2025年7月25日
積水ハウス株式会社
積水ハウス株式会社は積水ハウスの様々な事業をお客様ストーリーや社員ストーリーとして紹介する「積水ハウス ストーリー」を公開しました。
はじまりは1枚の写真から。
地域の気候風土をはじめ、鳥や蝶などの生き物と相性のよい在来樹種を中心に、こだわりの庭づくりを提唱する積水ハウスでは、20年以上にわたり「5本の樹」計画に取り組んでいます。近年、その取り組みが、高い幸福感や日々の充実感など、住む人のウェルビーイングの向上に寄与できることも、研究で明らかになっています。庭づくりに関心をもつオーナー様も、増えています。
今回ご紹介するのは、兵庫県にお住まいのH様ご夫妻です。はじまりは、ご自宅の庭の計画の際に見せていただいた1枚の写真でした。それは、妻のM様がお気に入りという、城崎温泉のホテルのロビーから望む美しい庭園風景でした。
動画はこちら
https://api01-platform.stream.co.jp/apiservice/plt3/MTk4NQ%3d%3d%23MTMxNDk%3d%23280%23168%230%2333E2A0D86400%23MDoyOjc6YTpmOzEwOzEwOzEw%23
実は、H様ご夫妻は、広々とした敷地がありましたが、奥行きがなく狭く感じることにお悩みでした。「いつか自分たちの庭も、そのホテルのような美しい景色にできたら」と、想い描いておられたといいます。その想いを叶えたのは、積水ハウス関西第一営業本部デザインオフィスの古川直祐です。今回の庭は古川が手がけた中でも、一、二を争うほどの印象的な庭づくりになったといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O5-WfsHAFl7】
H様邸
H様ご夫妻の願いを叶えるために古川が目指したのは、部屋と庭が一体となり自然と調和する空間です。
木立の庭は部屋のまわりに奥行と立体感のある空間を生み出し、木漏れ日が差しこみ、梢のゆらぎはゆったりとした時間と心地よさを与えてくれます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O8-u8Lg64A0】
積水ハウス 関西第一営業本部 デザインオフィス 古川直祐
「庭づくりは、家の設計が終わってから考えられていることがしばしば見受けられるのですが、 それでは窓の位置など、庭と部屋の関係に制限や過不足がでてしまいます。」と古川。庭を考えて部屋を設計することで一体感が生まれるのだとか。今回古川は、建物の設計が始まったときから関わらせていただき、H様ご夫妻の理想に近い空間を実現することができたといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O2-iBqnSh4c】
リビングの大きな窓から望むテラス。左奥のコの字型テーブルには妻M様の趣味でもある盆栽が飾られている
リビングからの景色は、まるで絵画のように静かで美しく、季節の移ろいをそっと映し出します。夫のT様のお気に入りは正面に立つヤマコウバシと、一番右の細い幹のコハウチワカエデだそうで、風に揺れるその姿は、幹ごとゆっくりとしなり、美しいリズムを奏でます。木の配置や全体のバランスも理想的で、庭全体が一つの風景として自然につながっています。
ご入居後は、すぐに鳥たちがやってきたようで、今ではさまざまな鳥たちが訪れます。庭に芽吹く新芽の中には、鳥たちが運んできた種が、糞を通じて土に根付き、新たな命が芽吹いていく、そんな自然の営みに思いを巡らせながら、「この芽は、鳥が運んできたのかな。」と、ご夫婦で語り合う時間を楽しまれています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O1-B8K1jN3U】
右はイロハモミジと、シダレモミジの特徴がまざったもの、まだ名前がない新種のモミジ。
奥はコハウチワカエデ
昼間は、ご夫婦ともにリビングからの庭を眺めながら過ごされますが、妻M様は特に、キッチン横から見える夜のライトアップされた庭がお気に入りだそうです。「柔らかな光が木々の影を映し出し、風の通り道を感じられ気持ちがいいです。」と妻のM様。
玄関へのアプローチにも、こだわりが散りばめられています。木立の小道の美しさを際立たせ、その間をぬうように線の細い木々が並びます。アプローチの左がヤマモミジ。右はツリバナ、その手前がシロバイ、ヤマボウシ。白い花がヒラドツツジ。向こうに見える赤い花はヤマツツジです。敷地全体で、中高木は約40本、低木、地被類で約600株が在来種を中心に植栽されています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O3-k17gagU0】
玄関アプローチ
玄関のすぐ隣の和室には、アプローチが見える窓を設えています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O6-4Jt15S2x】
窓から見えるアプローチ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O7-y9f2SWLb】
妻のM様の盆栽と茶器が飾られた玄関エントランス
心地よいハーモニーを奏でる庭と建築
「庭と建物を、ひとつの空間として考えました。」と古川。日本の桂離宮に通じるような、自然と建築が調和する美意識には、ハーバード大学の教授が提唱した「バイオフィリア(自然生命への愛着)」の思想も息づいています。「人は本能的に自然や生物とのつながりを求めています。植物の配置、石の質感、風の流れ、影の落ち方にまで心を配り、デザインに落とし込み、『ダイニングテーブルで食事をするだけでも気持ちがいい』そんな空間をつくりました。」と古川。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O10-Npw6p6bw】
