上海のマクドナルドにヒューマノイド店員が登場するも、試験導入ではなくイベントだった
<a href="https://www.youtube.com/watch?v=SK-K9nSscGU" target="_blank" rel="noreferrer noopener">YouTube/Keenon Robotics</a>

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 中国の上海にあるマクドナルドで、制服を着たヒューマノイドロボット店員が接客を行う動画が拡散され、ついに試験導入がはじまったのかと大きな話題を呼んだ。

 だが実はこれ、新店舗のオープンに合わせて実施された、5日間限定の公開デモンストレーションだったことが判明した。

 今回の試みはロボット開発会社と協力し、隣接する博物館の要請で実現した「未来の店舗像」を披露するイベントだったのだ。

上海のマクドナルドにヒューマノイド店員現る

 上海にあるマクドナルドの新店舗で、おなじみの赤と黄色の制服を身にまとった人型ロボット( ヒューマノイド)が客を迎える動画がSNSで拡散された。

 このロボットは、上海のロボットメーカーであるKeenon Robotics社が製作した最新モデルだ。

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 動画の中でロボットは客に挨拶し、まるで注文を取っているかのように動いていた。

 これを見た世界中のメディアは、「マクドナルドがロボット店員の本格的な試験導入を開始した[https://nypost.com/2026/03/22/world-news/mcdonalds-in-chinese-city-pilots-humanoid-robots-to-serve-meals-greet-customers/]」と驚きをもって報じた。

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実際には業務を行わない5日間限定のイベント

 しかし、このニュースの裏側には、広まった噂とは異なる事実があった。

 マクドナルドの幹部であるジョン・バナー氏が明らかにしたところによれば、このロボットたちは新店舗の隣にある上海科技館からの要請を受け、オープン記念の「特別なデモンストレーション」として設置されたものだった。

 期間は2026年3月14日から19日までのわずか5日間。

 バナー氏は「ロボットは挨拶などの演出を担当しただけで、実際の注文や配膳といった運営業務には関わっていない」とはっきり述べている。

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リアルな制服姿が「自動化への期待と不安」を加速させた

 今回の件がこれほど大きな反響を呼んだ理由は、ロボットがマクドナルドの制服を着用し、あまりに人間らしい店員の姿を再現していたからだ。

 ファミレスなどで配膳を担当するロボットは日本にもすでに導入されているが、今回はヒューマノイドだったため、「いよいよすべての業務がロボットに変わる時代がやってくるのか」と未来の到来を予感させたためだ。

 開発元のキーンオン・ロボティクス社は、テクノロジーが食事の時間をいかに楽しく変えるかを示すためのショーだったとしているが、その演出が精巧すぎて、結果的に世界中を勘違いさせるほどのインパクトを与えたのだ。

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ヒューマノイドが接客する時代はいつ?

 現在、多くの飲食店でタッチパネルやAI注文などの導入が進んでいるが、人間とまったく同じように接客をこなすヒューマノイドロボットが普及するには、まだ多くのステップが必要だ。

 マクドナルドは今も世界中で大規模な求人を続けており、現時点でのロボットは「お店の最新技術をアピールする宣伝役」としての役割が中心となっている。

 だがそう遠くない未来に、ヒューマノイドロボットが当たり前のように接客したり 料理をしたり、業務をこなすようになるかもしれない。

 顧客のクレームを右から左に受け流すのは、やはりロボットの方が得意だろうしね。

References: No, McDonald’s Isn’t Deploying Humanoid Robots as Workers in Shanghai[https://futurism.com/robots-and-machines/mcdonalds-isnt-deploying-humanoid-robots-workers] / McDonald’s experimenting with robot employees that look like humans — and even dress in uniform[https://nypost.com/2026/03/22/world-news/mcdonalds-in-chinese-city-pilots-humanoid-robots-to-serve-meals-greet-customers/]

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