汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は東山区、京都国立博物館、旧館。明治時代に建てられたレンガ造りの洋風建築は博物館のシンボル。
東山の景観に溶け込むランドマーク的洋風建築
東山区、東山七条にある京都国立博物館。
1897年(明治30年)に開館し、平安時代から江戸時代にかけての京都の文化財を収集・保管・展示する文化施設。
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この日は展覧会を鑑賞目的にやってきましたが、それだけではもったいない歴史的建造物を前にしていたら、ちゃんと建物の歴史について調べてみたい!と。今回はこちら旧帝国京都博物館『明治古都館』をご紹介します。
それにしても威風堂々とした佇まいの建物。京都には他にも洋風建築がいくつかありますが、周辺の景観も相まって、一際その存在感絶大。
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明治古都館は、1897年(明治30年)に『帝国京都博物館』として開館。設計は、宮内省内匠寮の技師・片山東熊(かたやまとうくま)で、日本建築界の草分け的存在。
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「宮廷建築家」との異名を持つ片山の手掛けた建物は、外観にフランス・ルネサンス―バロック様式を取り入れつつ、細部の意匠に日本的抒情性も感じさせ、和と洋を見事に融合させています。
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建築当初、古都・京都に洋風の建物は似合わないという反対もあったとか。ですが、明治期は他琵琶湖疏水や京都府庁舎など、数々の洋風建築の誕生ラッシュ。そんな新しい時代の幕開けにふさわしい建物であったことがうかがえ、今ではこの東山の景観に違和感なく溶け込み、ランドマーク的存在。
以前は明治古都館で展覧会も開催され、中の様子を見ることも可能でしたが、現在免震改修計画中とのことで、展示は行われていません。
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大和大路通りに面した表門(西門)から七条通りに面する南門に続く塀も、同時期に建てられましたが、表門は現在このように改修工事中で利用できません。以前はいつもここを出口にしていましたが。
1969年(昭和44年)には、旧帝国京都博物館本館、表門、札売り場及び袖塀は重要文化財に指定。
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さらに、明治古都館と表門をつなぐアプローチには大きな噴水があり、より一層ここはヨーロッパか?と錯覚するような景観(笑)
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噴水前にはフランスの彫刻家、ロダンの代表作『考える人』1880年の作品もあり、ますます京都感なし(笑)その異国情緒も味わえる景観から、映画やウェディング用などの撮影にも使用されたり、絵になる光景です。
これからの錦秋の季節には、展覧会だけではなく、この敷地内でも過ごしたくなるような場所。そんな視点でぜひ建物探訪してみてください!
詳細情報
名称:京都国立博物館 明治古都館
場所:京都市東山区茶屋町527
電話:075‐525‐2473
関連サイト:
https://www.kyohaku.go.jp/jp/