ふたつの庭に挟まれたリビング
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O9-9jDxtDSh】
ダイニングキッチンから見た庭
実は夫のT様のご趣味は水草水槽をつくることだそうで、「世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC)」でで、世界20位に選ばれたこともある実力の持ち主です。「水槽という限られた空間の中で、光と影、前後の構成を巧みに操り、奥行きを演出する技術は、まさに庭づくりと通じるもの。植物への深い愛情をお持ちのH様ご夫妻との感性の共鳴で、『庭屋一如(ていおくいちにょ)』が実現できました。」と古川。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O11-wAepQZDU】
夫のT様が手がけた水草水槽
信頼関係があるからこそ叶う、理想の庭づくり
古川には、年に何度か足を運ぶ圃場があります。出荷後、現場を見る機会のない農家さんに、美しく建物と調和する樹々の姿を伝えたい想いで、作業の様子や庭の風景を写真に収め持っていくといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O4-0HK7Nh17】
「まさか、農家さんが私のことを知ってくれているとは驚きました。北陸や東北など遠く離れた土地でも、木を通して気持ちが届き、心をつないでくれているのですね。」と古川は話します。
古川が手がける細やかな設計の庭も、農家さんや職人さんとの長年の信頼関係があってこそ。「年を重ねるごとに、『実現したい形』を理解してくれる仲間が増え、今では一つのチームのように庭づくりを進めています。セオリーにとらわれない独特な挑戦を、皆さんが支えてくれて何より嬉しいです。オーナー様の理想の庭づくりをこれからも、一つひとつ大切に実現させたいです。」。
積水ハウスの「5本の樹」計画
https://www.sekisuihouse.co.jp/gohon_sp
積水ハウス株式会社
積水ハウス株式会社は積水ハウスの様々な事業をお客様ストーリーや社員ストーリーとして紹介する「積水ハウス ストーリー」を公開しました。
はじまりは1枚の写真から。
理想の庭を叶えるために
地域の気候風土をはじめ、鳥や蝶などの生き物と相性のよい在来樹種を中心に、こだわりの庭づくりを提唱する積水ハウスでは、20年以上にわたり「5本の樹」計画に取り組んでいます。近年、その取り組みが、高い幸福感や日々の充実感など、住む人のウェルビーイングの向上に寄与できることも、研究で明らかになっています。庭づくりに関心をもつオーナー様も、増えています。
今回ご紹介するのは、兵庫県にお住まいのH様ご夫妻です。はじまりは、ご自宅の庭の計画の際に見せていただいた1枚の写真でした。それは、妻のM様がお気に入りという、城崎温泉のホテルのロビーから望む美しい庭園風景でした。
動画はこちら
https://api01-platform.stream.co.jp/apiservice/plt3/MTk4NQ%3d%3d%23MTMxNDk%3d%23280%23168%230%2333E2A0D86400%23MDoyOjc6YTpmOzEwOzEwOzEw%23
実は、H様ご夫妻は、広々とした敷地がありましたが、奥行きがなく狭く感じることにお悩みでした。「いつか自分たちの庭も、そのホテルのような美しい景色にできたら」と、想い描いておられたといいます。その想いを叶えたのは、積水ハウス関西第一営業本部デザインオフィスの古川直祐です。今回の庭は古川が手がけた中でも、一、二を争うほどの印象的な庭づくりになったといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O5-WfsHAFl7】
H様邸
H様ご夫妻の願いを叶えるために古川が目指したのは、部屋と庭が一体となり自然と調和する空間です。
木立の庭は部屋のまわりに奥行と立体感のある空間を生み出し、木漏れ日が差しこみ、梢のゆらぎはゆったりとした時間と心地よさを与えてくれます。
庭は見るだけのものではなく、リビングダイニングでの暮らしそのものが樹々に囲まれた自然の中での営みになり、癒される。そんな空間設計をいつも心がけているといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O8-u8Lg64A0】
積水ハウス 関西第一営業本部 デザインオフィス 古川直祐
「庭づくりは、家の設計が終わってから考えられていることがしばしば見受けられるのですが、 それでは窓の位置など、庭と部屋の関係に制限や過不足がでてしまいます。」と古川。庭を考えて部屋を設計することで一体感が生まれるのだとか。今回古川は、建物の設計が始まったときから関わらせていただき、H様ご夫妻の理想に近い空間を実現することができたといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O2-iBqnSh4c】
リビングの大きな窓から望むテラス。左奥のコの字型テーブルには妻M様の趣味でもある盆栽が飾られている
