場所を暴かれると、ターボは「自分の時間を邪魔された」と言わんばかりに、ハッスルの鼻先に鋭い猫パンチを見舞うのが恒例となっている。
隠れる猫と探す犬。











