コーヒー本のネタ元？　幻の名著40年ぶりの復刻
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『日本の珈琲』（著：奥山　儀八郎　　解説：旦部　幸博）

日本で初めてコーヒーを飲んだ江戸時代の文人・大田蜀山人（おおたしょくさんじん）は、こんな感想を残しています。「焦げ臭くて味ふるにたえんものだ」。

しかし、200年後の現在、多くの日本人にとって、コーヒーはごく日常的な飲み物になりました。

では、コーヒーは、いつ、どのように日本に伝わり、広まったのでしょうか。史料には、江戸時代にオランダ経由で輸入されると、長崎・出島の遊郭（!?）で、外国人とともに日本人が珈琲を嗜（たしな）む様子が描かれています。

本書は、オランダ商館医シーボルトがその普及を推奨し、遣欧使節や渋沢栄一が楽しみ、日本初のコーヒー店が誕生するといった膨大な記録を集め、その知られざる歴史を描きます。日本コーヒー史の元祖であり、関連書の隠れた「種本」ともいわれます。

今回、そんな生活文化史の幻の名著を、約40年ぶりに復刊します。解説は『コーヒーの科学』『珈琲の世界史』の著者である、旦部幸博先生です。

──学術図書編集チーム　Ｍ・Ｔ


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■レビュワー

◎担当編集者

学術図書編集チーム


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■本の紹介

◎日本の珈琲

世界の珈琲発見伝説・珈琲の異名熟字一覧・日本初の珈琲店の話から、江戸時代の長崎での交流、海外渡航者、はたまた海外漂流者の体験まで――膨大な史料を渉猟し、驚きに満ちた珈琲の歴史を明らかにする。


  • - 主書名：『日本の珈琲』
  • - 著：奥山　儀八郎　　解説：旦部　幸博
  • - ISBN：9784065290187
  • - この本の詳細ページ：https://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065290187
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