イギリスのマーウェル動物園から脱走した生後9ヶ月のメスのカピバラ「サンバ」が、一週間以上が経過した2026年3月25日現在も逃走を続けている。
22日には近くの川辺で日光浴をする姿が目撃されたが、追跡を振り切り水中に逃走した。
動物園に引っ越し後、隙間から脱走
2026年3月16日(月)、生後9ヶ月のサンバと姉妹のタンゴは、イギリス東部のサフォーク州にある飼育施設「ジミーズ・ファーム」から、ハンプシャー州ウィンチェスターのマーウェル動物園へと引っ越しをした。
マーウェル動物園もカピバラたちがやってくるのを心待ちにしており、新しい池も作ったほど[https://www.instagram.com/p/DV8BWkviRYE/]だ。
しかし翌17日(火)の朝、健康診断のためにいた一時収容エリアのゲートの下にあった隙間を見つけ、2匹はそこを通り抜けて脱出してしまったのだ。
一緒に逃げたタンゴは動物園の敷地内ですぐに保護されたが、サンバはそのまま姿を消した。
事態を重く見た動物園は、すぐにサンバの写真を載せた捜索協力ポスターを公開した。
「危険はないがストレスを感じている可能性があるため、近づかないでほしい」と呼びかけ、発見した場合は位置情報アプリを使って現在地を知らせるよう、地域住民に協力を求めたのである。
5日ぶりに川辺で目撃されるも犬に驚いて水中へ逃走
脱走から5日が経過した3月22日(日)11時30分頃、ようやくサンバの具体的な足取りが判明した。
動物園から約3.5km離れたイッチェン川の岸辺で、日光浴をしているサンバが住民に発見されたのだ。
目撃したクローディ・パディックさんは、最初はその姿をシカだと思ったが、撮影した動画を見返したところ、動物園が探していた行方不明のカピバラであることがわかった。
サンバは岸辺でリラックスしている様子だったが、散歩中の犬に驚くと、カピバラ特有の時速約32kmという俊足で走り去り、そのまま川へ飛び込んで逃走した。
これが現時点での最後の確実な目撃情報となっている。
野生化したシカ「キョン」と驚異的な潜水能力が捜査を阻む
マーウェル動物園は空から赤外線で体温を捉える「サーマルドローン」を投入したが、その捜索は思わぬ困難に直面している
ハンプシャー州にはサンバと体格が似た野生の小型のシカ「キョン[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%83%B3]」が多数生息しているからだ。
もともと中国や台湾に生息するキョンは、イギリスで野生化して定着しており、ドローンの映像では熱源の形だけではサンバとの判別が極めて難しい。
さらに、カピバラは数分間も潜水できる高い泳ぎの能力を持っている。
サンバは一度水に入ると鼻先だけを出して静かに移動するため、空からの追跡を巧妙にかわしてしまう。
3月23日(月)からは専門の追跡犬ユニットも投入されたが、水辺を自在に行き来するサンバの行動範囲の広さが捜索を長期化させている。
姉妹を再会させるべく、動物園は24時間態勢で救出作戦を継続
捜索を急ぐ最大の理由は、カピバラが持つ「強い社会性」にある。
カピバラは家族単位の群れで生活する動物であり、生後9ヶ月のサンバがたった一頭で過ごすことは、大きな負担となるからだ。
現在、一人残された姉妹のタンゴも元気をなくしており、動物園のローラ・リード最高責任者は「二頭を再会させることが彼女たちの健康のために極めて重要だ」と強調している。
動物園側は網や麻酔銃を用意して待機しているが、水辺で麻酔を使うとサンバが溺れる危険があるため、慎重にチャンスをうかがっている。
また、最大の懸念は、サンバが道路へ飛び出し車と接触することだ。
動物園は近隣住民に対し、サンバを刺激しないよう犬をリードにつなぐこと、そして発見しても決して自分で捕まえようとせず、写真や動画をすぐに送ってほしいと強く求めている。
一刻も早くサンバを無事救い出すことができるよう、心から祈っている。
References: https://www.dailyecho.co.uk/news/25959577.know-marwell-zoos-missing-capybara-samba/ / Capybara search narrows in bid to reunite sisters[https://www.bbc.com/news/articles/cvgk02j0d9no]