リビングからの景色は、まるで絵画のように静かで美しく、季節の移ろいをそっと映し出します。夫のT様のお気に入りは正面に立つヤマコウバシと、一番右の細い幹のコハウチワカエデだそうで、風に揺れるその姿は、幹ごとゆっくりとしなり、美しいリズムを奏でます。木の配置や全体のバランスも理想的で、庭全体が一つの風景として自然につながっています。
ご入居後は、すぐに鳥たちがやってきたようで、今ではさまざまな鳥たちが訪れます。庭に芽吹く新芽の中には、鳥たちが運んできた種が、糞を通じて土に根付き、新たな命が芽吹いていく、そんな自然の営みに思いを巡らせながら、「この芽は、鳥が運んできたのかな。」と、ご夫婦で語り合う時間を楽しまれています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O1-B8K1jN3U】
右はイロハモミジと、シダレモミジの特徴がまざったもの、まだ名前がない新種のモミジ。
足元にはギボウシ、ヒューケラ、ベニシダ。真ん中手間は、アオダモ、足元はヒラドツツジと、斑入りアマドコロ。
奥はコハウチワカエデ
昼間は、ご夫婦ともにリビングからの庭を眺めながら過ごされますが、妻M様は特に、キッチン横から見える夜のライトアップされた庭がお気に入りだそうです。「柔らかな光が木々の影を映し出し、風の通り道を感じられ気持ちがいいです。」と妻のM様。
玄関へのアプローチにも、こだわりが散りばめられています。木立の小道の美しさを際立たせ、その間をぬうように線の細い木々が並びます。アプローチの左がヤマモミジ。右はツリバナ、その手前がシロバイ、ヤマボウシ。白い花がヒラドツツジ。向こうに見える赤い花はヤマツツジです。敷地全体で、中高木は約40本、低木、地被類で約600株が在来種を中心に植栽されています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O3-k17gagU0】
玄関アプローチ
玄関のすぐ隣の和室には、アプローチが見える窓を設えています。
当初は掃き出し窓の予定でしたが、外からの視線を遮りつつ、内からは美しい庭を望めるよう、窓の高さを調整しました。「家の設計段階から関わらせていただいたことで実現できました。」と古川。「何を見せ、何を隠すか」一つひとつ丁寧に、繊細な設計が、空間の質を大きく左右します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O6-4Jt15S2x】
窓から見えるアプローチ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O7-y9f2SWLb】
妻のM様の盆栽と茶器が飾られた玄関エントランス
心地よいハーモニーを奏でる庭と建築
「庭と建物を、ひとつの空間として考えました。」と古川。日本の桂離宮に通じるような、自然と建築が調和する美意識には、ハーバード大学の教授が提唱した「バイオフィリア(自然生命への愛着)」の思想も息づいています。「人は本能的に自然や生物とのつながりを求めています。植物の配置、石の質感、風の流れ、影の落ち方にまで心を配り、デザインに落とし込み、『ダイニングテーブルで食事をするだけでも気持ちがいい』そんな空間をつくりました。」と古川。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O10-Npw6p6bw】
ふたつの庭に挟まれたリビング
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O9-9jDxtDSh】
ダイニングキッチンから見た庭
実は夫のT様のご趣味は水草水槽をつくることだそうで、「世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC)」でで、世界20位に選ばれたこともある実力の持ち主です。「水槽という限られた空間の中で、光と影、前後の構成を巧みに操り、奥行きを演出する技術は、まさに庭づくりと通じるもの。植物への深い愛情をお持ちのH様ご夫妻との感性の共鳴で、『庭屋一如(ていおくいちにょ)』が実現できました。」と古川。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O11-wAepQZDU】
夫のT様が手がけた水草水槽
信頼関係があるからこそ叶う、理想の庭づくり
古川には、年に何度か足を運ぶ圃場があります。出荷後、現場を見る機会のない農家さんに、美しく建物と調和する樹々の姿を伝えたい想いで、作業の様子や庭の風景を写真に収め持っていくといいます。
その写真を圃場の方が農家さんへ、古川の想いとともに届けてくれるのです。古川に直接会ったことのない農家さんも今では、「古川さんなら使ってくれるかもしれない」と思いながら、木を育ててくれているといいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507252718-O4-0HK7Nh17】
「まさか、農家さんが私のことを知ってくれているとは驚きました。北陸や東北など遠く離れた土地でも、木を通して気持ちが届き、心をつないでくれているのですね。」と古川は話します。
古川が手がける細やかな設計の庭も、農家さんや職人さんとの長年の信頼関係があってこそ。「年を重ねるごとに、『実現したい形』を理解してくれる仲間が増え、今では一つのチームのように庭づくりを進めています。セオリーにとらわれない独特な挑戦を、皆さんが支えてくれて何より嬉しいです。オーナー様の理想の庭づくりをこれからも、一つひとつ大切に実現させたいです。」。
積水ハウスの「5本の樹」計画
https://www.sekisuihouse.co.jp/gohon_sp
編集部おすすめ