発酵で健康!京都発酵食品部です☆今回は左京区一乗寺にある京漬物老舗。難読地名『雲母(きらら)坂』を行き来する比叡山修験者ゆかりのお漬物。
難読地名『雲母(きらら)坂』を行き来する比叡山修験者ゆかり
左京区一乗寺。洛北の古刹が集中するエリア。東山連峰の裾野伝いに、詩仙堂、曼殊院、圓光寺、修学院離宮などそうそうたる観光名所がならぶ場所。さらに、背景には東山、そして霊峰比叡山もあり、山里に来たような牧歌的雰囲気も感じられる場所。そんな一乗寺にある、元禄二年(1689)創業の京漬物の老舗。

こちらの名物『雲母(きらら)漬』の主原料である、小茄子を象ったもの。そして、京都難読地名の一つに数えられる『雲母(きらら)坂』にもかかわりのあるお漬物が今回の主役。




当時、鷲尾家はこのあたりに家領を有し、その管理を田辺家が担っていました。そして、比叡山へ続く雲母坂が近くにあることから、田辺家がその番所を兼ねることもあったとか。
雲母坂は一乗寺から比叡山、山王院に通ずる坂道で、修行僧をはじめ宮中使者も行き来したことから『勅使坂』とも呼ばれ、そんな雲母坂の番所に茶店を設け、そこで振舞っていた味噌漬が『雲母漬』。










小さい頃、類似する小茄子の味噌漬を実家でも販売し、食べたことも記憶としてありますが、この雲母漬は白味噌がポイントに。封を開けた時から、そのいい香りがしていて、実際食べてみると、白味噌の美味しさが際立ちます。白味噌をベースに醤油、砂糖、水あめ、食酢、唐辛子などを混ぜ合わせた調味味噌を塩漬けの小茄子に和えたような、和え物的構造。それでも、味噌と小茄子の親和性よく、全体的にいいバランスの味わい。あと、白味噌に大豆感があり、それも美味しさのポイントに。

詳細情報
名称:穂野出場所:京都市左京区一乗寺谷田町43
電話:075‐781‐5023
営業時間:9:00 ~ 17:00
定休日:無休
公式サイト:http://www.kiraraduke.net/