ブックディレクターとして著名な幅允孝氏が私設図書室「鈍考」をオープンされました☆「喫茶 芳」を併設し、ゆったりとした上質空間で忘れかけていた特別な時間を楽しめます☆
時間の流れの遅い場所「鈍考」
”情報の時代”といわれて久しい今、何かアクションを起こせば「自分の興味」とされる情報が否応なく目の前に突きつけられるという時代になりましたね。しかし”痒いところに手が届く”テクノロジーのはずが、まだまだ「そこじゃない」だったり「そんなに要らない」ことも。
そのうちもっと自然に違和感無くなりますかね?
そうなったらちょっと怖い。
自分が好きなことは自分で見つけたい。いや出会いたい。

ここは完全予約制の私設図書館。
90分の入れ替え制で定員6名という空間です。
約3000冊の蔵書が用意され、各々手に取ってこの場所を楽しむためのお供を探します。
中には「喫茶 芳」が併設されていて、深煎に自家焙煎された珈琲をネルドリップで淹れていただけます。

季節や天候の良否に関わらず、絵画のような美しい風景。
むしろ荒天の方が魅力的なのかとも感じます。
テラスにも席が用意され、6名が程よい距離感で過ごせる絶妙の空間設計。





喫茶 芳 (ファン)

ネルドリップで淹れられる珈琲はどっしりと苦味とコク。
しかし角のないまろやかさはこの空間を楽しむにはぴったり。
一口ずつしっかりと噛み締めながらいただきます。


完全予約制の特別空間

迷うとちょっと大変な事になる(笑)
前まで来ればここに間違いないという佇まいですね。
建築家の堀部安嗣氏の設計。

「ここでモタモタして迷惑かけたらスマートじゃないな」とか考えながらちょっと緊張(笑)
入力方法の説明をよく読んでからうかがいましょう。

いや、自然とそういう雰囲気になっているかと思います。
ピリピリとした静粛を強要されているわけでなく、他者へ配慮する温かい空気感こそ尊いものだと自然に理解できます。
90分という時間。
ちょっと心許ないかと思いますが、実際にはちょうどよい時間。
空間の素敵さに感銘しながら、お気に入りの本を見つけて読み耽ったり、時間を忘れてハッと気がつけば60分でした。
そこから珈琲を楽しむのも良し、最初にいただくのも良し。
忘れかけていた贅沢な自由時間。
今の時代にはなかなか味わえない体験。
超絶おすすめです。
基本情報
■施設名 BACH 京都分室 鈍考 donkou/喫茶 芳■住所 京都市左京区上高野掃部林町4-9
■基本営業日 水曜日~土曜日
11:00~12:30(第1部)
13:00~14:30(第2部)
15:00~16:30(第3部)
※ WEB予約制 https://donkou.jp/
1枠(90分)定員6名
施設使用料+珈琲1杯 ¥2,000(税別)
■駐車場 なし
■詳細ページ https://donkou.jp/