京都在住の私たちがリアルに伝える京都の桜。いちばんの見頃の時季を逃すことなく、おすすめの撮影スポットとともにお届けします。
“そうだ、京都 行こう”2014年春モデル「十輪寺 なりひら桜」
いま、まさに満開を迎える「なりひら桜」。まだ、知らない場所がある。
まだ、知らないことがある。
それがなんだか、うれしいんだなあ。
太田恵美さんの名コピーで語られる、京都に住んでいてもちょっと遠出感のある『十輪寺』。
公共交通機関で行くのならば、阪急の「東向日」駅から善峯寺行きのバスに乗り、最寄りのバス停「灰方」から20分ほど歩きます。
JR「向日町駅」から阪急バスに乗り、「小塩」バス停で下車すればすぐですが、8時から15時まで1時間に一本ずつしか運行していないので、注意。

ここにも桜の銘木があります。それが、「なりひら桜」。
『十輪寺』を京都の桜の名所として押し上げた、たった一本で存在感を放つスケールの大きな桜です。

1、全体を観るならば「池の前から」
2、見下ろすならば「裏山から」
3、見上げるならば「お庭から」


「ちはやふる」の句を詠んだ在原業平ゆかりの寺『十輪寺』

御本尊を延命地蔵菩薩とし、安産、子授けを祈願しに訪れる人も多いお寺です。

※四つの棟を中央の頂に集めた屋根の形

塩焼きをすると煙が昇ります。その一筋の煙で、大原野神社に参拝するかつての恋人、二条后(藤原高子)に、「自分はここにいる」、「今も心は変わりません」と伝えたとされるロマンチックなエピソードから、恋愛祈願に訪れる人も。


樹齢800年。本尊が樟でつくられているので、その分身としている。
伝説によると、地蔵菩薩の神力で一夜にして大樟樹にならしめたというので、「願掛け樟」ともよばれ、神木としている。
とのこと。大空に向かってそびえる姿は、神々しさがあります。

業平紅楓の札もありました。
『十輪寺』基本情報
名称:十輪寺(通称:業平寺)住所:京都市西京区大原野小塩町481
拝観時間:9~17時
拝観料:400円
アクセス:阪急バス「小塩」から徒歩1分または阪急バス「灰方」から徒歩22分