まだ7月も半ばだというのに、すでに猛暑日連続!地獄の暑さがやってきました。京都の暑さだけは何年住んでいても慣れない!ましてや最近の異常な暑さにはうんざりです。ということで、今回は京の奥座敷・貴船神社を紹介します。まだまだ続く暑さに涼しげな写真で対抗します!
貴船神社について
貴船神社は、京の水源を守る神として平安時代から篤く信仰されてきました。その創建は不詳ですが、1300年以上前の天武天皇の時代にはすでに社殿があったという記録が残っているそうです。
創建の起源には貴船大神がこの地に降臨されて鎮座されたという説と神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が川をさかのぼって現在の奥宮の地に祠を建てたという2つの説があります。via 藤花洛北の山中にある貴船神社は、賀茂川の水源である貴船川沿いに参道があり、市街との気温差が5℃もあります。
そのため、夏は避暑がてらに多くの方が参拝されます。

貴船神社本宮へ
貴船神社へは叡山電鉄の利用がおすすめ。途中自然の風景を楽しみながら「貴船口」へ到着。

でも貴船川沿いを散策しながら神社へ向かうというのも楽しいですよ。
「貴船口」から貴船神社本宮までは、徒歩で約15~20分ほど。
川沿いの道は、真夏でも涼しい風が吹き抜けて気持ちいい!
ただし、日差しが強くなってくる11時ごろ以降はバスの方がいいかも。
貴船神社のご祭神
貴船神社は、貴船川沿いに参道があり、その一番手前に本宮、次に結社(ゆいのやしろ)、一番奥に奥宮があります。本宮へ上る石段の両側には朱の灯籠がずらっと並んでいます。
初夏から夏にかけては、鮮やかな新緑に朱色が映えてとても美しい景色を見せてくれます。

7月から8月は、七夕の笹が飾られてとても彩り豊かな境内です。

昔、日照りが続くと黒馬を、雨が続くと白馬を献上してご祈禱をされていたそうですが、その後生きた馬の代わりに「板立馬」という馬型の板が奉納されるようになりました。
これが絵馬の原型となったそうです。

高龗神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の御子神で、水を司る龍神といわれています。
本宮を樹々が覆うように広がり、とてもきれいです。

このご神水に真っ白なおみくじを浸すと文字が浮かび上がるという、ワクワク気分が楽しめる水占みくじ。
本宮を参拝した後はぜひ占ってみてください!


今回は、参道沿いに順に参拝していきましょう。
縁結びの結社
本宮から少し歩いた先にあるのが結社です。


「天の磐船」の奥に見えるのが結び文です。

清々しいパワーで満ちている奥宮
貴船川沿いの参道を歩いていると、大きくて不思議な形の木が!
2本の杉が同じ根から出て、寄り添うように立っている様子から夫婦円満のご利益があるとされています。
「相生の杉」から少し歩くと、和泉式部が身を清めたと伝わる小さな川(思ひ川)と橋(おもひかわ橋)が見えてきます。



このご神木は、杉と楓という種類の違う木が寄り添っている大変珍しいものです。

眼を閉じてじっと立っていると、ひと呼吸ごとに清らかな空気が身体の中へ入っていくような気がします。
神秘的なパワーを感じる不思議な場所でした。

奥宮
via 藤花奥宮のご祭神は、高龗神と同神の闇龗神(くらおかみのかみ)です。同じ神様なのになぜ名前が違うかというと、高龗神は山上で水を司り、闇龗神は谷底で水を司っているから。
奥宮本殿の真下には巨大な龍穴があり、闇龗神はそこにいらっしゃる龍神だとか。
その龍穴は誰も見たことがない、誰も見てはいけないとされているそうです。

大小さまざまな石で囲まれている大きななにか…。
決して触れてはいけない神聖な雰囲気がバリバリしていました。

実際に参拝すると、特に奥宮では本当に清々しいパワーを感じることができました。
日々の疲れやストレスで、心がよどんだときは貴船神社で清めてもらうに限ります!

「貴船京紫陽」というお店で一休みしました。
こちらのお店では、可愛いお土産物やお食事も楽しめます。
ひかりの京都 七夕笹飾りライトアップ
貴船神社では、2024年7月「ひかりの京都」イベントとして、七夕笹飾りのライトアップを行っています。期間は7月1日から8月15日まで。
夕刻からの貴船は一段と神秘的で美しいです。
足元に気を付けて、お楽しみください!
https://souda-kyoto.jp/other/summer2024/#hikari
貴船神社の基本情報
・住所 京都市左京区鞍馬貴船町180・本宮開門時間 6:00~20:00(5/1~11/30)/6:00~18:00(12/1~4/30)
・授与所受付時間 9:00~17:00
アクセス
・最寄り駅 叡山電鉄鞍馬線「貴船口」徒歩約20分
・バス 「貴船神社」徒歩3分
HP:https://kifunejinja.jp/