京都は西陣。閑静な住宅街にこぞって外国人観光客が訪れているという話題のスポットがあります。
築170年という歴史ある空間で体験が出来る
陰陽師で有名な安倍晴明を祀る‘晴明神社’からほどなく、住宅街を歩いていくと現れる一軒の町家。ここが、サムライ塾(Samurai Juku)です。
1階には「うさぎ塾」という甲冑(かっちゅう)を作る工房が併設されており、入ってすぐにたくさんの甲冑が目に飛び込んできます。
写真撮影は出来ませんが、その細やかな技術を間近で見ることが出来ます。

天井を取り払って改装された道場は、梁がむき出しになっており、奥に行くにしたがって上が低くなっています。
背が高い男性陣は2・3回頭を打っていました(笑)
先生曰く、「最初に1回、終わるまでに2回ぐらい頭打つ」そうです。
見た目からサムライになることが出来る

ということで、道着に身を包み袴を履かせていただきます。
腰のあたりをグッと帯で締め付けられ、背筋が伸びるので身も心も引き締まります。
着て来た服の上から道着や袴を着用しているので、なるべく動きやすい服装で行くことがおすすめです。


腕を組んで、胸を張って、ちょっと見下ろす感じにするとカッコいい写真が取れます。
他にも漫画「るろうに剣心」より斎藤一の牙突というポーズが人気だそうです。
皆さんも行かれる前にお気に入りのポーズを考えていくと楽しいかもしれません。
お稽古から真剣を使う


日本刀が好きな方々にとってまさにここは夢のような空間です。
実は、ここにある刀のほとんどが‘真剣’。


すっと当てただけで一瞬にして紙が切れる鋭さです。
しかも、お稽古の段階から真剣を持たせてもらえます!!
最後は約400年前の刀で試し斬り

お稽古の最初と最後はこのようにきちんと挨拶をします。
先生が教えてくれる刀の歴史が面白い

彫刻がきれいな小柄(刃よりこの彫刻のほうが価値が高いんだとか)

棒手裏剣(袴の背中の部分がポケットみたいになっていてそこに仕込むそう)

手裏剣(今まで知らなかった新事実が…)
先生が刀の作り方からその詳細まで分かりやすく解説してくれます。また、刀以外にもこのようにたくさんの面白いものにお目にかかれます。
いよいよ真剣でお稽古!納刀・素振り・抜刀

これは、刀を鞘ごと引き抜くことを防ぐためだそうです。
刀を差すと、さらに気持ちが引き締まります。

抜刀(ばっとう)
左手で鞘を後ろに引きながら、右手で刀を抜きます。この動作ひとつ取っても、そもそも腕の長さと刀の長さが違うので非常に難しいです。

正眼(せいがん)の構え
切先(きっさき)を相手の目線に合わせる、これが基本の構えとなります。
素振り
抜刀、そして正眼の構えときていよいよ素振りです。先生や隣の人との距離が近いので最初は本当に怖いかもしれません。
でも、邪念を捨てて迷わず振ってください。
無になると動きに一切の無駄がなくなり、‛ビュン’と空気を切り裂く音が道場に響きます。
この音を出せるようになったら、もう試し切りも成功間違いなし!?

納刀(のうとう)
最初の‘抜刀’よりも怖いというのがこの‘納刀’。鞘を持つ右手に刀の峰(みね)という部分を添わせながら刀を納めます。
まず、切先が右手に刺さりそう。
そして、切れないと分かっていても刀が手に当たるのはやっぱり怖いです。
先生は納刀・抜刀の一連の動作を一瞬でこなされます。
圧巻です…

この光景テレビでよく見たことありますよね。
これが出来ますよ。
試し斬りに使うのは、なんと今から約400年も前に作られたという刀。
身も心もすっかり武士気分になったところで、いざ挑戦!!
2~3回斬ることが出来ます

1回目で斬ることが出来ました!
先生曰く、「カッコいいところ見せようとか嫌いな上司を思い浮かべて斬ってやる(笑)とか思ってはダメ。あくまで素直に。」とのことです。
斬れた時には、何物にも代えがたい達成感と晴れやかな気持ちに包まれます。

斬った藁(断面がきれい!)
ちなみに、これもお土産として持ち帰ることが出来ます。外国人旅行客の方は、喜んで持ち帰られるそうです。
まとめ

これぞまさしく、日本の歴史が詰まった京都ならでは。
外国の方はもちろん日本の方にも訪れていただきたいです!
アクセス
名称:サムライ塾住所:京都市上京区黒門通一条上る? 弾正町738-1
料金:10,000円
営業時間:月曜日から金曜日(祝日営業)
コース時間:90分
電話番号:080−3133−5576
公式サイト: https://www.samuraijuku.com/japanese
Twitter: https://twitter.com/samuraijukujp