7月の間、1か月続く祇園祭も、7月31日の「疫神社夏越祭」で終了となります。終盤のクライマックス、後祭花笠巡行の後、八坂神社舞殿で舞妓さんが華やかな舞を踊られます。
今年は4年ぶりの開催につき、四花街が参加する形で舞踊奉納が行われました。舞踊奉納と、境内の様子も紹介します。
華やかな舞踊奉納
4年ぶりに完全な形で執り行われた祇園祭。こちらも4年ぶりに行われた「花笠巡行 舞踊奉納」。鑑賞させていただいたので、舞妓さんの素敵な舞などを紹介します。
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花笠巡行 舞踊奉納は、花笠巡行で、京都の街を練り歩いた後、八坂神社の舞殿で舞踊を奉納されます。
例年、四花街(祇園東・先斗町・祇園甲部・宮川町)のうち、二花街が隔年交代で舞踊を披露していましたが、今年は4年ぶりの開催と言うことで、四花街全ての参加となりました。
※舞踊奉納順に紹介。
獅子舞
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八坂神社青年会による獅子舞の奉納。清めの意味の舞で、軽快な笛の根と共に、舞踊奉納が始まりました。
京都六斎
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久世六斎保存会による奉納。六斎とは、六斎日(8・14・15・23・29・30)に念仏をした事が起源で、笛や太鼓を使用し、現在の形となりました。今回は祇園囃子を奉納されました。
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土蜘蛛も披露され、迫力の舞と蜘蛛の糸に圧倒されました。
小町踊り
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祇園東お茶屋組合の舞妓さんにより、小町踊りが披露されました。
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江戸時代中期に髪に造花を挿し、晴着などで美しく着飾った少女が、京の町を踊り歩いたことに由来しているそうです。
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梅のさし柄がアクセントの衣装と、煌びやかな花の髪飾りが印象的で、華やかな舞でした。
歌舞伎踊り
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先斗町お茶屋営業組合の舞妓さんにより、歌舞伎踊りが披露されました。
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出雲大社の巫女、阿国が、 江戸時代初期に「かぶき踊」を始めたとされていて、そちらにに由来しています。
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巫女さんの様な衣装は、阿国に由来しているからなんですね。朱色の袴姿の舞妓さんも素敵でした。
すずめ踊り
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祇園甲部お茶屋組合の舞妓さんにより、すずめ踊りが披露されました。
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舌切り雀を題材にされたすずめ踊り。笹とすずめの柄の着物が印象的です。
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編笠からのぞく美しいお顔が艶やかで印象的です。
こんちき踊り
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宮川町お茶屋組合の舞妓さんにより、コンチキ踊りが披露されました。
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コンコンチキチン、コンチキチン♪ 京都の名所などを歌詞に盛り込んだコンチキ音頭です。
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軽快な節と舞、桔梗をあしらった白い着物が涼しげです。
鷺踊り
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祇園万灯会による鷺踊りです。
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鷺踊りは一旦途絶えてましたが、八坂神社鷺踊をルーツとしている、島根県津和野の弥栄神社鷺舞を参考にし復活、再び祇園祭でも奉納されるようになりました。
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羽が開いた時の美しさ、あどけなさがありながらも、舞妓さんの様なお顔が綺麗で、美しい鷺踊りでした。
万灯をどり
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祇園万灯会により、万灯をどりが披露されました。
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メンバーが一新されたようで、5月から新たに練習を行い、披露されたそうです。あどけない所もありますが、凛として、懸命に踊られる姿は立派でした。
境内の様子
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南楼門そばの花手水には、祇園祭の花、ヒオウギや季節の花々が生けられていました。
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猛暑の中、行われた奉納舞踊の後、本殿にお参りしました。たくさんの方が鑑賞されていましたが、あっという間に人が居なくなり(笑)、八坂神社の夏景色に戻りました。
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今回は、祇園祭 後祭 花笠巡行 舞踊奉納を紹介しました。一度で四花街が参加する、貴重な年でしたが、来年からは、隔年で二花街が参加する形式に戻るかもしれませんね。
暑い中ですが、機会があれば、涼し気な舞に癒されてはいかがでしょうか?
花笠巡行 舞踊奉納 on YouTube
【祇園祭2023】後祭 花笠巡行 舞妓さん 舞踊奉納
舞踊奉納の様子をショート動画でまとめました。良かったらご覧ください(⌒∇⌒)
イベント情報
名称:祇園祭 後祭 花笠巡行 舞踊奉納 はながさじゅんこう ぶようほうのう
開催日:毎年7月24日
関連ページ:
http://www.yasaka-jinja.or.jp/