ピコ太郎は認められ、坂本龍馬はダメ!? 著作権・商標権の勝敗まとめ

ピコ太郎は認められ、坂本龍馬はダメ!? 著作権・商標権の勝敗まとめ
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これからの時代、知的財産の世界をどこまで知っているかどうかが、企業だけではなく、個人が生き残る決め手となることは間違いありません。たとえば、私たち自身もSNSなどで他人が創作したコンテンツを自分のパソコンに取り込むことで、無意識のうちに他人の知的財産権を侵害してしまう可能性もあるのです。
ところが、知的財産とは「具体的にどんなものなのかよくわからない」「自分の仕事や生活と関係ないから別に知らなくてもいい」という人は多いのではないでしょうか。
『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)は、知的財産権を本格的に勉強したことのない一般読者の方々に、知らないではすまされない「知財」について、笑いながら理解してもらうことを目指しました。



◎「美的創作性」って何?

突然ですが、ここでクイズです。これら4つのCマークに著作権はあるでしょうか? 

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ピコ太郎は認められ、坂本龍馬はダメ!? 著作権・商標権の勝敗まとめ

本書によれば、「文字」は万人共有の文化的財産であり、情報伝達を目的としているから、「デザインされた文字」については、高度の「美的創作性」があるものに限って著作物性を認められているようです。
したがって、これらのCマークには著作権はないと考えられます。たしかに、明朝体やゴシック体などに著作権があったら、私たちが使うのに困難が生じるでしょう。

それでは次の問題です。
三越の包装紙と高島屋の包装紙には著作権があるでしょうか?

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本書によれば、三越の包装紙は、洋画家・猪熊弦一郎氏の抽象画を転用したものだから著作権がある一方、高島屋の包装紙は初めから包装紙としてデザインされているので、著作権がないそうです。この理屈によれば、何らかの「美術の著作物」を創作した後に、それを展開するビジネス戦略をとったほうが、著作権侵害を主張する時に有利に働く可能性があるのです。


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