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【重慶(中国)2025年9月22日新華社=共同通信JBN】第20回China International Mountain Outdoor Sports Open(中国国際山岳アウトドアスポーツ・オープン)が9月20日から23日にかけて、中国の「山岳都市」として知られる同国西部の重慶市武隆区で開催されました。

 

国際A級の山岳アウトドアスポーツイベントとして、今年の大会は高レベルの競技力という特徴を維持しただけでなく、武隆におけるスポーツと経済、文化、観光セクターの深い融合を示す重要な窓口としての役割も果たしました。


 

この大会は2003年の開始以来、世界で最も影響力のある有数のアウトドア・クロスカントリーイベントへと発展してきました。その規模は拡大を続け、競技水準は着実に向上し、国際的な影響力も著しく大きくなりました。今年の大会には中国、ニュージーランド、オーストラリアなど、多数の国と地域から35のエリートプロチームが参加しました。

 

このトップクラスのイベントを活用し、武隆区は「スポーツ+観光」の統合を着実に推進し、地域発展に新たな勢いを与えています。

 

近年、武隆区は質の高い全国的なアウトドアスポーツ・デスティネーションの構築を目標に、氷雪観光やポロをはじめ低高度フライトやRVキャンプなど、戦略的に多様なコンテンツを開発しました。それはまさに、「緑豊かな山々と澄んだ水が舞台となり、アウトドアスポーツがその中心となり、地域が利益を得る」というモデルを実現しています。

 

Wulong's culture and tourism development commission(武隆区文化観光開発委員会)のデータによると、2025年1月から8月までの期間、同区は合計3494万人の観光客を迎え入れ、総合観光収益は150億元を超えました。このうち、スポーツ観光は640万人の観光客と27億元の関連総合収入を占めています。

 

China International Mountain Outdoor Sports Openの恒久開催地として、武隆は政策指導、プロジェクト実行、セクター統合を通じ、競技、レジャー、消費を融合したアウトドアスポーツ・エコシステムの構築を加速しています。

 

これまでの取り組みとしては、Wulong outdoor sports industry plan(2023-2030)(武隆アウトドアスポーツ産業計画(2023-2030))の発表や、中国国家体育総局山岳スポーツ管理センターとの戦略的協力協定の締結などがあります。これは山岳アウトドアスポーツ拠点の共同構築を目指すものです。さらに、武隆の革新的な観光パス政策は目覚ましい成果を上げています。
1月から8月までに33万7500人のパス保有者が訪れ、地元の景勝地への訪問者数は578万8000人にのぼり、収益は4億5380万元に達し、前年比で大幅な増加となりました。

 

今後、武隆は「アウトドア+」のコンセプトの下で、「アウトドア+観光」「アウトドア+教育」「アウトドア+農業」などの統合プロジェクトをさらに拡大していきます。計画には低高度観光ルートの開設や張家界などの有名観光地との提携による「航空観光回廊」の創出も含まれており、これらを通して「ビジターが競技後に旅行し、移動中にショッピングができる」シームレスな消費のループの構築を目指しています。

 

ソース:The 20th China International Mountain Outdoor Sports Open

 
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