汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡2023年祇園祭が現在開催中。その中でも山鉾町が取り仕切る山鉾の魅力について深掘り。
車輪と屋根御神体のある珍しい曳山『岩戸山』
京都夏の風物詩であり、日本三大祭の一つに数えられる祇園祭。7月から1ヶ月の長期間に渡り執り行われるお祭りで、すでに前祭は山鉾巡行も終了し、現在は後祭が進行中。今回は前祭の山鉾『岩戸山』について深堀します。
山と名付けられつつも、車輪もついていて鉾のような立派な大きさですが、曳山(ひきやま)に分類されています。室町末期に曳山に改造されたもので、その名残りとして鉾頭の替わりに松を立てているのが特徴。
ところで、鉾と曳山のちがいですが、屋根部分に注目。鉾には柱・真木(しんぎ)、曳山には木・真松(しんまつ)が立っていることで見分けます。


祇園祭に登場する山鉾全34基は「くじ取り式」という行事で、あらかじめ山鉾巡行の順番をくじびきで決めます。34基のうち、10基は『くじ取らず』で予め順番が決まっており、その代表的なものでは先頭を行く長刀鉾。岩戸山もその一つにあたります。




屋根裏の金地著彩草花図は今尾景年(1845~1924)筆、前後軒裏の金地著彩鶺鴒(せきれい)図は弟子・中島華鳳筆によるもの。下水引は波鳳凰文綾地錦、前掛は玉取獅子文中国緞通、胴掛はペルシャ唐草文緞通。
鉾の名残りを持つ曳山・岩戸山。これだけ祇園祭の歴史が古いと、途中車体のモデルチェンジみたいなこともあったんですね(笑)そんな山鉾の歴史を紐解くと、現代の姿につながり面白い発見がありますね。
詳細情報
名称:岩戸山保存会場所:京都市下京区岩戸山町416
公式サイト:https://www.iwatoyama.jp/