海外旅行先で、言葉がわからず困った!という経験はないだろうか。最近は翻訳アプリの性能も向上し、そこまでパニックになることもないのかもしれない。
日本を旅行中のアメリカ人観光客が、宿泊したホテルのエアコンのリモコンに何が書いてあるのかわからず温度を調節できない。
そこで彼は、生成AIの「Nano Banana[https://gemini.google/jp/overview/image-generation/?hl=ja-JP]」に助けを求めた。
iPhoneの翻訳アプリや、Googleレンズももちろん試したが、うまくいかなかったのだ。
早朝4時に、リモコンの日本語が読めなくて困った結果
日本に滞在中のアメリカ人実業家、マイケル・S・ガルパートさんは、午前4時ごろ、あまりの暑さにホテルのベッドで目を覚ました。
エアコンの温度設定を変えようとリモコンを手に取ったまでは良かったが、そこでマイケルさんは固まってしまうことになる。
リモコンには日本語しか書かれておらず、どこを押せば温度が下がるのか、皆目わからなかったのだ。
途方に暮れたマイケルさんだったが、ここで起死回生の冴えたやり方を思いつく。生成AIの力を借りたらどうだろう?
そこでマイケルさんは、Google社が実験的に公開しているAIツール、「Nano Banana」を試してみることにした。
彼はこのツールの画像認識機能を使って、スキャンした画像を取り込み、翻訳するよう頼んでみた。
プロンプトは至ってシンプル。「create an image in English」つまり、「英語で画像を作って」でおしまい。
すると、「Nano Banana」はこんな画像を生成してくれた。マイケルさんが撮影したリモコンの画像そのままで、文字だけが英語になっている。
さすがに「快眠」とか「健康冷房」は意訳っぽいけど十分に意味は伝わるし、今回の目的である「温度を下げる」のは完璧に実行できるはず。
ダイキンエアコン用語の「風ないス」は、風が直接身体にあたらないようにする機能だが、これを文字通り訳せというのは酷だろう。
他の翻訳アプリや生成AIを使ってみた結果
マイケルさんは同時にiPhoneで翻訳アプリ[https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphea8b95631/ios]も使ってみたようだが、結果はかなりビミョーなものに。
何となく意味はわかるものの、文字の配置は再現できておらず、UIもかなりぐちゃぐちゃだ。
マイケルさんがこの出来事を自身のXに投稿すると、「自分もやってみた」というレスがいくつかついていた。
下はGoogleレンズの機能を使って翻訳したもの。これでも理解はできるが、英語のリモコンでは使われないような表現の箇所もあって、ちょっと直訳っぽくなっている感じはある。
特に「風ないス」が「There is no wind」になっているのは、直訳で頑張った感が良く出ていると思う。
そしてチャッピーことChatGPTにお願いした結果がコレ。翻訳の表現はかなりいい感じだが、ボタンが減ったり増えたりして配置が変わってしまっている。
生成AIを使って翻訳するということは、画像自体を再構成するということであり、必要に応じて補完したり省略したりされがちだ。
うまくいくこともあればそうじゃないこともある。
この投稿を見たフォロワーたちは、「Nano Banana」の必要性についてさまざまなコメントを寄せていた。
- すごいな、めちゃくちゃ賢い使い方だね
- スマホでこれがネイティブにできるようになったら最高だな(マイケルさんコメ)
- Googleの画像翻訳があるのに、これ必要ある?
- でもこっちの方が見た目はいいよね(マイケルさんコメ)
- Google翻訳アプリはずっと前からこれできてるし、しかも無料だよ
- いいね、次にリモコンの下向き矢印で温度が下がるって分からなくなったときのために、このプロンプト覚えておこう
- こういう用途ならGoogleレンズで十分だよ。もう何年も使ってる
- 自分のAndroidスマホならカメラ向けるだけで自動翻訳してくれるし、わざわざプロンプト使うのは手間に感じるな
- 9割の人はこのリモコン見れば、どうやって温度下げるかすぐわかると思う
- 指が7本とかにならなくてよかったね!
今回使ってみた「Nano Banana」とは
今回話題の「Nano Banana」とは、Google Geminiに搭載されている画像生成・編集機能で、正式には「Gemini 2.5 Flash Image」と呼ばれるモデルである。
自然言語処理、リアルタイム編集、複数画像といった高度な機能を備え、テキストや画像をもとにした画像生成や、既存の画像の編集を可能にしている。
つまり文章で指示を与えるだけで、画像の内容を理解して、指示通りに書き換えることができるのだ。
今回のマイケルさんが実践したのは、この「Nano Banana」の持つ機能をうまく発揮した使い方ができた例だと言えるだろう。
ただし、逆に英語を日本語にする場合は微妙になってしまう。生成AI系は未だに日本語の造形が苦手なようで、私も何度か試したが、とてもクリエイティブな日本語風な仕上がりで、時間を浪費した記憶が多々ある。
ちなみにマイケルさんの今回の来日の目的は、アジアでは初開催となるClawCon[https://www.claw-con.com/]に参加することだったそう。
ClawConとは、自立型AIエージェント「OpenClaw」界隈の投資家や開発者が集まるミートアップ・イベントだ。
マイケルさんも言わばAIの専門家であり、だからこそGoogleレンズよりも先に、「Nano Banana」を使ってみようと思ったのだろう。
今やスマホさえあれば、ほとんどの言語がカバーされているので、言葉の壁はだいぶ低くなっている。
まだまだAIもお茶目な翻訳をして翻弄してくれたりするが、きっとあと数年も経てば世界中どこに行っても誰も言葉の問題では困らなくなるかもしれない。
これからはバーチャルでもリアルでも、国際的なコミュニケーションがシームレスに行われるようになる時代が実現するんだろうな。
References: US man uses Google's AI tool to decode Japanese AC remote at 4 am[https://www.indiatoday.in/trending-news/story/us-man-uses-googles-ai-tool-to-decode-japanese-ac-remote-at-4-am-2888645-2026-03-29]











