汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は東山区祇園。京都五花街の一つ、祇園甲部歌舞練場敷地内にある昭和建築。
2025年開業予定『帝国ホテル』建設の着工前に
東山区祇園南。花街らしい風情漂う花見小路通沿い。京都五花街の一つであり、その中でも最大規模を誇る、国内だけにとどまらず海外の芸舞妓ファンにも知られる花街・祇園甲部。その歌舞練場。例年であればこの時期、京都春の風物詩である『都をどり』が開催されますが、今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染予防のため、公演中止。


その威風堂々とした佇まいが印象的な歴史的建造物。国の指定する登録有形文化財にもなっています。


随所に光る細かな意匠には、当時の洋風モダンさに加え、瓦屋根には祇園甲部の紋章、8つの町内から構成されていることをあらわすつなぎ団子。その中に『歌』と描かれています。歌舞練場ということでしょうかね。
日本の著名な劇場建築を主に手掛けた木村得三郎氏による設計。他、代表作には大阪松竹座、東京劇場など。

無料の展示スペースがあり、どなたでも見学自由。芸舞妓にまつわる展示物が各種。
『ギオンコーナー』では1日2回、芸舞妓の舞を料金3000円で上演。この時も時折、芸舞妓さんがここを行き来されてましたが。


最近の英語教育では、こんな筆記体を教えない流れになっていたりするので、今となってはこれもちょっと貴重かもしれません(笑)

明治5年(1872)の第一回京都博覧会にて、初めて開催された『都をどり』。当時、祇園新地橋東入南側の松の屋がその会場でしたが、翌年には常設会場が建設され、さらに大正2年(1913)に四条花見小路下る西側の成住院跡に新築移転。さらに大正4年(1915)の大正天皇即位大礼を記念し、ここで開催されたことを記念し建てられたもの。
現歌舞練場は昭和10(1935)年にさらに東側の現在地に移転。

この場所に、2025年開業予定の高級ホテル『帝国ホテル』が今年6月から着工予定。なので、この景観も見納めということになるんでしょうかね。
花街の伝統を守りつつ、時代とともにそのあり方を変容しつつ次世代につないでいく。そんな様子を今ここに感じ取れたりするスポットかもしれませんね。
詳細情報
名称:弥栄会館(祇園甲部歌舞練場内)場所:京都市東山区祇園町南側
電話:075-541-3391
関連サイト:https://miyako-odori.jp/kaburenjyo/index.html